表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

窓越しのもう一人の自分

作者: keisei1
掲載日:2018/06/22

宵を越えた手紙のあと

君の瞼から傷が消えた


朝焼けは丸く開いた

橙色の扉の向こう


ずっと 夜通し探しあぐねた夢に

出逢えた朝には顔を水に浸し


窓越しのもう一人の自分に

掌を合わせ「さよなら」を

鏡の奥へ走り去った自分に

もう一度会える時まで



手をつなぎ 一輪車を

走らせたままの子供たちは

街を離れ 草原をのぞむ

あの丘の上へたどり着く


白地図に描く線は

明日に続く道しるべ 


ホテルの個室から出て

ケースの中の錆び始めている鉱石を手放し


虹のかかる橋の上で

手を振る昨日の自分に

お別れの涙を流しては

両指を組み合わす君は

崩れていく街の面影を

抱き締めたまま 戻りきて

蓮華が咲いたそのあとに

振り返らずに明日へ



指でたどる地球儀の先に

深く憂えた君がいて

僕を見据える君の瞳は

忘れえぬ思い出の扉を閉じては見開かれた



雨音に耳を澄ましたあと

訪れる静けさに

体をゆだねた君は今

眠りから目を覚まして

イメージの殻を破って

振り返らない世界へ


行く

ただひたすらに

行く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ