とある者達のリアル事情
ウチの狂信者共の経緯を軽く書いてみた
なお、まだ狂信はしていない模様。
◇Tの場合
俺の名は天道、とあるゲームではTと呼ばれている。俺はその“とあるゲーム”を作った会社で運営として働いている。
おっと、別にサボってゲームをやってる訳じゃない
実際にゲームをやって改善点や迷惑プレイヤーが居たら報告する仕事とかをやってる、これが意外と給料が良いんだぜ?
まぁ他にもちゃんとした仕事はあるがな、それがクレームとかの電話対応だ
これは上の方からゲームやってるだけなんだから電話対応くらいしろという苦言が来たのでこの仕事もしている、これがまた大変なんだよ
訳分かんねぇ理由で文句を言ってくるヤツや新たなスキルを増やせという我儘? を言ってくるヤツも居たが上面だけで対応した
面倒だったからな、一応開発の方にも説明しといたが
「無理無理ッ!ワタシにも出来る事と出来ない事があるんだよ!? え?危機感知(主)だけ追加しとけ?
ちょま、そんな鬼みたいな形相で近づいてこないで! 分かった、分かったからッ!」
とか言ってたから、大丈夫だろ(多分)
◇Aの場合
……俺は赤城、とあるゲームではAと名乗っている、知り合いの天道から
「MWOのテスターとして参加しないか」と呼び掛けられ最初は時間を理由に断ろうとしたのだが、
「このゲーム、現実と時間が違うから時間なら平気だぞ? それに俺も参加するから初心者でも大丈夫。」
と言われた為、元々気にはなっていたので受けることにした。
その世界は物凄かった、いやもっと言う事があるのだろうが昔のようなテレビでは無く実際にあるように感じると言うのだから凄い
モンスターを倒しているうちに変な渾名? のような物が付いた
天道、タークスはその戦闘スタイルから【爆撃】と呼ばれるようになり、俺は味方のダメージを庇う上に自動で体力を回復し倒れない事から【要塞】などと呼ばれた。
そこから新たな仲間が2人増えて、中々に楽しい体験が出来た、と思っていたら製品版が発売されるとの事
これは逃す手は無いと思い予約しようとしたのだが
天道が「んっ? だったら大丈夫だ、俺が用意しとくから」と言い、仕方無く待っていると本当に届いた為に驚いた事は今でも覚えている。
……天道は会社の立場大丈夫なのだろうか
◇Sの場合
ボクは時雨、名前では無く名字だ。
ボクは学校で虐められて引き篭もっていた、
現実が嫌で嫌で仕方なかった、自殺も考えたが親にこれ以上の迷惑をかけるのが嫌なのでやめた。
とある日、ボクがネットを見ているとある広告が目に入った、それはVRのゲームのテスター募集だった
虐められて他人が軽いトラウマになっていたのでリハビリとしてデータ上だけで会うのだから、
良い機会にのではと両親に相談すると2人は
「お前がやれる事を頑張れ」と励ましてくれた。
テスターの最初の方は中々話しかけれなかったがTが優しく手を差し伸べてくれたから
今のボクが居るのだろう、Tにはホントに感謝をしている
それはそれとして製品版が始まってから、癒しとして“マリア”と呼ばれるプレイヤーをよく見ていた、
……かなり小さい娘だけどあーゆのが好みなのかな? と思っていたのだけど「全く、上に連中も俺にだけ頼むなよ」と恨めしい顔をしていたので多分違うのだろう
少しだけTに好意を抱いているのはまだ誰にも話していない。
◇Cの場合
私は経塚、とあるゲームではクラウスと名乗っています。
理由としては、同僚に「経塚は肩に力入れ過ぎなんだって、もっと力を抜きなよ、ほらゲームとかしてさ」
と言われ、お勧めされたのがMWOのテスターです。
どうやら、少ない時間でも出来るようなのでやってみることにしました。
その結果、私は思いっきりゲームにハマりました、
ええ、まさか自分でもここまで見事にハマるとは思いませんでした。
私が聖職者という回復役? とやらになったのですが
それだけでは何か物足りず、色々試行錯誤したら
爆弾へとたどり着きました。
はい、私でも何を言っているのかは分かりませんが
そうなってしまったのだから仕方ありません、という事で私は回復しつつ爆弾を投げる爆弾魔となっていたのです。
そうしているうちに気の置けない仲間も出来て同じ女の子のSと会いました、その子はどうやらTさんに好意を向けているらしく微笑ましくもありましたが通報した方が良いのか迷いました。
誰だって、中学生くらいの子が社会人に好意を向けていたら、あぁ大人に憧れているんだな、と思うか
まさか犯罪に手を染めたのか、と思うかな2択でしょう
まぁそんなこんな、やっているうちに変な呼ばれ方をするようになりました【殺戮者】だそうです。
物騒だと思いませんか? ただモンスターを爆殺してるだけじゃないですか、あとSは【疾風】と呼ばれているそうです。
全く、酷い話ですよね。
多分、もう一回書く
あと、Tは最初は教祖の事をウチにお金を下ろしてくれるお客さんくらいにしか思ってなかったのだが
見守っているうちに俺が守らねばと思ってたとか思ってないとか
最後にとある教団の救済劇はシリアスバージョンとして書くかも、見たい人はどうぞ見たいと感想で言ってくれれば作者が頑張ります。