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第24話 Relay Of Love (4)

  俺「待て!!!!!」

 中居「なに!!!!」

  俺「俺の話を聞いてくれ!!!」

 中居「なんでですか!!?」

  

たしかにそうである。中居が俺の話を聞く理由なんて一ミリも理由はない。

しかし、ここで話しておかないとお互い・・・。


中居は泣きながら話始めた。


 中居「私は、先生に言ったはずだよ?私のこと応援してねって・・・。」

  俺「あぁ、言われたな。」

 中居「でも結局は、応援してくれなかったじゃないですか?」

  俺「いや、応援していた。木村たちが作ったこの衣装もいやいやだったがこれを着て応援を・・・。」

 中居「わたしは、先生に応援されたかったの!人にやれって言われたものを着てそれで応援した気分になってたの?」

  俺「うぅ、それは・・・。」

 中居「ごめん、それはいいすぎた。木村さんたちに悪いからこれ以上は攻めない。それでも、、、私がさっきのレース何位だったかわかる?」

  俺「え、、、」

 中居「ほらやっぱり見てなかったんじゃん。ほかの先生たちとの話を夢中でさ・・・。」

  俺「おれは、、、」

 中居「いいよ、言い訳はいらないよ。」


中居に言われたことが心にぐさりと刺さったのはわかった。

俺は少し勘違いしていたのかもしれない。

自分は誠二にいさんほどではないけど、生徒からも人気だと思っていた。

しかしそれは違かった。


  俺「ごめん、中居。お前が怒るのも無理ないことをしていたことに今気が付いた。そういうところだって言われても仕方はないがこれだけは言わせてくれ。」

 中居「なに?」

  俺「俺はお前らに好かれようと猫をかぶっていた。しかし、その猫はとても臆病でお前らのことをひっかいて傷つけてしまうような猫だった。」

 中居「言っている意味が分からないよ。」

  俺「そうだろうなぁ。おまえらじゃ。だけどそのうちわかるんだ。これからもっと理不尽で困難で腹立たしい経験を中居はしていくんだ。俺も経験した苦痛だ。」

 中居「なにそれ?今回のことはその苦痛とやらのせいだから俺のせいじゃないっていいたいわけ?」

  俺「そういうわけではない。つまりあれだ。お前が見てる景色、風景、そして俺ってのはな、一部分でしかないんだ。見る人によってはおかしくて楽しくて悲しくてっていうことなんだ。だから、誰がこうだったからではなくてその人がこういう目線で見てたかわかってくれ。」

 中居「意味が分からないけど、そのうちわかるならそれでいいや。私リレーにいくから。」

  俺「おう、行ってこい。」

 中居「あ、きちんとその恰好で私のすべて見てくれないとほんとにしゃべらないからね。」


つまり、彼女は嫉妬をしてたのである。

言葉というリレーをつなぎながらなだめてしまった。

だめかもな・・・。

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