第十九話 冬月スープ
ーーー数時間後ーーー
「結果発表〜〜〜〜〜〜!!」
と、みんなの収穫を発表するのに最適な定番ネタをかましたところでーーー
「うるさい」
「うるさいです」
そ、そうだった……これは通じないんだった。なんか悲しい。まぁいいや、とりあえず結果をドン!
・モリイノシシ 1
・イバラウサギ 2
・岩塩 4
・薬草 21
・薪 24
以上!
結構取れたなぁ〜。これだけあれば沢山料理作れるんだろうな〜……でもま、おれは料理センスZEROなのでーーー
「よし!料理は任せた!」
「は?」
「はい?」
信じられないみたいな顔された。〈ノリで丸投げ作戦〉は無理だったか……
「ちゃんとみんなで作るんですよ」
「そうだな。丸投げは許さん」
「なら禍々しいものができても知らねぇぞ」
二人の顔が青ざめる。まぁいいか。そんなものはできないでしょう。……多分。
*
「これは……本当に食べ物か?」
「なんだか光ってますよ、これ!?」
「い、いや……」
・・・・・・結果から言おう。ライルクッキングは大成功! とっても美味しそうなうさぎ肉のシチューができたよ!
ソフィアクッキングは大成功! 薬草を使ったとっても美味しそうなスープができたよ!
冬月クッキングは大失敗! 俺が使った鍋いっぱいに、紫の様な緑のような黒のような禍々しいものができたよ! しかも怪しげに光っていて、とても食べ物とは思えないね!
俺としては別に変なものは使ってないはずなんだがな……
「多分、食えるはず...変なものは入れてないはずだから……多分」
「多分!? なんで自信なさげなんだ!?」
「怖くなってきました……」
「じゃあ、取り敢えず食べるか。作った俺としても気が進まないが……」
みんなが重々しく頷く。ここって夕食の場ですよね?
勇者:ライルが冬月スープを口に入れる。ーーー途端に咽せ返る。
「ゲホッ、ゲホッ……これやばいぞ!」
ライルが必死の形相で叫ぶ。そんなになのか……。興味本位で口の中へ。
「!?」
途端に咽せ返る。これは……
「まず……不味い……」
世界でこの料理?を表せるのはこの言葉しかないだろう。表しきれていないが。
「そんなにですか!?」
まだこの死の料理を食べていないソフィアの顔が青ざめる。
「そこまで言うと興味が出てきました」
ソフィアが恐る恐る冬月スープを口に運ぶ。・・・以下同文。
「これは……不味いですね……とても、食べられそうにありません」
「そうだな……」
「俺も同感だ」
「「「はぁ……」」」




