第十五話 なんか避けられてる……!
最初の文、ちょっと分かりにくいかもです。
「うぐっ...」
「もうこれで7件目……もうだるいから、コネは使ってねぇって、他のやつに言っといてくんね?」
「は、はい……」
「じゃあね、バイバイ」
と、言うことで、学園に来てから7件目のテンプレ貴族を叩き潰し、寮へ帰る。
「ただいま」
「おう、おかえり。随分遅かったな。またか?」
「まただよ……まぁ、もうないとは思うんだけど」
「そうか、だといいんだがな」
そんな会話をしつつ、この日は寝た。
*
次の日、学園に行くと、なんだか、貴族たちに、避けられてる気がする……いや、避けられてる! 中学時代の経験上、そういうのは分かるのだ。悲しいことにね。
なんか明らかに目逸らされるし……なんか悲しい。なんもしてないはずなのに……
「お前、なんか避けられてないか? 昨日何したんだ?」
休み時間になると、ライルに話しかけられた。
「いや、コネ使ってないって他のやつにも言っといてくれって……」
「なんか誇張して伝わってるみたいだぞ」
「え〜……ちょっと聞いてみるわ」
このままだとまずそうなので、たまたま通りかかった優しそうな顔をしている子に聞いてみる。
「ねぇ、君」
「ひっ…はい」
「なんか俺について聞いた?」
「はい……コネを使わずに試験官の人を圧倒した怪物だ、って……」
優しそうな顔をした子が、目をそらしながら答える。
「…なるほどね。あ、もう言っていいよ。ありがと」
「はいっ! い、行きます!」
なんだか逃げるようにしてその子は去っていった。
にしても俺の知らない間にここまで誇張されてるとは……怪物って……
「ライル〜、俺なんか非常識なことした?」
「いや……まぁ、試験官を倒すなんてのは稀なケースだが」
「やっぱりか〜……あの子もコネを使わずにって言ってたし……あ〜あ、降参させとけばよかった」
「いや、降参も十分異常だぞ?」
ライルが呆れた様な顔で言う。
「普通は、試験官と何分くらい渡り合えるかで、実技は成績が決まったりするんだぞ?」
「へぇ〜」
そうなの? タメになるなぁ。
「へぇ〜、じゃない。お前、かなり強いんだから、自覚を持て」
「ん、分かった」
「軽いんだよ、お前は」
「そんなこと言ってもさ、あんま自覚がないんだよね」
「じゃ、俺と模擬戦するか?」
「……マジで?」
「マジだ。俺は一度お前とやってみたかったんだよ」
「わかったよ……ちょっとワクワクしてきたわ」
「じゃあグラウンド借りとくから、今日の放課後な」
「わかった」
ーーーその日の放課後ーーー
「さて、始めるか」
ライルがニヤつきながら言う。戦闘狂かな?まぁ、俺もニヤつきが止まらないけど。
「あぁ、本気出せよな」




