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ヘブンズゲート・クライシス  作者: 遠藤 薔薇
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フェリシティは全く恥じる様子もなくチーズトーストをパクついた。

「電話は?」

「もうそろそろやります。一通り声をかけてみようと」

「そう。収穫に期待するわ。思った以上に記憶が回復してくれているしね」

早々とチーズトーストを食べたフェリシティは牛乳を飲み干し、自室に戻っていた。妙に放任されている感じがする。目覚めだから機嫌がよくないのだろうか。

フェリシティが食べた後の皿を洗った後、俺は自室に戻ってスマホを手に取った。電話帳でかける順番を決め、一人ずつ俺は電話をかけた。


―――1人目。マーク・リッチー

「ひっさしぶりー!よろしくやってるか和嵩!元気そうでよかったぜー」

「え、彼女?お前彼女いたの?」

「あー!ラブレター書いてた的な?そんなのあったなぁ。いつだったかなぁ…」

「俺直接聴いたわけじゃねぇからな。ちょっとわかんないや」

「でもその彼女、誰も見たことないんじゃねーか?どんな顔してんのかは知らねーよ」


―――2人目。ジャック・エイブラムス

「元気そうだね。驚いたよ、急に連絡してくるなんて」

「彼女…ああ、噂になったね。キャサリンが言い出しっぺだったよ、確か」

「彼女が君から聞き出したんだろうね。その時の構図が目に浮かぶよ」

「あのアパートで初恋の人の手紙を見つけて、君が探し回っているって話だったな」

「結果は知らない。俺が聴きたいくらいだよ」


―――3人目。アニー・コーデル

「和嵩?!本当に和嵩?!アメリカに戻ってきているの?!どーして言わなかったのー!」

「記憶が全部戻っていないんだ…。え、彼女の話?」

「キャサリンと聴いた奴ね。あれ、結局どうなったの?!ラブレター届いた?!」

「いつ聴いたかって言われても…2カ月くらい前のことだからなぁ」

「君が事故に遭う前だったのは間違いないんだけどー…」


―――4人目。キャサリン・ロス

「帰ってきているって聴いたわ。どうして連絡くれないの。マークから聴いたのよ」

「ホント、冷たいんだから―」


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