表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生まれて初めてゲームをしたらパーティーメンバーが最強すぎる件について!  作者: ゆーしゃエホーマキ
第二章:ムラサメの刃

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/241

第42話【五老人ミニゲーム4】

五老人ミニゲームもそろそろ終盤ですね!

ベリーは一人、竜島を探索していた。


「スゴーい! あれはドラゴン?!」


空を見上げると、ドラゴン……というよりはワイバーンだろうか、かなりの数が空を舞っていた。


「ふんふーん♪」


ベリーは鼻歌を歌いながら平原を歩く、目指すは竜島の奥地、深林の中だ。

他の皆は副職業の強化をしているのでベリーも自身を強化しに来たのだ。


「【捕食者】! 【剣ノ乱舞】!」


『キュウゥゥー!』


ベリーは道中に居た植物のようなモンスターの大群を倒していく。


「よし! レベルアップだ!」


ベリーはその後奥へ進みながらモンスターを倒していき、経験値を稼いでいった。



***



「…………またやってしまった、ここどこぉ……?」


いつの間にか森に入っていて、また迷子になってしまったベリー。


「えーっと……えーっと………あ、あれぇ~?」


ベリーは来た道を戻ろうとするが、木々が生い茂り、道などなかった。


「ほっほっほ……やっと来たかのぉ……」


「なぜお爺さんがここに!?」


木の枝に立っていたお爺さん。


「なぜって……もうこれで4回目じゃよ? わかるじゃろう?」


「ハッ!? 五老人ミニゲームっ!」


すると『《五老人ミニゲーム4》を開始します』と、もはや強制的にクエストがスタートした。


「今回、わしと勝負するわけじゃが……わしももう年でのぉ、じゃからお主にモンスターの討伐をしてもらおう」


「は、はいっ!」


「ここよりもう少し奥に行くと古い神殿がある、そこに住まう竜を倒してくれ」


「わかりました! では行ってきます!」


「気を付けてのぉ~」


お爺さんに見送られながら、ベリーはさらに奥へ進み、少し歩くと例の神殿が見えてきた。


「よし、【霧雨】! 【絶対回避】! 【開放の術】!」


ベリーはあらかじめスキルを発動し、神殿へ進む。

神殿はボロボロになっていて、天井は崩れ、壁には苔が生えていた。

すると、その崩れた天井の部分からドラゴンが首を出した。

そしてベリーを見つけると翼を動かし、神殿から出てくる。


「で……でっかい……!」


ドラゴンは大きく、その辺の木よりも少し大きかった。

『クエスト、《五老人ミニゲーム4:獄竜タルタロスの討伐》を開始します』

HPバーは2本あり、最初は鱗に色が無かった《タルタロス》だが、クエストが始まった途端真っ赤になり、口から獄炎を吐いた。


「ッ! 【霧雨ノ太刀・二】ッ!」


ベリーはあらかじめ発動していた【絶対回避】で獄炎を回避し、【霧雨ノ太刀・二】を発動する。

【霧雨ノ太刀・二】の効果で徐々に《タルタロス》のHPは削れていく。


『ゴォォ……!』


《タルタロス》は低く唸ると、神殿を破壊し、翼を大きく広げて威嚇する。


「【霧雨ノ太刀・二】ッ! 【剣ノ乱舞】ッ!」


ベリーはさらに【霧雨ノ太刀・二】を発動し、《タルタロス》に継続的にダメージを与えていく。

そして【剣ノ乱舞】で前足を攻撃する。


『ゴゥッ!』


《タルタロス》は短く咆哮すると、空を飛び、火球を5発飛ばしてくる。


「うわっ!? あちっ! 状態異常!?」


火球が当たり、ダメージを受けるベリーに、火傷の状態異常が付属されさらにダメージを受けていく。


「【捕食者】! というか降りてきなさい! 【霧雨ノ太刀・一】ッ!」


ベリーは【捕食者】を発動し、《タルタロス》のHPとMPを吸収し、【霧雨ノ太刀・一】を空を舞う《タルタロス》に放つ。


『グォォッ!?』


【霧雨ノ太刀・一】は《タルタロス》の左翼に命中し、《タルタロス》は地面に落下する。


「霧雨解除! 【鬼神化】! 連続発動【鬼神斬り】ッ!」


ベリーは瞬時に《タルタロス》の頭に近づき、【鬼神斬り】を15発放ったところで止め、【覇気】を3回発動する。


『グッ……! ガッ、アアァ!』


さらに動けなくなった《タルタロス》にMPポーションを飲んでMPが回復したベリーは【閻魔】をチャージする。


『グォォオオオオ!!!』


少しして動けるようになった《タルタロス》は大きく咆哮すると、こちらも口を開き獄炎を溜める。


「さぁ来い! 【閻魔】ッ!」


『ゴォォオオオッ!!!』


両者の炎がぶつかり、辺りの木々が焼けていく。


「うぐっ、ダメだ……頭痛が……っ!」


しかしベリーは頭痛によりどんどん《タルタロス》に押されていく。


『ゴォッ!』


すると『タルタロス』は翼をバサリと一度羽ばたくと、結晶のような赤い尖ったものを出現させ、ベリーに放つ。


「うあっ!?」


その衝撃でベリーは後方に飛ばされ、【閻魔】が解除されてしまった。

それはつまり、《タルタロス》の獄炎をモロに受けてしまうといえことだった。


「き、【霧雨ノ舞】っ! ……あ、あれ?」


ベリーは【霧雨ノ舞】を発動しようとしたが、なぜか発動しない、それもそのはずだ、何故なら【閻魔】でMPはほぼ無くなっており、【捕食者】の効果も切れていた。

これにはベリーも負けたと思った……だが、獄炎がベリーに触れようとしたその瞬間、驚くべきことが起こったのだ。


「こ、これは……刀が炎を吸収してる!?」


ベリーの刀、《鬼神ノ太刀・烈火》が獄炎を吸収したのだ。

そしてベリーの前に文字が現れる。


「えっ? ……『《鬼神ノ太刀》の進化条件を満たしました、これより進化に移ります』っ!?」


文字を読み上げて驚きの声をあげるベリー。武器が進化するなど微塵も思っていなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ