眠い朝
朝、7時。
執事「秋お嬢様。 7時でございます。」
秋「ちょっと、勝手に開けないでよ! ノックぐらいしたら?」
執事「失礼しました。 しかし、我々の間ではノックはしないとされているので。」
秋「でも、もし私が中で着替えてたら恥ずかしいじゃん!」
執事「着替えをされるのでしたら、お手伝いを。」
秋「いい! 着替えぐらい自分で出来るから。」
執事「それでは、朝食のご用意を。」
秋「朝食も自分で作れるから、大丈夫だよ?」
執事「秋お嬢様。 私にも何かさせていただけませんか?」
秋「そんなこと言われても。」
執事「私の願い事は...。」
秋「あ~。........。 分かった。 じゃあ、朝食の用意してもらえる?」
執事「かしこまりました。 すぐにご用意をさせていただきます。」
[3分後]
執事「お待たせしました。 まずは前菜でございます。お飲み物は、麦茶でよろしいでしょうか?」
秋「うん。 ありがとう。 あ、美味しい!」
執事「ありがたきお言葉!」
秋「...........。」
執事「秋お嬢様。.....秋お嬢様。.........秋お嬢様! 起きてください!!」
秋「ん!? へ!? どーした?」
執事「食べながら寝ておられました。」
秋「あ~。 やっぱり朝はどうしても眠くてさ、気づいたら寝てるんだよ~」
執事「食べながらお休みになられるのは、あまりお体によろしくないので。」
秋「うん、わかってるんだけどね(苦笑)」
執事「これで最後になります。」
秋「あれ? もうメインディッシュは終わり?」
執事「はい。 毎朝同じ量なので、先ほどので終わりでございます。」
秋「なんか、物足りないな~。」
執事「それでは、もう1品お作りいたしましょうか?」
秋「いいよ。 大丈夫。 どうせあんまり動かないんだし、お昼もあるから!」
執事「そうでございますか。 では、そろそろご出発のお時間になります。」
秋「あっ!! もうこんな時間じゃん! 走っていかないと間に合わないよ!!」
執事「お車かヘリコプターで学校までお送りいたしますので、ご安心ください。」
秋「バカなこと言わないでよ! すごい目立つじゃん!!」
執事「しかし、普段皆様はお車かヘリコプターで学校までお送りされていますが。」
秋「そうかもしれないけど、私は毎日歩いて学校に行ってるから。」
執事「しかし、本日は時間がございません。本日のように時間がない時の移動は私に任せてくださいませ んか?」
秋「ん~。 まぁ、遅刻して先生に怒られるのは嫌だから。 送って行ってもらえる?」
執事「かしこまりました、秋お嬢様。」
[車中]
秋「出来るだけ早く行ってもらえると助かる。」
執事「かしこまりました。」
秋「あと、やっぱり眠いからちょっと寝てるね。」
執事「はい。 それでは学校にお着きの頃起こさせていただきます。」
秋「よろしく~。」