とある戦争の前日談
用語説明
【カルディア】
プレイヤー達が初期に居る国、実力主義であり
王様はかなりの自由人であるが仕事はする
【隣国レギオス】
プレイヤー達が初期に居る国とはまた別の国
マリアに会いたいと言う口実で冒険者達を
戦争に参加させるが………
【メメントモリ】
ラテン語で『死を忘れるなかれ』という意味の場所
カルディア、レギオスの権力者が力を注ぐことで、戦いによる傷を無効化する結界を張ることが出来る
ただし技の特性か、傷を無効化された者は”メメントモリ”から弾き出される
俺はT、ただの教団員だ。俺達は今隣国レギオスの
戦争に冒険者代表として参加している。
まぁ戦争と言っても本格的なものでは無く
メメントモリという場所では死ぬことが無いらしい
いや正確に言うと死なないのでは無く
一体以上のダメージを負うとその場から弾き出されるのだ。
なんともご都合な気がしたがその方が教祖様に
人と人とが殺し合う醜い姿を見せなくて済む
団長がメッチャはしゃいでたし今日はアレが見れるな
俺も狩人系の職だが精々魔法に矢を当てたり
動いたりしながら撃つくらいなんだよなぁ
しかも鉄を貫通する程度の威力だし
団長みたいにモンスターの体を貫通させれないから
俺は狩人としてはまだまだ未熟なんだろうな
カンストだけじゃ団長には届かないなぁ
団員T「うん?どうしたお前ら俺を可哀想な人を見るような目で見てきて」
団員A「……お前、本当に社会人か?てか常識を何処に捨てて来たんだ?」
団員T「失敬な、俺は立派な社会人だぞ?」
団員S「じゃあなんでその認識がおかしいことにも気が付かないのかな!?」
団員T「ハァ……あのなぁ、お前らも人の事言えねぇからな?Aは普通に鉄の装備なんか切断するし
Sは一瞬にして敵を解体(呼んで字の如く)するじゃねぇか」
コイツらはマジでヤバイのだ、かなりの防御力を誇るはずのモンスターを一刀両断したり、防御は弱いが凄い速さで逃げられるモンスターは一瞬で近づいて
先程まで五体満足だった体が切り離されていた。
俺だって鉄を貫通するのは少しおかしいと思ってたし
だって俺の持ってる弓、ショートボウだぜ?
プレートアーマーを貫通するクロスボウやロングボウじゃねぇんだぜ?ただ持ち運びやすい弓だぞ?
団員C「そうですよ、全く聖職者の私しか常人が居ないのですから、私の苦労も考えて下さい。」
団員T・A・S「……………」(可哀想なものを見る人の目)
団員C「え?え?なんでそんな目で私を見るのですか?」
コイツは多分、俺らの中で一番おかしい
このCはヒーラーである聖職者系の職なのだ
なのに何処からか取り出した短剣で暗殺しだすし
地面に爆薬を仕込んでおいて突進して来るモンスターを爆殺させるし、コイツの職、聖職者じゃなくて
暗殺者じゃないのか?って何度も確認したけど
聖職者なんだよなぁ………
団員T達「ハァ」
団員C「ちょ!なんで溜息吐くのですか?なんで!なんでそんな私を可哀想な人を見るような目で見て来るのですかー!?」
そんな誰かの叫びが聞こえた気がするが俺達は
気にせずに戦争の会議に向かう事にした。
団員T・A・C「!?」
団員S「どうしたの?」
団員T「いや、何となく嫌な予感がしたんだが?」
団員C「あ、Tも?私もなんだか嫌な感じがします。」
団員A「あぁ、何だろうな、予定調和?フラグ回収?何のことだ?」
団員S(まさか、あの時の死亡フラグ?)
何と無く、Sは気が付いたみたいだがまぁコイツらは死なないだろ、と楽観視していた。
………その後のレギオスとの戦争でS以外が死亡判定になったのは別のお話である。
予定調和予定調和、前回冒頭の死亡フラグ達が
発動しました。きっと遅効式のフラグだったのでしょう
ちなみに何故かCは暗殺者が覚えるようなスキルを覚えています。不思議ですね?あと爆発物作成などと言うヤバそうなスキルを持っていたりする
え?実際にあるのかって?
さぁ?自分が勝手に作ったので知りません
だってどんなスキルがあるのかは本編の作者様しか
知りようがないですし、多分考えてないと思います。
まぁきっとあるでしょう、何処で覚えたのかは
C達のみぞ知る、です
あと、この外伝は自分が本編見てる時に思いついたものが大半ですので不定期になってしまいます。
アイデアなどを頂けたら多分書きますのでよろしくお願いします。