第6話 Meets A Heroines…。(6)
歴史部の教室に向かう途中、図書室で本を借りようと思い寄り道をした。
そこで本をたくさん借りようとしている生徒がいた。
俺「持とうか?重そうだな。」
???「ありがとうございます。でも大丈夫です。バスケ部なので。」
とふらふらしていたので結局持った。
???「すみません。本が好きなので本当はバスケ部じゃない方がいいと思うんですけど。お母さんは私がバスケしているところが好きなので・・・」
俺「お母さん思いは大切だが、自分のことも同じくらい大切にな。」
???「はい、鈴木先生はやっぱりいい人ですね。」
俺「名前分からないのは痛いがな。」
???「なるほど。だから名前呼んでくれないのか。私の名前は、及川紬です。」
俺「わるいな、これで10回目だ。じゃあ、俺は歴史部に行くわ。」
及川「はい、確かうちのクラスにも歴史部の子いましたよ。」
そんな助言貰うとまた名前聞くことになるのかと思ってしまうだろう。
まぁ、いい。
階段を下ると、そこではダンス部の練習をしていた。
???「あ、鈴木先生じゃないですか。どうしたの?」
俺「歴史部の部活にな。」
???「あーあそこか。というか名前分かんないんでしょ?」
俺「すまんな。」
???「まぁ、しょうがないよ。いきなり30人の生徒の名前覚えるのは・・・。私は出席番号2番:稲垣凛だよ。」
俺「稲垣か。れきしぶはすぐそこだよな?」
稲垣「そうだよ。」
やっと歴史部の教室に着いた。ドアを開けると一人の生徒がいた。
俺「遅くなった。お前は確か・・・」
???「歴史部部員にて1年1組の沼野朱莉。自分のクラスの生徒の名前ぐらい覚えてください。」
俺「あ、あぁ、すまん。」
沼野「少し意地悪でした。先生は地理専門なのでは?」
俺「いや、歴史もかじってるからな。」
沼野「源平と戦国どちらが好きですか?」
俺「源平かな。だって・・・」
沼野「本当ですか!!!!?どの辺が?誰推しですか??」
一気に性格の変わった沼野と話していたら一気に下校時刻が来てしまったので解散した。
職員室に戻ろうとすると、大柄の先生に呼び止められた。
俺「どうしました?」
???「すまないけどこれ持ってもらえる?」
俺「はい、これなんなんですか?」
???「バスケ部の道具よ。私顧問だし。」
俺「あれ、バスケ部の顧問は伊藤先生じゃ?」
???「あの人はのんびりだからね。ほとんど私が・・・」
俺「1年の先生ですか?」
???「あぁ、そうか。私は2年1組担任の山本梓よ。」
俺「鈴木です。よろしくお願いいたします。」
山本「あなたがすずっきーか。よろしく。」
放課後も今日の仕事も終わり2日目が終わった。