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生まれて初めてゲームをしたらパーティーメンバーが最強すぎる件について!  作者: ゆーしゃエホーマキ
第四章:ユーベル

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第99話【崩壊という名の暴力、白虎顕現】

「そいやぁ!」


 ベリーはそう言って刀を振り下ろし、最後の一匹である《アイスウルフ》を倒す。


「ふぁぁ! やっと終わったぁぁあ!」


「キツかったぁあ! 途中から乱入はズルいってぇ!」


 ベリーとベルはそう言って腰を下ろす。そう、あの30匹の《アイスウルフ》に加え、さらに追加で20匹の《アイスウルフ》、合計50匹以上の《アイスウルフ》を討伐したのだ。


「あー、一旦街に戻ろうぜ? 俺もうダメだ」


 と、あっちへこっちへと《アイスウルフ》達の猛攻を盾でガードし続けていたソラが言う。


「僕も賛成するよ……武器も研がなきゃ」


「あ、じゃあ私がやるよ!」


「そっか、ベリーは《鍛冶師》だったね、じゃあお願いしようかな…?」


「うん! 任せ…ってうわ!?」


 ベリーの言葉を遮り、大きな地震が発生する。この地震には覚えがあった。



* * *



 強制的に【テレポート】され、ベリー達含めた20人のプレイヤーが待機フィールドに集まった。


「今回は人が少ないね?」


「多分クエストの仕様が違うんだよ、あっ、ベリー、ロウとハクも居るよ!」


 そう言ってベルが指差した先には、どこか疲れたような顔をしているロウとハクが立っていた。


「ん? よおベリー、お前らもか、ったく今日はツイてねぇなぁ……モンスターの集団に襲われるわアイテム忘れるわ……リアルのほうでも大学で失敗しちまった」


「へぇ、ってロウさん大学生!?」


 衝撃のカミングアウトにベリーだけでなくベル達も驚く。


「あぁはい、ボクとロウさんは同じ大学の先輩後輩ですよ、言ってませんでしたっけ?」


「言ってないってか凄い驚きなんだけど、ハクも大学生だったの…?」


「え、逆になんだと思ってたんですか」


「中学せ…いだだだだだ!!! ごめ、ごめんって!」


 中学生、と言おうとしたベルの腕をハクは無言で思いっきりつねる。ベリーほど身長は低くないがそれでもハクは幼い感じがあるのだ。


「ろ、ロウさん災難だったね。私も今日は厄日だよ……」


「お前もか…まぁさっさとぶっ倒しちまおう」


 ロウがそう言ったところで、電子音声でカウントがされる。


『3……2……1……クエストを開始します』


 そうクエストが開始されると、プレイヤー達はまた【テレポート】され、目の前に高さが5メートルほどある白虎が出現した。


「白虎と戦うの二回目だなぁ」


「え!? ベル戦ったことあるの!?」


「あー、いや別のやつだけどね」


 氷結の帝王、《ゲフリーレン・カイザー》との戦闘を思い出すベル。しかし目の前の四神、《ゲヴァルトツェアファレン・白虎》とは見た目も全く異なっていた。

 こちらの白虎には二本の白いつのが生えており、身体の青白い虎模様は薄く発光していた。


『ガオオオオオォンッ!!!』


「うし、フィール、俺を飛ばせ!」


「ん、【創造・槍】《ゲイボルク》……【ゲイボルク・フィニッシュ】」


 ソラは開始早々フィールが【創造】した《ゲイボルク》にうまく乗り、フィールは力を込めた感じも無く【ゲイボルク・フィニッシュ】を発動してソラを飛ばす。


「【神技・大車輪・炎舞】ッ!!!」


 ソラは大量に分裂した《ゲイボルク》の雨と共に、【神技・大車輪・炎舞】というスキルを発動する。巨大化した剣を縦に構えて高速で回転し、炎を発生させて《ゲヴァルトツェアファレン・白虎》の頭に叩き付ける。

 強く鈍い音が響くと、さらに追撃で《ゲヴァルトツェアファレン・白虎》に《ゲイボルク》の雨が降り注ぐ。“絶対必中”という能力を持つ《ゲイボルク》は、分裂しているが全て《ゲヴァルトツェアファレン・白虎》の身体の至るところに突き刺さっていく。そしてさらに猛毒の状態異常を付与し、そのまま残ることで動きを少し制限する。


「先制攻撃……大事……」


「うん、【残刃刀】ッ!」


 さらにバウムが【残刃刀】を《ゲヴァルトツェアファレン・白虎》の足へ、それに続いてアップル、ローゼも攻撃する。


「【鬼神化・閻解】! 【閻魔】チャージ!」


「【フルチャージ】、【オーバーチャージ】、【リミットブレイクチャージ】!」


 さらにベリーが【閻魔】をチャージし始め、ベルがチャージ系スキルをベリーに発動することで一瞬でMAXチャージする。


「んでもって……【クリンゲル・シックザール】ッ!」


 そしてベルは【クリンゲル・シックザール】を発動。自身のHPを70%削り、《ゲヴァルトツェアファレン・白虎》の防御力を大幅低下させる。


「【ハイ・ヒール】」


 すかさずハクが【ヒール】の上位互換、【ハイ・ヒール】を発動してベルを回復させる。


「【残刃解放】!」


 そしてそしてバウムが【残刃解放】をすることで《ゲヴァルトツェアファレン・白虎》の足に残った刃が解放され、ダメージを与える。それによって《ゲヴァルトツェアファレン・白虎》は倒れ込む。


「【パワーアップ】!」


「【パワーアップ】」


 そしてアップルとハクがベリーとロウの攻撃力を上昇させる。


「んじゃあいっちょやるか?」


「うん!」


 ベリーは【閻魔】、ロウはそのままロボっぽいようなスチームパンク風の大剣を構え《ゲヴァルトツェアファレン・白虎》の胸部へベル、ハクにより【テレポート】され移動する。


「ハァァァッ!!!」


「ぶっ飛べぇぇぇぇッ!!!」


 二人がそう叫び、胸部に刀、大剣を突き刺してベリーは【閻魔】を発動、ロウは大剣にあるスイッチを押し、轟音を立てながら大爆発を引き起こした。

出てきて早々ベリー達に総攻撃される四神白虎さん。

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