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生まれて初めてゲームをしたらパーティーメンバーが最強すぎる件について!  作者: ゆーしゃエホーマキ
第一章:生まれて初めて

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10/241

第10話【スキルが強すぎじゃないですかね!?】

イベント最終局面です! でも短めでs((


修正しました。

「これに勝てれば……」



 次が最終マッチ……ベルはモニターを凝視しながら呟く。

 そこに映るのは自分と、次の相手であるベリーを倒したあの女性プレイヤーだった。



「頑張ってねベル! あの人、剣作ったり地面壊したりするから!」


「う、うわぁ何それ……。ありがとうベリー、まぁとりあえずやれるだけ頑張るよ!」



 そして、遂に準備が終わり、第二回イベント最後のバトルが始まる。



* * *



「ここは……闘技場? 最後は逃げも隠れも出来ないってわけか。私の職業(クラス)には不利かなぁ……」



 大円形の闘技場には何一つとして障害物が無く、隠れる場所はない。

 真正面に、臆することなく堂々と立っているプレイヤーをベルはじっと観察する。



「ベリーを倒したプレイヤーに勝てるかわからないけど……手札を全部切ってみるかッ!」



 そう叫び、すぐさま武器をアサルトライフルにすると女性プレイヤーを狙う。



「【絶対回避】……【レーザーショット】!」



 【絶対回避】は予め発動しておき、アサルトライフルから弾丸ではなく、スキルによるレーザー光線を放つ。

 弾丸よりはかなり速い弾なのだが……。



「――【カウンター】」



 女性プレイヤーは放たれた光線を簡単に【カウンター】で弾き、ベルに返す。

 やはり、一筋縄ではいかなそうだ。



「うわっ!? すっご、今のを返すのか……【レーザーショット】!」



 カウンターされ戻ってきた光線をベルはギリギリで避けて、さらに【レーザーショット】を撃つ。



「……【ステップ】」



 女性プレイヤーは今度は【カウンター】を発動させずに、【ステップ】による行動アシストで光線を避けながらベルに近付いていく



「これ……攻撃当てらんないなぁ……。いや、待てよ?」



 ひとつ思い付いたベルは、接近する女性プレイヤーに向けて発砲する。



「【カウンター】……。――ッッ!?」



 もちろん【カウンター】で銃弾を跳ね返す……。

 ――だが、いつの間にか撃たれていたもう一発の弾丸に、女性プレイヤーはダメージを受ける。

 さらにその弾丸は、カウンターされた弾丸に接触して軌道をずらしたことでベルには当たらなかった。



「なるほどね。こういうフェイクは苦手みたいですね?」


「……【スラッシュ】!」



 ベルの言葉に焦りが出たのか、剣を構えて縦に振るう。

 スキル【スラッシュ】により斬撃が飛んでくるが、それをベルは地面を横に蹴って避ける。



「そんなスピードじゃ当たらないよ!」


「じゃあ……もっとスピードを上げれば、いい……?」


「……はい?」


「【加速】――――」



 刹那、女性プレイヤー姿の消えた……と思った瞬間に、ベルの背中に切り傷が出来た。



「なっ!? は、速すぎでしょぉ!?」



 【加速】というスキルは、ただ自分の俊敏力が超強化されるスキルだ。

 しかしその強化は凄まじく、今のように注意していないと目で追えないくらいのスピードが出る。

 かなりの入手難易度で、持っているプレイヤーは少ない。



「これなら、追い付けない……」


「……仮想世界でそんなスピード出して平気なんですかね」


「平気……。これはただのスピードアップ……脳の酷使でない限り、影響はない……」


「ゲームもそのレベルに対応出来る時代になったかぁ……っていうか、スキルが強すぎじゃないですかね!?」


「あなたもまだ……奥の手を隠してるでしょ……?」


「……も、ってことはそっちまだ何かあるの? ……えぇっと、何さんだっけ」


「そーえば名乗ってなかった……まぁ、あそこにモニター出てるから」



 そう言って指をさした方向を見ると、現在の戦闘がモニターに映し出されていた。

 『ベルvsフィール』という大きな文字がある。



「フィールさん、ね……」


「さんは付けなくていい……あと、敬語も……。こっちも、ベルって呼ぶから」


「はいはい、じゃあフィール……行くよ!」



 そう言って、ベルは二丁拳銃を装備するとフィールに向けて弾を何発も撃っていった。

 次回に続きます!

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