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第十二話 岩は動かない筈……

「着いた……」

寒さと空気の薄さとマジでお前ら人くらいの人口いるだろ?っていう頻度で遭遇するゴーレムで何度か死にかけつつ、やっとの思いで頂上に着いた。

「でも、何もなくね?」

かなり禍々しい魔力が充満しているものの、肝心の発生源が見つからない。

「ん〜、

どこだ?」

なんとなく、感じる魔力が強い方へ足を進める。

「うわっ!」

足を滑らせて、危うくカルデラに落ちるところだった...こんなに深かったら、上が

るのは大変だろうなぁ……なんて考えていると、カルデラの底に、真っ黒い岩?の塊

のようなものを発見。どうやら魔力はそこから出ているようだ。

「近づいてみるか…怖いけど」

怖いので、そろりそろりと近づいていくとーー

「!?」

今、黒い塊が動いたような……? いやいや、そんなことはない……よね?

 若干ビビりながらも近づいていくと黒い塊から翼が飛び出てきて、段々と岩のような形から、龍へと変化していく。

「そんなことってある!?」

思わず声が出た。声に反応して龍がこちらに気づく。

「やっちまった」

気づいた時にはもう遅い。龍がこっちに向かって炎を吐く。

すかさず玄武化でガードするーーが、

「熱っちぃ!」

そう、いくら玄武化でも、熱さは誤魔化せないのだ。

「これだから火は嫌なんだよ!」

と、愚痴をこぼしつつ、一度ブレスが届かない位置まで避難。

「しっかしどうなってんだよ……」

基本的に龍は、魔法の4属性と同じ種類がいて、水龍、風龍、岩龍、炎龍だ。今襲ってきたのは、吐いてきた炎の色から察するに炎龍で、基本的に炎龍は、温かい地方にしか住めないはずなんだが、なぜここに? と、考えを耽らせていると、

「グオォォォォォォォ!!!!」

 龍がこちらに気づく。

「考える暇すらねぇってのかよ……」




「ガァァァァァ‼︎」

ーードゴォォォン‼︎ーーー

 龍が腕を振るっただけで、軽く地面が抉れた。


 龍が放ってきたブレスをギリギリで避け、玄武化で殴る。ーーが、分厚い鱗に阻まれて、効果は薄い。 

「チッ……」

 一度退避し、背後から、水魔法を放つ。

「ケープ・ランス!」

 竜の頭上に、水の槍が降る。すると、水の槍が当たった部分の鱗が剥がれた。

「魔法は使いやすいものの……これじゃ魔力が幾らあっても足りねぇな」

 魔法が使いやすい。その秘訣は俺の左手についている指輪だ。この指輪は俺が三年かけて作った杖だ。もう杖じゃないけど。まだ微調整が必要ではあるが、龍相手に威力のセーブなどは必要ないだろう。

「グアァァァァァァ!!!」

 鱗を剥がされて、怒り狂った龍が、こちらへ突進してくる。

「ゴーレムに比べたら遅いな」

 玄武化で身を守り横にずれて突進を避ける。さらにその横顔に、パンチを食らわす。効果は薄い。

「いや硬すぎ」

 やはり魔法でじわじわ鱗を剥がすしかないらしい。

「ケープ・ランス」

 またしても水の槍が当たり、一部鱗が剥がれる。

「マジでこれ続けてたらジリ貧だぞ……」

 危機感を覚えつつ、水の槍を打ち続けるが、剥がれる量は少ない。

「ガァァァァァァァァ!!!」

 鱗が剥がれて、ある程度無防備になった龍が怒りに任せて暴れる。

「危ねぇっ!」

 玄武化でガードをしつつ、水の槍を打つ手は緩めない。

ーーーすると、水の槍が黒く染まった。

 黒く染まった水の槍が、龍へ当たる。すると、今までとは違い、鱗を貫き、龍の体を貫通する。

「ガァァァ!!……ア……ガ…」

 最初のうちは、暴れ回っていたものの、しばらくすると動かなくなった。

「は?」

 俺は、目の前で起きたことが信じられなかった。


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