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子猫生活
気が付くと、俺は子猫になっていた。しかも野良猫の。
野良猫生活はとても苦しかった。定期的に餌をくれる人はいるが、その量は他の猫などの分を入れると全然足らなかった。
餌のほとんどは親に食べられ、母親のおっぱいを兄弟猫で取り合う日々だった。
そんなある日、道の真ん中にお菓子の欠片が落ちてるのが目に入った。
おっラッキー、そう思い道の真ん中へと走って行った。
その時、偶然にもトラックがその場を走って来ていた。
そして俺はそのトラックに撥ねられた。
痛みはなかった。すぐに意識は彼方に飛んで行った。




