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第13話 Colorful Day (1)

教師生活4日目。4月11日。

家から自転車で登校して駐輪場に日野がいた。


  俺「おぉ、日野おはよう。はやいな。」

 日野「あ、鈴木先生。おはようございます。」

  俺「桜か。」

 日野「はい、ここの高校の桜は別格です。」

  俺「そうだな。結構長い時間咲いてるしな。」

 日野「鈴木先生は桜好きですか?」

  俺「あぁ、好きだぞ。長い冬を超えて暖かい春を懸命にきれいに咲いた花はとてもきれいだし。」

 日野「鈴木先生って、ロマンチストですよね。」

  俺「そうか?」

 日野「だって、そんなことあまり言わないですよ。」

  俺「あまり意識してないんだがな。」

 日野「桜はとても頑張って毎年きれいな花を咲かせますね。まるで、誰かをたたえるかのように。」

  俺「そうだな、日野も結構ロマンチストだぞ?」

 日野「鈴木先生の真似しただけです。」

  俺「それを言われたら何も言い返せないなぁ。」


そこで、日野と談笑しているとあっという間に時間が過ぎていた。


  俺「そろそろ、クラスに行くかな・・・。」

 日野「そうですね。」


日野と分かれてから職員室に行くと、伊藤先生が手招きをしていた。


 伊藤「すずっきーさ、犬好き?」

  俺「犬ですか?まぁ、嫌いではないですね。」

 伊藤「今日うち来れる?実家のほう。」

  俺「伊藤先生のご実家どこでしたっけ?」

 伊藤「大宮だよ。ここから車で30分くらい」

  俺「まぁ、いけないことはないですね。」

 伊藤「じゃあ、今日車で来てくれない?いろいろとお願いがあるし。」

 宮崎「鈴木先生が良ければ私もついて行っていいですか?」

  俺「まぁ、全然大丈夫ですよ。」

 伊藤「じゃあ、よろしくね。」


何も理由を聞かないまま、解散してしまったのでしょうがない。

自分は、自分のクラスに戻ることにした。


 伊藤「ずいぶん、美玖も積極的になったじゃない?」

 宮崎「なんの話ですか?私はただ伊藤先生のご実家に行きたいなって思っただけです。」

 伊藤「はいはい。」


教室につくと、浦和が話しかけてきた。

 

 浦和「鈴木先生、昨日の奴は大丈夫でしたか?」

  俺「あぁ、大丈夫だったぞ。口の中とかも何も傷なかった。」

 浦和「本当にすみませんでした。お母さんからこれを渡せって言われたので持ってきました。」


そこには、慰謝料として小切手が入っていた。


  俺「いや、全然大丈夫だから。お母さんに返しておいてくれ。後で俺からも連絡しておくから。」

 浦和「で、でも。」

 軒先「いいのよ、紅音。先生の不注意だし。」

  俺「そうそう。全然お前が気にすることではないさ。それよりも、軒先たちに当たんなくてよかったさ。」

 浦和「本当に申し訳ないです。」

  俺「まぁまぁ、気にするな。それよりも朝礼するから座れ。」


二人は席に着いた。

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