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後半ほぼ悪口になっている。
「まぁそれが真田の良さなんじゃねーの。俺はそういうの面倒だからなー」
「だから彼女作らないのか?」
「俺はのんびりやっていきたいから。でも相談には乗るよー。でも大体ムダだからなー」
「ムダって…」
「相談する奴ってさー。大体答えが決まってんだよ。ただそれを選ぶ自信がないだけでさ。相談すんのは自分に自信をつけるためにやってんだよ」
「達観しているなぁ」
「普通じゃね」
槇原の普通はことごとくずれている。ある意味、それが「槇原らしさ」なのかもしれないが。
「ま、手を貸してくれる奴がいるのといないとじゃ変わらないよな」
俺は目を見開いた。
―――誰かが手を貸してくれたら絶対に何かが変わるんだ。
―――君だって、そんな人が絶対傍にいる。絶対力を貸してくれる。
―――いないのなら、俺が…
それを言ったのは、誰だ。
俺だ。間違いなく俺だ。
俺が言ったんじゃないか。
俺がイリスに言ったんじゃないか。
「…そうだな。槇原の言う通りだ」
「何がー?」
口周りがチョコとクリームだらけになっている槇原が首を傾げる。
幼児か。ちょっとかわいいのが怖い。
「いや、なんでもない」
俺は笑って、残りのナポリタンを食べた。
純喫茶を出た時には3時になっていた。もう時間的に映画を観るのは不可能だ。だがそもそも槇原は映画を観る気を失くしているだろう。
現に槇原は純喫茶から出るなり「ゲーセンに行こう」とのたまってきた。ここまでくると時間まで付き合ってやろう。槇原には色々気づかされた。お礼代わりだ。
俺達はゲームセンターで時間をつぶした。コインゲームやシューティングゲームに興じているうちに時間は夕方になっていた。
「悪い、槇原。俺そろそろ行かないと…」




