第20話 Bad Fortunes? (4)
教師生活8日目。
今日は、月曜日ということもあり
職員は早めに行くのがルールである。
伊藤「お、はやいね、すずっきー。」
俺「まぁ、それよりも伊藤先生のほうが早いじゃないですか?」
伊藤「まぁね。ちょっと用があってさ・・・。」
宮崎「おはようございます。お二人とも早いですね。」
俺「今日は、何の朝礼なんですか?」
伊藤「今日は近くにある高校四高との協議会についてよ。」
俺「近くの高校?」
宮崎「そう。麻木市内にある高校:彩魂学園女子高等学校、朝霧第一高等学校、鷹野森麻木高校、美智留学園高等学校との合同イベントについて。」
俺「ほぉ。」
1時間目の授業が終わったとき、指扇に呼び止められた。
指扇「先生、今日の運勢張り高いですよ。」
俺「え?そうなの?」
指扇「将来を一緒に共にするかもしれない方と出会うかもしれません。」
俺「まじで?」
指扇「はい、朝に出会っていたかもしれません・・・。」
職員室に向かうと、校長に呼ばれた。
校長「鈴木先生、もう慣れたかい?」
俺「はい、結構慣れました。」
校長「それはよかった。伊藤先生から聞いてるかな?」
俺「なにをですか?」
校長「2-5の長野先生と今週末の麻木四高会議に行ってきてくれるかい?」
詳しく聞くと、毎年新人の先生を四人集めて四高で話し合うらしい。
長野先生のところに向かった。
長野博希先生。
同じ社会科の先生でおっとりとした優しい女性の先生である。
そして占い部の顧問である。
指扇「あら、先生。いらっしゃい。」
俺「おう、指扇。長野先生いらっしゃる?」
指扇「あぁ、いますよ。呼んできますよ。」
指扇「呼んできました。」
長野「あぁ、鈴木先生。どうしました?」
俺「今度の出張についてなんですけど。」
長野「あぁ、そうね、立ち話もなんだから部屋入って。」
占い部を具現化したらこういう形になるんだろうなと思える場所だった。
長野「毎年、この四高では合同イベントやっててね。例えば同日開催の文化祭とかやってるのよ。」
俺「その会議に若い先生たちを派遣していくシステムなんですよね?」
長野「今年は何をやろうかしら?」
俺「文化祭のほかで言うと難しいですよね。」
長野「結月はなにかない?こんなのがあったらなーとか。」
指扇「わ、わたしですか。・・・。うーん。・・・。」
俺「交換留学とかは?」
長野「それ楽しそうね・・・。」
指扇「先生たちも交換するってどうですか?」
俺「それいいなぁ。」
ほかにもいろいろと案を出してから、校長に許可を取りに行った。
きちんとしたものにまとめてから本番になることになった。




