第15話 Colorful Day (3)
犬を引き取り名前を付けた。
名前は、イチオ・ニコ・サンタ・シキ・ゴウ・ロクロ・ナナナ・ハチア・キュウトにした。9匹ともオスなのでいきなり多頭飼いは心配だが仕方ないので散歩させることにした。
リードを9本つなげて外へ出た。サモエドは一回の散歩距離3キロくらいなので歩きやすい道を使って散歩した。ワクチンやいろいろは伊藤先生の家がやってくれたので助かった。
途中で、日野にあった。
日野「先生こんばんは。今日はよく会いますね。」
俺「そうだな。」
日野「先生のワンちゃんたちですか?」
俺「あぁ、生まれたばかりだが散歩させないと病気になったりするからな。」
日野「かわいいですね。真っ白だし。」
俺「そうなんだがやっぱ、一回3キロはきついな」
日野「これくらいの子はそれくらい歩かないとだめですもんね。」
俺「日野は何をしてるんだ?」
日野「私はお使いの帰りです。」
俺「えらいな。じゃあ気をつけて帰れよ。」
日野「えー。か弱い女子生徒が一人で帰るんですか?」
俺「え?」
日野「送ってください。」
俺「あぁ、まぁ、こいつらの散歩にもなるしな。」
日野「一石二鳥ですね。」
今日はめちゃくちゃ日野としゃべるなと思いながら日野のうちまで送り届けた。
帰りは用意しといたドッグカーに9匹を載せて帰った。
俺「そういえば、こいつらに餌をあげるの忘れてたな・・・。」
調べると散歩してから一時間から二時間は何も食べさせないほうがいいらしい。
飯よりもお風呂に入らせることにした。9匹とも好奇心たっぷりなのでお湯を好んだ。
しばらくすると、宮崎先生から電話が来た。
俺「もしもし。」
宮崎「もしもし、鈴木先生大丈夫そうですか?」
俺「まぁ、今のところは全然。」
宮崎「そうですか。今から行ってもいいですか?」
俺「別にいいですけど時間大丈夫ですか?」
宮崎「大丈夫。あともう少しでつくよ。」
ピンポーン!
俺「はーい?」
宮崎「やぁ。」
俺「早いですね。そちらは?」
宮崎「うちで飼ってる、ポメラニアンの重蔵。」
俺「重蔵ですか?」
重蔵と9匹は仲良くご飯を食べてしばらくすると眠りについていた。
俺「宮崎先生、大丈夫ですか時間?」
宮崎「大丈夫よ。」
そんなこんなで時間と酒も進み気が付けば5時になっていた。
犬たちに起こされる日が来るとは思ってもいなかった。
宮崎「散歩でも行きますか?」
俺「そうですね・・・。」
全員寝起きでそのまま4キロ以上歩いて、
宮崎先生の家まで送り9匹と俺は家に帰ってきたのだった。




