迎撃、焼却、自浄作用。
取り敢えず、今回も敵の包囲網をなんとか切り抜けたが、やはり今回の敵は強かった。自分の持ちうる限り、全ての兵器で対処したが、それでも量がとても多かった。
やはり、自分だけでは限界が有る。
そう判断した自分は防衛網の更なる強化案として、ロボットを追加するというのが良いのかもしれない。
あいつらの攻撃はより苛烈になってきている事を鑑みれば、今後も自分一人では防衛網を破られる危険性が有る。
それに対処する為にも、ロボットの生産は重要になってくると思うが、ロボットの生産の為の説明を見てみると、どうやら、パーツが大量に必要な様だ。幾らかコンテナから回収出来るとしても、この量を使うのはかなりキツい。
現在の生産ラインを考えれば、ロボットは少しずつ増やしていくのが妥当だろう。
それと、この大量の死体だが、流石に現在の焼却施設だけでは処理し切れないという事が分かった。流石に六十人近い死体だからか、処理に大分、時間が掛かっている。
埋め立てでも到底、間に合わないだろう。
一応、装飾用も分けておいたが、それでもかなり数が多い。
その為、これらの余った死体は獣や鳥の餌にする。といっても、ただ捨てるだけなのだが。
一応、何体か生きている個体を捕縛した為、今後の戦闘を容易にする為にも、研究を深める。
解体してみたり、拷問してみたりと様々な方法を取ってみたが、中々、生体が分からない。
一応、一体はシェルターにあったガラス張りの部屋に閉じ込めて経過を観察してみた。終始、獰猛でガラスが有るにも関わらず、とにかく此方へ襲い掛かって来た。取り敢えず、餌を与えてみると、様子が変わり、貪りつく様に餌に食いついた。投下した餌をあっという間に喰らい尽くすともっと餌を強請ってきた為、更に追加で投下してみる。
すると、それにも貪る様に食らいつき、気付くと無くなっていた。
底無しの食欲には驚かされたが、何度か餌を投下していると、暫くしてから動きが鈍化し始め、遂には眠ってしまった。
そこで自分はこの個体を利用して、更なる研究に役立てようと考えた。