表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

狩りの成果

結論から言うと今日の狩りは不調だった。精々、偵察隊三体程度だ。これでは恐怖を多く与えられない。

だが、リーダーは仕留めた。リーダーは奴らの中でも強い個体が選ばれる。リーダーが仕留められた事は奴らの警戒心を高め、より自分の縄張りへの接近を忌避させるだろう。

ところで仕留めた獲物はまだ生きている様で、暴れようとしている。まぁ、麻酔弾を撃ち込んだから当然といえば当然か。てっきり、効かない物だとばかり思っていたが、流石に効果はあるらしい。

さて、この捕まえた三体はどうしようか。他の二体はボディーペイントが無いが、リーダーにはボディーペイントがある為、これは恐らく、角族の方だな。奴らは確か、リーダー以外はペイントをしないんだったな。

その代わり、角の手入れか何かをよくする角に拘る種族だったかな。見た所、リーダーの角は大きく、立派だしな。

だが、こいつら、島の中央に住んでいる筈だろう?何故、ここに居るんだ。ここは地図でいうと北側の方だと思うが。

まぁ、こいつらの性質なんて知った事じゃない。それより、中央だとしたら、自分と関係無いな。こいつらをどうした所で意味が無い。遠過ぎる。

そうだな、起きる前に軽く調べてどこかにでも捨てておこう。それが良い。余計な怨恨を買うのはうんざりだ。

その為、まず自分は調査に取り掛かる。まずは写真を数枚撮り、次に外見を正確に手帳に描く。

普段はかなり活発に動いている為、解らないが今は眠っている為、隅々まで描く余裕がある。

こいつらは中央の方の部族で、しかも部族によって衣装などが違う事もある為、完全には同じじゃないかもしれないが、全くの無意味という訳でも無いからだ。

ただ、珍しい事にこの偵察隊には女の原住民が混ざっている。よだれを垂らし、笑っているというとても間抜けそうな寝顔だが、明らかにリーダーとももう一体の方とも異なる服装をしている。

恐らく、戦士だな。それもかなり高位の戦士の様で明らかに着けている装飾品が違う。

髪飾りは様々な宝石で彩られ、その服も明らかに他とは違う上質素材のデビルセイントという植物で職人が作ったと思われる。

鎧も明らかに違っており、これは恐らく、プラスチール製だと思われる。引き剥がしたウォーマスクですらそうだ。それに装備の量も多い。槍に剣に弓を持っている。

人間だったら、重量で動けなくなりそうだが、奴らは強い個体はかなり強いらしいから、これ程の物を持っていても恐ろしい程、軽々と動く。

取り敢えず、色々と調べているとふとある事を思い出し、調べてみた。

他は基本、無いのだが、この部族はあるのだろうか?調べてみると履いていた。

どうやらもう下着を製作する技術をもう手に入れている様だ。

北側の部族には無かったが、どうやら中央の方はもう獲得している様だ。この事も一応、手帳に記しておく。

取り敢えず、剥いた物を元に戻しておき、そこら辺の花畑にでも捨てておこう。

てっきり今日は徒労に終わるかと思ったが、予想外の収穫を得た。次の襲撃に備えてこの事を覚えておこう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ