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第10話 勧誘

無事アイーシャを救出したカイル達は、屋敷に戻ってきた。アイーシャをさらった族達の頭領と族達は中にいた族も途中逃げ出した族も、待機していたセイル達に捕まった。アイーシャさらった族達は一網打尽にされたのだ。

ガーネット『アイーシャ!無事でよかった……。』

ガーネットお母様はほっと胸をなで下ろした。

アイーシャ『ええ。お父様やお兄様のお陰で。』

ガーネット『本当によかった。』

カイル『捕まえた族達はどこに?』

セイル『全員牢獄さ。処分を決めなければならない。』

カイル『そうですか…。父上、私に族達の処遇は任せていただけませんか。』

セイル『ふむ。どうするつもりだ?』

カイル『少し考えがあります。』

セイル『考え、か。』

カイル『はい。』

セイル『子供に任せる案件ではないのだがな…。いいだろう。何か必要な物はあるか?』

カイル『お金を用意してほしいです。少なくとも金貨100枚くらいは。』

セイル『ひ、百!?』

セイル『何をするつもりかは聞かないが用意しよう。』


~数日後~

族達が捕らわれている牢獄にバースを連れてやってきたカイル。きた目的は勿論、族のボスに会う為である。入り口には見張りがたっている。

見張り『これはカイル様。この様なところに何かご用ですかな?』

カイル『族達の頭領に用事がな。通してもらえるか?』

見張り『話は伺っております。どうぞ中へ。』

見張りに頭領の元へと通される。

頭領『けっ。何しにきやがった。処分でも決まったのか?』

カイル『まあ、そんな所だ。』

頭領『で、どうなるんだ?引き回しか?火炙りか?打ち首か?まあ、領主の娘をさらったんだ。覚悟はできてるぜ?』

カイル『その前にお前に一つ聞きたい。』

頭領『何だ?』

カイル『誰に雇われた?』

頭領『それを聞いてどうする?報復でもするか?』

カイル『……。』

頭領『……。ちっ。隣の領主ガーランド郷だよ。』

カイル『やけに素直に吐いたな。』

頭領『別に彼奴には金で雇われただけだ。守秘義務や義理なんてねーよ。』

カイル『そうか。では主人を変えるのはどうだ?』

頭領『!?』

カイル『お前たちの力がほしい。金額はあちらの倍だそう。』

頭領『わっはっはっ。ガーランドにではなくオーランドに仕えろと?面白いことを言う(わっぱだぜ!』

カイル『オーランドではない。』

頭領『は?』

カイル『この俺に仕えろ。』

頭領『!?おまえにぃ?』

カイル『お前たちの力は俺なら十分に引き出せる。強盗や人攫い紛いなことをしなくてもいいぞ?』

頭領『………。わっはっはっ。面白い!ならば俺たちを使い越してみろ!』

カイル『では……。』

頭領『いいだろう。お前の配下になってやろうじゃねえか。』

カイル『交渉成立だな。』

頭領『ああ。よろしく頼むぜ!ご主人様よ…。そうと決ま

ればここから早く出してくれ。』

カイル『ご主人様ではない。カイルでいい。ちょっと待ってろ。』

カイルは見張りの元へ行き事情を話した。

見張り『い、いいのですか?セイル様の許可無しに?』

カイル『父上からこの事は一任されてある。お前が咎められる事はないよ。』

見張り『…。分かりました。』

見張りは鍵を持って族達の元へいく。そして牢を開けた。

ガチャン

頭領『やっと狭いところから出られるぜ…。』

カイル達は族と一緒に牢屋を出た。そして屋敷に向かって歩き出す。

カイル『名前をまだ聞いてなかったな。』

頭領『ん?俺か?』

カイル『ああ。』

頭領『俺はハンゾウって言うんだ。』

カイル『ハ、ハンゾウ!?』

ハンゾウ『驚くのも無理ないか。ここらじゃ珍しいからな。』

カイル『嫌、余りに俺の考えてることと、マッチしすぎててな。そんな珍しい名前をつけるところもあるのか。』

ハンゾウ『俺はこの国から遥か東の国の生まれ出なんだ。』

カイル『へ~……。』

もしかして和風な国でもあるのか?

ハンゾウ『そこは小国の集まりでな…。争いがたえない場所だった。まあ抜け出した今となりゃどうなっているのか分からないがな。』

カイル『そうか…。さて屋敷についたか。ここで待っててくれ。』

ハンゾウ『分かった。』

屋敷にはいるとカイルはセイルに事のいきさつを説明した。

セイル『まさかガーランド郷が…。其れにしても族を手懐けるなんて大したもんだ。我が家に麒麟児でも生まれたかな?』

カイル『父上…。』

セイル『冗談だ。冗談。』

カイル『父上の書斎をお借りしたいのですが。それと、話がすむまで人払いを。』

セイル『分かった。』

カイルはハンゾウ達を招き入れ屋敷の父の書斎に通した。

カイル『さて、おまえたちの仕事だが…。』

ハンゾウ『何だ?殺しか?盗みか?』

カイル『それじゃ前と変わらないだろ?』

ハンゾウ『まあ、な。』

カイル『お前たちにやってもらいたいことそれは…。』

ハンゾウ『それは?』

カイル『各領主の所領に散り、情報を集めること。例えば各地の特産品や人口の密集地、城や屋敷の作りから兵がどのくらい動員できるのか。それを調べてもらいたい。』

ハンゾウ『なんかまるで今から戦争をふっかけるみたいだな…?』

カイル『今からじゃないが、いずれはそうする。ここではっきり宣言しよう。領主になれば俺は人を集め領土豊かにし、天下取りに出る。』

全員『『『!!』』』

カイル『八カ国を併合し、新たな王国を作る。今はその下準備だ。』

ハンゾウ『て、天下取りってか。おもしれぇ!』

バース『…。』

カイル『ハンゾウ達も所領ちった後、優秀な人材がいれば声をかけてくれ。』

ハンゾウ『分かった。しかし何でそんな仕事が俺らに向いてるとわかった?』

カイル『俺には鑑定眼がある。個々の天才(ギフトや才能が見分けられるのさ。』

ハンゾウ『俺の天才(ギフトと才能を見たってわけか。』

カイル『ああ。』

ハンゾウ『分かったぜ。明日にもたって、各地の情報集めよう。連絡員ひとりを置いていく。』

カイル『分かった。これはその選別だ。』

ハンゾウに金貨の入った袋を手渡す。

ハンゾウ『?これは…。』

カイル『旅の路銀にするといい。』

ハンゾウ『ありがとうよ。』

カイル『それと、お前たちに、名前を授けようと思う。』

ハンゾウ『名前?』

カイル『ああ。夜盗や人攫いじゃ、みっともないだろ?』

ハンゾウ『ワハハ。確かにそうだ。有り難くもらっとくぜ?』

カイル『名前は…。伊賀衆だ。これからは、伊賀衆と名乗れ。』

ハンゾウ『伊賀衆か。いい名前だ。よしっ俺たちは今より伊賀衆だ!』

こうして、後に異世界最強と言われる特殊集団伊賀衆が誕生したのだった。



ハンゾウ

天才(ギフト

忍 統率者 剣客

才能

忍術lv3 剣技レベル4 体術lv3

忍術

火遁 水遁 変わり身

ハンゾウの剣客、統率者はカイル達が持つ天才(ギフトの上位互換です。忍は忍を志すものの、上位互換。部下たちは忍びを志すものをみんな持ってます。

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