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文学の気がする作品集

その作品は輝いている

作者: 賽子ちい華


 作品は、今日も生まれている。


 その日、一等輝く作品もあれば、

 誰の目にもとまらない作品もある。


 夜空には、輝く一等星もあれば、

 人の目には見えない星もある。


 明かりが消えた、森の夜空

 明かりの消えぬ、街の夜空


 それぞれ、星の見え方は違うだろう。


 白く輝く雪原に咲く、アドニス。

 それを見つけたときのように、

 色違いの星を見つけて、喜ぶ人もいる。


 鉱石に埋もれる、ダイヤの原石。

 それを見つけたときのように、

 新しい星を見つけ出し、喜ぶ人もいる。


 夜に輝けない星もある。


 彼女の輝く時間は、早朝か夕刻。

 ほかの星が輝かぬ、合間の時間。


 でも彼女は、その時間だけは、

 シリウスよりも明るく、輝きを放つのだ。


 だから彼女は明星……

 ヴィーナスと呼ばれるようになった。


「全ての作品が、全て同じ輝きを持つ」


 そんな神話を、語ろうとは思わない。


 だけど、どの作品だって……輝いている。


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― 新着の感想 ―
[一言] 星の輝きを踏みつけかき消さんとする者達のなんと多いことか その輝きを護りたいと強く想うのは きっと今までに消えて行った星達の願いが背中を押すのだろう
2019/01/19 08:57 退会済み
管理
[良い点] 最後の文で、こう、ざわりとしました。 悪寒に似ているけれど、悪い事に対してではない、あの、感動した時のざわざわっという感じです。 お話を書いている側として、読んでいる側として、心の底から…
[良い点] 作品を星と例える発想が素敵です。 特に最後の一文には心に来るものがありました。 ちい華様の優しさを感じられます。 私もうっすらでも良いから輝ける作品を書きたいものです。 とても印象的な詩…
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