第17話 Bad Fortunes? (1)
俺「で?指扇。お前は勉強をしたのか?」
指扇「しました。けど・・・。」
俺「けど?」
指扇「間違えました。」
俺「どうやったら都道府県数と間違えるんだ?」
指扇「すみません。うそつきました。」
俺「なんで勉強しなかった?」
指扇「昨日、やってたテレビが面白くて・・・。」
俺「それで?」
指扇「全話見ようと思ったら・・・。」
俺「思ったら?」
指扇「朝になってしまい、そのまま登校でした。」
詳しく聞くとこっちが悲しくなりそうだから返すことにした。
指扇「先生、次のテストでビリだったら補修お願いします。」
俺「あぁ。」
6時間目も終わり、帰りの会も終わった。
今日はテニス部も歴史部もないので飲み会まで職員室に残ることにした。
???「そういえば今日は先生の歓迎会でしたね?」
俺「はい、ありがたいことに・・・。」
???「私も盛り上げちゃいますよ?」
俺「お願いします。横山先生。」
彼女は横山奈々子先生。1年9組の担任。
担当教科は理科の生物だが、体育も大好きな先生。
俺「そういえば、どこで何使っていくんですかね?」
横山「確かにね。伊藤先生が任せろみたいなこと言ってましたけどね。」
俺「何か嫌な予感しかしないですね・・・。」
???「その嫌な予感は的中だ・・・。」
俺「どういうことですか?麻生先生」
彼女は麻生雪乃先生。1年10組の担任。
担当教科は英語。
麻生「外を見てみろ。3台借りてきた・・・。」
俺「なんだこれ?」
外に同じ車11人乗りの車が三台止まっていた。
その下に伊藤先生が立っていた。
伊藤「おーい、皆行くぞー。」
本人はノリノリだ。運転するのは、11組担任の小松知世先生と2年4組の江原志津香先生と伊藤先生らしい。
宮崎「もう、どんだけ張り切ってるんですか?」
伊藤「いいだろう、久しぶりに新人が来て・・・。」
小松「よしじゃあ、そろそろ行きましょうか。」
飲み屋までは片道25分のところだった。
そこでいろいろとお話をして酒を飲んで帰ってきた。
わんこたちが出迎えてくれた・・・。
次の日目を覚ますと、ベッドの上にいた。
わんこたちも一緒に寝ていた。
台所に誰かいるのか水が流れる音がした。
そっと、ドアを開けてみると宮崎先生が台所に立っていた。
宮崎「起きましたか?」
俺「あぁ、昨日もしかして倒れてました?」
宮崎「ワンちゃんたちが鳴いてるなって思ってみたらそこで力尽きていたので二人で運びました。」
俺「二人?」
???「お、起きたか。すずっきー。」
俺「金子先生」
金子「まったく、酒につぶれるなんて。」
俺「すみません。」
金子「まぁ、昨日は楽しかったさ。ありがとうな。」
いいことも悪いことも人生である。




