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マジック サーヴァント マイスター  作者: すあま
第零章  〜マイクロ ワールド アプローチ〜
5/29

第5話 修練洞窟(Training cave)

 改稿中の為、読み進めていただく際には"継ぎ目"のところで話がスキップされている状態になっており、矛盾点も多く発生しております事ご了承ください。

 自衛手段ですので以下は気にせず、飛ばしてください。


 無断転載禁止


 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 現在、2chRead 対策で本作品「作品名」につきましては、

 部分的に本文と後書きを入れ替えると言う無断転載対策を実施しております。

 読者の方々には、大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解の程よろしくお願いします。 

 Copyright © 2018 すあま All Rights Reserved. 

 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



 今話題の2CHRead無断転載問題、五分で出来るちょっと痛快な自己防衛対策のすゝめっ!

 作者:MITT様よりお借りしました。

 弟子32日目の昼にはまだ早く、朝には遅い頃、修練洞窟に落とされた。その時までは、てっきり師匠も来てくれるものと思っていた。従って、今は不安しか無い。


 落とし穴は長い螺旋の滑らかな急な斜面のスロープだった。そこをフォーリング・コントロールで滑り降りたとこにいる。回りに回った為既に方向は見失った。右手に壁。左手には地下水脈の流れるちょっとした10m四方位広間だ。


 ここを拠点として脱出を考えるしか無い。ここから人1人、無理すれば2人通れそうな道がどこかへ続いている。


 ヘルプラスが居なければ不安で押しつぶされていたかも知れない。落とされながら思いつく限りの罵詈雑言をヘルプラスが言ってなきゃ冷静になる時間ももう少しかかったと思う。


 滑り降りてくる最中に唱えてシュラッチャの改良型1cmサイズのサーヴァントを起動した。名前はリルナッツ。脚を更に改良したタイプでシュラッチャの足が背中に背負われる形で腕を曲げて手を握る。すると小さめの木ノ実の様なサイズになる。


 それが名前の由来のリルナッツを偵察に出す。辺りは人の目では暗すぎ、気を付けて見なければ仄かに光があることに気付けない。幸いマナを感じ取る視覚のお陰で何となく輪郭がつかめる程度には見える。


 もう一体を副監視要員として無詠唱で唱え、放つ。赤外(インフラ・)(レッド・)視界(ビジョン)も唱えさせ、サーヴァントの視界を可視光外の光を知覚できるようにする。マナも見えてるので、思ったより不便さを感じない。それを確認してから自分にも先行させたサーヴァントにも唱え、視界を確保する。


 師匠が持たせてくれたサード・アーティファクト・デバイスのお陰でマナを湯水の如く使える状態がありがたかった。気兼ね無く無詠唱連発しているが、リルナッツに搭載すればもっと効率良いかも知れない。


 師匠のサード・アーティファクト・デバイスにも書庫が内包されていて、勉強は続けて可能だった。問題は読んでいけば行くほど難解でその分時間がかかる事だ。幾ら並列人格を増やそうがこればかりはどうしようもないし、並列化にも限度がある。


 因みに並列人格はヘッドパーツと4Matのみの最小設計(ミニマム・アーキテクト)の三つをポケットに入れてデバイス・アクセスさせてる。効率は悪く、人格に多少のバラツキが出るが、記憶を共有するので特に問題ない。他者を蔑む暇があるなら自らを磨けを思想としている為だ。生身で本能に支配されやすい本体が『己を磨く』競争において一番不利だ……。


 書庫の他には次の機能が追加されていた。


 1つ目は先にも述べた、魔力の供給の機能。

 これは、僕が師匠の覚書にあった技術をヒントに考案し魔力を集める効率を図った4Matをベースに、師匠が収束したマナからエーテルを抽出、『エーテル・セル』へ集積する一連の機能としてまとめてくれた。


 2つ目は内部機構のアップデート権限。

 これは共有型署名登録に僕もマスター登録された。これで内部の機能を編集、削除、追加できる。この権限に幻像管理紙面を参照できることも含まれていた。


 3つ目は書庫内包と同時に施行されたと思われる機能。ドル師匠の書庫情報はセカンド・アーティファクト・デバイスに随時更新される。普通のワンオフ・デバイスであるアーティファクトならば、そこだけで終わる。が、思念接続(テレパス・リンク)でサード・アーティファクト・デバイスにもその情報は更新されるのだ。実質、師匠の魔法の書庫を持ち歩ける携帯本棚と言える。


 そのデバイスが2つ。一旦、魔導器具(コイツ)の物理的な中身を見る必要があるかなと思い、1つを分解することを決意する。マナを見ても特殊なシールドが施されていてただの石にしか見えないのだ。その為には安全に作業できる場所の確保が先決になる。


 ◆


 二体目のリルナッツを送った直後にヘルも降りてきた。まだ、穴の上へ罵詈雑言を飛ばしている。


「ヘル、現状使える魔法は何がある?」

「え、オレ様を戦闘メンバーに考えてるのか?」

 脱出作戦を立てるために聞いてみたのだが、ヘルは戦闘を前提とした魔法の使用方法を考えたようだった。未然に戦闘を防げるなら防ぎたい僕の考えとは真逆に思える。


「まぁ、ダンジョンは初めてだしね。それが必要な状況になるんじゃないかなって」

 デバイスを握り、その感触を確かめながら聞く。これから先、洞窟(ココ)から出るまで何があるか分からない。魔法は必要最低限で乱用は避けた方が良いかも知れない。



「冗談だよ。2(・・)しかいないパーティーで1人がゴネて戦わなかったら、無事に戻れるわけがねーじゃん。あのクソジジィもふざけてやがるよな。しょうがねぇ、オレ様がアイルスを守ってやるぜ」

 ちっぽけなツリ目の美しい小悪魔がウィンクしてくる。その仕草に顔が熱くなるのを感じつつ、応える。


「頼りにしていいの?」

 正直、初対面ということもあって、頼るのは危険だと思ってる。例え師匠の使い魔でも僕のではない。そして事故は起きるものだ。


「オレ様こう見えて、大魔法使い代々の使い魔してっからよぉ。そんじょそこらの悪魔族や使い魔とはワケが違うんだよ。オレ様、火蜥蜴(サラマンダー)を始めとする7代精霊とも各契約して召喚も出来るし、召喚しなくても精霊魔法も使えるし」

「え? 精霊魔法って精霊じゃなくても使えるの?」

 あざといかも知れないが、本来の子供らしく知らないフリをして話を聞き出すことを試みる。大丈夫。少し前の馬鹿だった僕になればいい。


「勉強不足だな? 更には第5階梯まで使えるぜ。後は便利そうな支援系で」

「支援系? 属性とは違うの?」

 本気で知らない情報が出てきた。師匠の口から聞いたこともない属性だ。系統と属性。なんのカテゴライズか?


「ん? 支援系は直接戦闘的な効果を出さない全属性共通の分け方の呼び方だよ。属性が横割り、系統が縦割りって感じか、おわかり?」

「あぁ、そう言う区分けか。戦闘中心なんだ?」


「喧嘩は交渉の第一歩だからな。腕っぷしが物言わす時代からの名残さ」

「誰もが野蛮な時代って言う、あれ?」

「お前だって物心ついたのはどうせ5年くらい前だろう? その頃は何が1番だった?」


「解った、納得しとく」

 父が1番に決まって居たが父が居なければ、母。母が居なければ、兄達の誰か。あの頃は誰かに護られていたから腕っぷしとかよく分からなかった。


「続けるぞ? 更にイタズラするのに最適な透明化(インビジビリティ)念動力(サイコキネシス)、それから生き抜く為に悪魔族基本の敵意察知(エネミティ・パーセプション)危険予測(ハザード・アセスメント)魔力印(マジック・マーキング)物体引寄(マテリアル・アポーツ)とか後は矢なんかに便利な自動追尾(オートマチック・ホーミング)それと魅了(チャーム)だな……って、そういえばアイルス、さっき、無詠唱でなんか唱えてた?」


 さすが、師匠の使い魔。得意満面に続けていた癖にとうに唱え終わっている魔法に実は気付いていたとは。頼りにしていいのかもしれない。隠すというより、放出される魔力がもったいないだけで極力回収してるだけだが、気付かれない位に魔力はたぶん出ていないはずなのに。


「ん、クリエイト・サーヴァントだよ。ほら」

 ポケットからリルナッツ・サーヴァントを見せる。

「なんだぃ。このチビっこいの……て言うか、て言うか! え? アイルスって本当に無詠唱発動出来るのか?」

「え? サーヴァントに魔法使わせる為に必須でしょ?」


「いやいや、と言うか、アイルスって魔法使い何レベル?」

「え? レベル? なにその機構(システム)。そもそも、魔法の発動にレベルとか必要なの?」

 魔法使いにレベルとかなんの意味があるのだろう? この時は本気でそう思った。


「いや、厳密に発動とかには必要ないけどさ……って、まてっ。アイルスって魔法いつから使えるの? 魔法使いは見た目で判断するなってあるけどさ」

「ん~? 一月位?」

 僕は頭の中の記憶を手繰り、指折り数えた。


「はい?」

「だから、一月位」

「いやいや、そんなに浅くて無詠唱習得してる魔法使いなんて聞いた事ないよ。やだな~、はっはっはっ冗談もほどほどに……」

 大真面目に答えてるのに信用してもらえないとは。これいかに。


「思考詠唱だよ。ってそんなに凄いことなの?」

「マジか……」

「うん?」

「……マスターはおいくつですか?」

「なに、ヘルプラス、いきなり気持ち悪いよ」

 急に、猫撫で声でヘルプラスが訪ねて来た。


 どうやら大魔法使いが子供のフリしてるとでも思ったのか。そっかそう言えば上級者がやっと無詠唱って話を師匠してたな。まぁ、僕のは思考詠唱で独自のコマンドコールしてるだけでパッケージの根性的な無詠唱してる訳じゃないけど。


「え~、非道いですぅ」

「7歳だよ。反応に困るから普通に話してよ」

「なんでぇ。精通もまだなガキかよ」

 途端に機嫌が悪くなった。扱い難い小悪魔だ。


 とにかくヘルプラスの知ってる魔法から精霊魔法はもとより存在を初めて知った魔法の数々を教えてもらわなければいけないなと思い機嫌を直す努力をする。


「どうしたのさ、ヘル? 7歳だと都合悪いの?」

「性的に目覚めてねぇと魅了効きにくいんだよ」

魅了には3段階の程度が存在する。最高値は意識を無視し、性別も関係なく言いなりにする。最低値は異性に恋愛感情を植え付け虜にする。持続時間もまちまちだったはず。


「師匠に魅了とかやったりしたの?」

「必要とあればな」

「本当に? 師匠を魅了なんて出来るの?」


「バッカ、おめぇ、オトコはいつだってがっついてた方がメスは楽で良いんだぞ?」

 話をそらした。これはやってみたが効かなかったとか撃退されたパターンだろうか。

「がっついてばかりでも、みっともなくない?」


「クソジジィだって独り身の男だろ? 寂しい時があるんだよ」

「ヘル、凄いね。師匠も魅了出来ちゃうんだ?」

「ま、まぁ〜なぁ〜」


 使い魔が主人を魅了出来るわけがない位、僕でも分かるがここは話を合わせてサッサと魔法を教えてもらえるようにおだてることにした。


「師匠の前からの使い魔なの?」

「そうだぜ、お前の100倍ぐれぇは生きてっからな」

「へぇ。じゃぁ、古代魔導王国も知ってるの?」


「あの、しょっぼいパッケージ・マジックばっかの国な」

 古代魔導王国は、その叡智で悪魔族を奴隷として使役さえしたと教会の歴史書に書いてあったのに、まさか悪魔族にはこんな評価だとは。教会の歴史書はあてにならないかもしれない。


「ショボい?」

「あぁ。魔法以外の知識が乏しくて、道具としての魔法を使いこなせてなかったのさ。威力や武装に特化しても運用する奴が脳筋すぎるなら、アーティファクト・ドラグーンだけでも勝てたろうさ」


「アーティファクト・ドラグーン?」

 初めて聞いた単語だ。アーティファクトが付いているということは、噂の悪魔族の使う兵器のことだろうか?


「竜の形した魔法生命を付与した生きた鎧って言えば良いか。」

「ふーん。ゴーレムとどう違うの?」

「戦場では、乗り(ライダー)が指示を随時出してる点か。魔法で作成した魂が鎧に付与されててな。魔素を自ら取り込んで、活動する。自律型半永久のゴーレムやリビングアーマーとそこは大差ない。竜を模倣した外見と性格を与え、ライダーの言うことに絶対服従させてる」


「ライダー?」

「ああ、アーティファクト・ドラグーンは自律行動可能だが、刻々と状況の変わる戦場で臨機応変に対応するにはイマイチでね。術者にその判断を委ねているのさ。当然術者がライダーでそばで指示を出すしかない。魔法使いに留まらず、精霊使いや魔法戦士の混合の集まりでこいつらが古代魔導王国には太刀打ちできない原因だったと言えるな」


「アーティファクトが悪魔の兵器と呼ばれた所以はそのマジックユーザーとドラグーンにあったんだね」

 戦争中に脅威となったアーティファクトとはアーティファクト・ドラグーンの事だったのだろう。そしてそのライダーがいてこそ実力を発揮したということになる。が、ヘルの口ぶりからは、そのライダーなしでも魔導王国の軍隊は、余裕で勝てるほどお粗末だったということになる。


「教会の言う聖騎士とやらがフライを手に入れても機動力と防御力で勝るドラグーンには歯が立たない上に当時の制空権を理解せず魔法で強化した歩兵と騎馬隊で喧嘩した光の民は蹂躙されたって訳さ」

「制空権……」

「まぁ、重力を味方に付ければ攻撃の届かない場所から攻撃し放題だしな」


「ヘルプラスは凄いね。いろんなこと知ってるね」

「へっへっまぁーな。でも得意分野は魅了だぜ」

「魅了?」

 魅了を覚えたとして、サーヴァントで使用するようなケースはあるだろうか?


「なんせ、ゴブリンやオークどもはヤリたいヤツらばかりだからな。超楽勝に部隊作れるぜ。まぁ当然煽るだけ煽ってヤラせねぇけどな。カカカカカッ」

「……魔物や生物ならどんな対象からも魅了は可能なの?」


「愛情を持てる奴らと繁殖能力を持った知能の低いヤツなら楽勝だな、発動者はそこのルールに当てはまらん」

 その時、先行したリルナッツの視界に蠢く者がチラリと見えた。

「ヘルプラス!」


 短く鋭く囁き、口に人差し指を当てる。

「安心しろ、雑魚如きにビクビクすらことないぞ。魔力量も低い。初心者にゃ、うってつけのスライム辺りだろう」


「そんなことまで分かるの?」

 すごい。先行したリルナッツは緩やかな曲がり角を見張っていて対象はまだ見えていないのに。しかも、この暗がりで。見張りはリルナッツよりヘルに任せたほうがいいことが判明したな。ついでにどうやってるのかも教えてもらおう。


「悪魔族には必須だ。敵意察知と危険予測は常時発動。大抵の害意とか害意予備軍、罠だとか事前に分からなきゃ生きていけない」

「常時発動!? 常時発動って可能なの?」


「エネルギーを無駄に放出しなけりゃ可能だな」

「無駄に放出?」

「熱でも光でも保有してる魔力を変換して、最終的に放出しちまうから空っけつになる。しかし放出系の魔法でも、魔力の回収可能なものはいくつかある」


「え? どういうことなの?」

「まず、回収機能だけの結界を維持できる限界まで大きくはる。その中で熱や光に変換しない感覚拡張(ソナー)魔法で感覚領域内の魔力を循環させるんだよ」


「結界……それ張ってて相手に気付かれないの?」

「余程の手練れじゃなきゃ気付くこともないよ、ってホントに魔法初心者なんだな?」

「うん。だからヘルプラス教えてよ」


 母がよくしていた『教えて』と慈愛に満ちた笑みの思い出が蘇り、意識したわけではなかったが母と同じ仕草を再現していた。


「お、おぅ、仕方ねぇなぁ、一時とは言えマスターだしな!」

 __コイツ、天然か? オレ様じゃなきゃ今の笑顔で堕とされるトコだぜ。7歳か。末恐ろしい__


 ____________________

 アイルス手記


 ◆師匠が一押しのパッケージマジック

  世間では聞き慣れない『パッケージ』と呼んでいる魔法の中

  でサバイバルに推奨されるモノ。


  ★1 ヒール 光属性(肉体・生)

    有名な治癒魔法。手軽だが活性化した細胞が痛覚を刺激

   するので痛みを伴う。その為、一時的に麻痺させるなど、

   隠されたコマンドも有する。


  ★1 サモン・ゴースト 闇属性(精神・死)

    低級霊を呼び出す。魂の闇部分の欠片。とあるが実際に

   は悪意と言うより生への執着や願望が刷り込まれた意思の

   残滓。それを使役する魔法。根本的に教会の考える魂とは

   違う次元の考え方のため、これでよく衝突してる。のだと

   思う。闇属性とされたこのカテゴリは魂を魔導的に理解す

   るには手っ取り早い。


    この呪文、悪魔族が好んで使用したらしい。ゴーレムは

   魂を擬似的に魔導で作成し定着させている。擬似的に作る

   のは自律的に動いて欲しいが自我はいらないからだ。

    大戦中は低級なゴーストを無理やり憑依させ、敵軍に放

   り込むという使い方もあった。


    もちろん光の民側が使われた側だ。物理的な限界を超え

   た動作を可能にしたゴーレムは大暴れをし、それはひどい

   被害を出したという。中身がゴーストだと見抜いた僧侶(クレリック)

   がターン・アンデッドをかけて、やっとの事で止められた

   と言う逸話が残っている。


    まぁ、人に知られたら、呪われてるだの何だのいい顔は

   されないが、いろいろと応用の効く魔法だから覚えさせる

   のが師匠の方針なのだろう。だから、こんな森の奥深くに

   に住んでるんだなと納得した。

    確かに、魂の残りカス(それでも魂の元を使っている)

   に触れてある程度の知識を得られた。同時にアストラル体

   に関しての疑問が新たに生まれた。



  ★1 マジック・シールド 無属性(分類不可)

    魔力障壁(シールド)は魔力による物理や魔力からの攻撃

   を速度低下と威力低下を顕現させるもので顕現密度によっ

   てダメージを抑えることができる魔法。戦闘では補助など

   支援に分類される。


    この上位には空気に圧力を加えて柔らかい塊~完全な個

   体化まで個人差が出る物理障壁がある。結界の発展型であ

   る領域障壁(バリア)があると言う。


   The staircase 2nd.(第2階梯)

  ★2 クリエイト・サーヴァント 無属性(分類不可)

    人形の類を動かして使役する魔法。製作者の意図が記録(レコード)

   されている物質記録(恐らくは意思)から各関節を読み取

   り、簡易指令をこなす。コマンドはこれだけしかなく、魔

   法式と魔法陣が複雑に起動していくがそこには目がいかな

   い。使い捨てのゴーレムと言う認識が強い。


    緊急時の戦闘補助などに大いに役立つ。ホイホイとこの

   呪文を使っているが、実は魔力循環技術を始めとする高度

   な魔導技術(マギテックス)が仕組まれている。幾重もの(ラミネート・)魔法陣(サークル)から構成さ

   れる魔導(マナ・ギ)歯車箱(ア・ボックス)。そこから生み出される、出力を調整し

   思い描く動作を導き出す姿勢(アタッチゥド・)制御(コントロール・)処理(プロセッシング)。それら

   が一つの呪文に納まっている。


  ★3 以心伝心(テレパス) 闇属性(精神)

    有名過ぎる優秀な通信手段。慣れないと思ったことが筒

   抜けになる危険な面があるので素人にはオススメできない

   ので、大抵は緊急時のみの使用。


 コマンド

   魔法式の中には単体では役に立たない魔法と呼べるものが

  多い。効率良くそれらを組み立てて使うのがパッケージと呼

  ばれる体系だ。


 ・結界(バリア)

   基本中の基本。所謂結界を作る。起点、範囲、属性付与と

  か色々絡める。コマンドには持続時間の指定さえないのが怖

  いところ。


 ・念動(サイコキネシス)

   "何かを動かせ"のみ。対象も方向も速度も距離も限界設定

  も無い汎用コマンド。コレで作った結果も動かせる。★3の

  念動は初期値が設定されている。攻撃魔法前半だけでなく、

  発動時変形する魔法陣などにも使われている。コレをいじれ

  ば追撃など簡単。


 ・圧縮(コンプレス)(物理)、拡張(エキスパンション)(物理)

   第二階梯の基本圧縮用に編集した念動コマンドと第三階梯

  の基本膨張、拡張用に編集された念動コマンド。結構応用で

  使える。


 ・電子化(エレクトロネィティッド)陽子化(プロトネィティッド)

   このコマンドがあることは、歴代の師匠達はScienceを既

  知情報だったと推測する。遺跡の書(ルインズ・ブック)があるから、当然と言え

  ば当然なんだけど。パッケージされた魔法式にはScienceを

  読み進めた先にある特性が活かされてない事に疑問が残る。



 悪魔族の魔法について

 ・魔法式も魔法陣も似通ってはいるが全く別物の魔法体系?


 ・ヘルの魔法メモ

  透明化(インビジビリティ)

  念動力(サイコキネシス)

  敵意察知(エネミティ・パーセプション)

  危険予測(ハザード・アセスメント)

  魔力印(マジック・マーキング)

   ※僕のカスタムしたものと根本的に違うらしい。

  物体引寄(マテリアル・アポーツ)

  自動追尾(オートマチック・ホーミング)

  魅了(チャーム)


 ・ヘルのオリジナルから推測するとパッケージ以前からの

  カスタマイズされたものが多く、その筆頭がサイコキネ

  シスの魔法陣だろう。魔法式も使わず魔法陣に書き換え

  を行う事で行なっているようだ。あの方法を使用すれば、

  圧縮起動展開立体魔法陣の構築も可能になりそうだ。


 ・敵意察知などの魔法について、恐らく結界内にあるエー

  テルフィルム自体を読み取っている為、偽装は不可能と

  思われる。エーテルを読み取る"目"の式さえ解明すれば

  逆算術で隠蔽できるかも知れない。どちらにせよ、高位

  の悪魔族への奇襲ややり過ごすなどは至難の業である事

  は間違いない。


 ・ヘルの種族や取り扱いについて

  推測でしかないが少ない種族で生殖能力はない。

  異種族の精力(恐らくは、繁殖に向けて作られるステータ

  ス継承情報を組み込まれた魔力)を主食とするインプ。

  代々使い魔として使役してるが取り扱いには十分注意して

  呉々もマスターの精力を与えないコトとあった。

  誘淫陶酔には魔反転術式(リフレクト・マジカライズ)で対抗

  せよともある。



____________________

 【ステータス】

 アイルス・プリムヘッツ(7歳)

 弟子32日

 ◆才能:

 アカシック・リーディング(無自覚)

 最適設計演算

 魔力補助精密動作筋肉制御

 失敗検証

 検証データ予測演算


 ◆才能→技術化ユニークスキル

 魔力制御法+魔法最適化→

 マジカル・オプティマイザ:Lv 3/??

 頭脳使用法:Lv 27(並列処理により上限解除)

  記憶向上+関連記憶→フラッシュ・デフラグ・フロー

  動的空間把握処理能力+予測演算+

  動体視力処理速度連動加速→フラッシュ・シミュレータ

  夢想実現化演算→ブレイク・ダウン・マイル・ストーン

  ※頭脳使用法で纏められているのでLv 表示なし


 ◆技能:

 見稽古(分析、考察)Lv 1

 標準語(会話、読み書き)

 遺跡語(読み書き)

 精霊語(読心会話)

 高速切替思考処理

 並列意識連携処理(グリッド・シンク)Lv0→1 New

 魔力察知(マナ・センシズ) Lv 3

 魔法式改造(カスタム)Lv 2→4

 魔法上級改造(ハイ・カスタム)(魔法式、魔法陣、並列連動式等)Lv 4

 混成魔法(ミクスド)Lv 4→5

 物理造形設計技術(木材、石材)Lv 3

 研磨整形技術Lv 5 New

 ※関節部分の精密さを追求した結果。


 魔術:

 クリエイト・オブ・サモン・マナ・サークル

 風の精霊召喚(サモン・シルフ)


 魔法:

  ★1(第一階梯)

  ライト 光属性

   周囲を明るく照らす魔法。蝋燭の4倍の明度で10分間。

  マーカー(ライト派生)

   明度なし。反射発光(リフレクティブ・エミッション)

  インフラ・レッド・ビジョン(ライト派生) New

   遺跡の知識を取り入れた光の魔法の応用。可視光域外の光

   を知覚、視界に反映させる。熱源知覚も可能とする優れも

   の。赤外線が届くなら、ほぼ気付かれることなく知覚可。

  クリエイト・ミラージュ(ライト派生)

   ドル師匠がやっていたのを真似たもの。遺跡の書より得た

   知識由来の魔法(非公開)

   登場をお楽しみに★


  物質強化(サブストラクト・ストレンクスニング)

  分子補強(モレキュラー・リインフォースメント)

  ※劇中未登場:パッケージを最適化した強化魔法。

   いろんなとこでも見かけますが使います。

   登場をお楽しみに★



 ★外 体系外魔法

 思い込み魔法(ボイフ・マジック)

 記憶圧縮(メモリ・コンプレッション)

 再監者(リ・スーパーバイザー・)顕現(マニフェステーション)

 並列人格(パラレル・パーソナリティ・)顕現(マニフェステーション)

 記憶複写(メモリ・コピー) New

 主記(メイン・メモリ)憶管(・マネージメン)理処理(ト・プロセッシング) New

 複記(サブ・メモリ)憶保(・ストレージ)管処理(ジ・プロセッシング) New


 ※劇中未登場

 運動能力(エクササイズ・キャパシティ・)限定解除(リミット・オフ)


 ドルイド・マジック

 ※劇中未登場

 植物取込(プラント・アップテイク・)共生(フォー・シムビオシス)



 ■登場キャラクター紹介■

 アイルス製サーヴァント達

 ◆リルナッツ サイズ:1cm

  アーベイトをシュラッチャの運動ノウハウを組み込んだサー

  ヴァント。アーベイトで浮き彫りになった『各関節の摩擦が

  粉を吹きどんどん擦り減る』問題を緩く作り、マナ接続でど

  うにかした。その分マナコストが上がり、攻撃手段が近接に

  限定されてしまった。余剰分の魔力を各関節の回転速度を上

  げる事に使うことで瞬間出力が上がった。これにより弓矢程

  度が限界速度がボウガン程度まで引き上げられた。


_____

お読みいただき、ありがとうございました。

次回も楽しみにしてください。

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