お嬢様学校(授業)
執事「秋お嬢様。学校にお着きしました。」
秋「んぅ。 おはよぉ。」
執事「おはようございます。それでは参りましょう。」
秋「は~い。」
[教室]
執事「どうぞ。」
秋「ありがとう。 みんなおはよう!」
生徒1「秋さん、おはよう!!」
生徒2「秋! ちょっと遅いんじゃないの?」
生徒3「そうよ! 遅刻なんて許されないのよ?」
秋「いや、まだギリギリ遅刻してないから(苦笑)。」
生徒4「遅刻みたいなものよ。 5分前行動をしなさいって言われてるでしょ?」
秋「まぁ。 明日からは気を付けます(反省)。」
生徒5「みんな、そんなに秋さんを責めないであげて! かわいそうよ(泣)。」
秋「いや、泣かなくてもいいじゃん! 私は何言われても大丈夫だから!」
生徒5「でも!!」
生徒6「秋が大丈夫って言ってるんだから、いいじゃない。」
生徒7「ほらっ、みんなもうすぐ授業が始まるから席について!」
秋「えっと、1限目は.....。」
執事「英語の授業でございます。」
秋「あっ、英語ね! 教科書.......。あれ? 教科書がない!!」
生徒8「もしかして、家に忘れてきたとか?」
生徒9「どうするのよ!!」
生徒10「秋、落ち着いて。 よく探せば出てくるかもしれないから。」
秋「うん!」
執事「秋お嬢様。 こちらが英語の教科書でございます。」
秋「ありがとう、そこに置いといて。...............ってえーーーーーー!!!!!!」
執事「どうなさいました? 何かございましたか?」
秋「いや、なんであんたが英語の教科書なんて持ってるの!?」
執事「昨夜、散らかっていた机の上を整理させていただきました。その際、本日の授業の用意がされてい ないことに気づき、失礼ながら私が保管させていただいておりました。」
秋「なんか、すいません。 じゃあ、他の教科書も全部持ってるの?」
執事「はい。 使用される場合は、お声をおかけください。」
生徒1「やっぱり秋さんの執事は優秀よね~」
生徒2「執事界でもトップクラスらしいわよ!」
生徒3「そうでしょうね~。 秋にはもったいないくらい!」
秋「じゃあ、この執事あげようか?」
執事「秋お嬢様!」
秋「冗談よ!(笑)」
執事「そうでございますか。授業が始まります。」
秋「は~い。」
[授業中]
秋「ねぇ。 ねぇ!」
執事「どうされましたか?」
秋「全然分かんない!」
執事「では、先にこちらの問題を。」
秋「だから、全部の問題が分かんないの!」
執事「.......では、差支えなければ後程、私がお教えいたします。」
秋「ありがとう! でも、今は何をすればいいの?」
執事「では、次の授業の予習をされてはいかがですか?」
秋「次の授業は。」
執事「国語でございます。」
秋「国語か~。結構得意だよ?予習なんてしなくても大丈夫!」
執事「いえ、本日は秋お嬢様の苦手な漢字の小テストがございます。」
秋「えっ!! 漢字なんて無理だよ! 読むことは大体出来るけど、書くのは無理だって!」
執事「では、漢字を書く練習をされてはいかがですか?」
秋「分かった。」
執事「では、これを。」
秋「ちょっと! 漢字ドリルって、私のことバカにしてない?」
執事「いえ、高校生向けの漢字ドリルでございます。」
秋「何これ! 難しすぎる!!」
執事「いえ、昨日までに勉強されていた漢字もあります。 決して難しくは。」
秋「あんたには簡単でも私はバカなの! 難しいの!!」
執事「失礼いたしました。 まずは、上の漢字をなぞることから始めてみましょう。」
秋「はい(泣)。」