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わたし、クズ
旅行行くので、数日分あげます
目がさめると周りはゴリゴリの天界だった。ぼやける目をこする。優しくわたしを見つめる神様みたいな人が前にいることに気がついた。神が降臨している。天使とか光とか雲とかがインテリアみたいに配置されている。神様の周りにかっこっよく立ってるだけのバイトとかあったら良いのに。時給がよさそうである。
「汝、クズなり」
神が告げる。急に話しかけないで欲しいものだ。
「それ故、何よりも厳しき生を与えよう」
新発見だ。生きるのは地獄よりもつらいようだ。そして神からクズ認定をいただき誠に光栄である。
「さらに生に条件を与えよう」
「病み深き女性による楽園を築き上げるのだ」