第11話 Meets A Heroines…。(11)
ということで始まろうとしているかるた大会だが30人を超えてやると難しいということなので4~5人のグループごとでやることになった。一人がとると次の人が交代するということになった。
順番決めをすることになった。
俺「じゃあ、誰が一番に行こうか。」
???「私行ってもいいですか?私英語部なので簡単な奴ないと取れないんですよ。」
俺「おう、他の奴は良いかな?」
???「勝手に一番行きます。木村莉子。GOING!!」
俺「じゃあ、木村頼むぞ。」
木村「頑張ります!」
俺「次は誰が行こうか?」
???「二番手は私が行かせてもらおう?」
俺「お。おう。よろしくな・・・」
???「我が名は筑前咲良。魔王の血を吸った女だ。」
俺「ま、魔王?」
筑前「そうだ、わたしは・・・」
???「はいはい、咲良。もう無理しなくていいよ。みんな優しいから。」
筑前「無理などしておらぬ。貴様、われを・・」
???「誰に対して貴様って言ってるの?鈴木先生。三番目は私が行くわ。」
俺「お、おう。」
???「あー名前覚えてないんだっけ?新潟よ。新潟杏奈。」
俺「よろしくな、筑前、新潟。」
筑前「心得た。」
新潟「じゃあ、四番はお願いね。光希?」
???「まぁ、私も結構かるたやってたし行けますよ。藤野光希です。」
俺「なんでお前は、部屋の中で帽子を?」
藤野「なんとなくかぶってると安心するんです。」
俺「じゃあ、俺が5番目だな。よろしくな。」
そんなこんなでかるた大会が始まった。
1番手の木村はというと色々と苦戦はしていたが、
三つ目の「犬も歩けば棒に当たる」で取れた。
木村「全然取れなくてすみません。」
俺「大丈夫だ、まだまだいける。」
2番手の筑前、3番手の新潟はすぐに一枚とって戻ってきた。
俺「お前らめちゃくちゃいいぞ。」
筑前「当たり前だ。魔王の血をひくものだぞ。」
新潟「血を吸ったんじゃないの?」
筑前「そうともいう。」
4番手の藤野はというと、、、
藤野「これだ!」
俺「藤野それは『は』であって『ほ』ではない。」
藤野「あ!」
困難の繰り返しであった。結局俺には番が来ずうちのチームは最下位だった。
藤野「ごめんなさい。」
俺「おう、もう過ぎたことはしょうがない。なぁ、お前ら?」
新潟「あんたもがんばってたわよ。お疲れ。」
6時間目も終わり、帰りの会も終わったので今日はテニス部の方に行くことにした。
テニス部にはもう一人顧問がいる。それがこの海原愛理先生である。俺の二個上である。大学の先輩でもある。
海原「まさか、鈴木が一緒とはね。」
俺「そうですね。」
海原「でもやりにくくない?女性が多いしこの職場。」
俺「でも楽しい職場です。海原先輩もいますしね。」
海原「褒めても何も出ないぞ。」
この直後悲劇が俺に待ってることを誰も知らない。




