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わたし、食べる
「ここが食堂ですわ」
わたしは導かれるままに席に着いた。
「そのまま夕ご飯にしましょう!」
今日は宿泊者がいないらしい。しかし見知らぬ女の子二人が入ってきた。
「お腹減ったー!」
陽気に空腹を告げる美少女の髪は優しい茶色だった。
続々と料理が並ぶ。豪華絢爛としているが、材料は全く見当がつかない。
「いただきまーす!」
皆で言うと食事にとりかかる。ここで一流の異世界転生の書き手ならば、リアルに変わった食べ物が描写されるだろうが、めんどくさいので「美味しかった」という描写に留めておこう。




