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マジック サーヴァント マイスター  作者: すあま
第零章  〜マイクロ ワールド アプローチ〜
18/29

第18話 生捕りゴブリン(Captive Goblin)

 自衛手段ですので以下は気にせず、飛ばしてください。


 無断転載禁止


 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 現在、2chRead 対策で本作品「作品名」につきましては、

 部分的に本文と後書きを入れ替えると言う無断転載対策を実施しております。

 読者の方々には、大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解の程よろしくお願いします。 

 Copyright © 2018 すあま All Rights Reserved. 

 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



 今話題の2CHRead無断転載問題、五分で出来るちょっと痛快な自己防衛対策のすゝめっ!

 作者:MITT様よりお借りしました。




 回復呪文で出血も傷も癒えたが血を失ったことで軽く目眩と吐き気に襲われる。前衛がまだいると言うのに。


 並列思考のアンスールがストップをオプション化。フェオがオプション:"パワー調整(コントロール)"を追加。直ぐに"50%、70%、90%"も追加された。


 直後にヘルが70%を選択し、幅広で短いナタ(?)を持つゴブDの足元から水平ジャンプする。リルナッツの頭からアキレス腱に"念動"制御のスクリューダイブ。超高熱生成(エクストラ・ヒート)では熱量が無駄に高いので高熱生成(ハイ・ヒート・)瞬間最大(インスタンティーニアス・マキシマム)でナックルアーマーの表面を殴り抜ける時だけ200℃に調整してみたと並列思考ソーンからイメージが共有される。


 体組織が今度は、まるで硬めの粘液程度の抵抗になる。突き抜けたら、血液は派手に沸騰せず灰色の煙で視界も奪われなかった。

 その先にあった岩壁に四肢をフルで使って勢いを殺しつつ、慣性が失われない刹那で次の目標に眼を向け、ジャンプ。痛みでかがみはじめたゴブDの右手首の腱を狙った。ナックルの先にマジック・オブジェクトでブレードが形成され、手首内側を切り、天井へ着地(・・)。すぐに降りて、残心の構えでゴブDを見た。

 直後に、被害にあったゴブDから絶叫があがる。


 コルベルトがヘルとは反対に向かわせたリルナッツで、ゴブEのアキレス腱をジャンプで破壊した。

『みんな参戦しても、もう大丈夫。だけど、殺さずに生け捕れ』

『何故、殺したらいけないんだコボ?』

 僕から一番離れた位置に居たコボルドから質問が返された。聞いてなかった可能性もある。その疑問でコルベルトを除く、コボルド全員が止まりこちらを見る。


『それには、さっき……あぁ、分かり易く説明し直そう。ある所に強い者が居た。彼は向かう所敵なし、負け知らずだった。彼は年老いてその力は弱くなった。そこへ若者はこう叫んで彼に斬りかかる。"父さんの仇!"と。強者は名も無き若者に倒された。君達もこんな強者になりたく無ければ恨みを買わないことだ』

『わかったコボ』


『しかし、数が少なすぎる』

『?』

 テレパスだとコミュニケーションが取り辛くても情動が分かりやすくていい。


『君らと同じ環境に住んでるのにゴブリンの数が少なすぎる』

 言いつつ戦闘を見届ける。


 ヘルがゴブFの右肩の骨を砕いて討ち取る。それと同時にコルベルトがゴブEの右手の腱を砕き切り、ゴブリン達の戦闘力を奪った。流石、経験豊富なインプさんは戦い方が違った。

 その間に作っておいたマジック"ライト"をコマンドに追加。


『アイルス! もっと攻撃に使える魔法を追加しろよ!』

『そのライトは布石だよ。光は応用すること出来るからね』

『数が少ないコボ? 数日前から集落の近いトコに居たゴブリンのグループとだいたい同じコボ』

『なに? ……探索組みが居た? なら、何故今、待ち伏せ? ……少し待って、考えをまとめる。あ、ゴブリン供は生け捕っておいて』

 コボルド達に号令をかけ、思案に入った。


「「「「「「「「「ウォォオー!!!」」」」」」」」」

 雄叫びを上げ、広間へなだれ込むコボルド達。


 一つの可能性に思い至る。コボルドの戦える者が離れるのを待っていた可能性。ゴブリンならば、コボルド達に見つかっても手を出さなければ特にちょっかいをかけられることもないだろう。しかし食料の乏しいこの地下環境で戦闘は避けたいのは、僕には至極当然に見える。短絡的でなければ。少なくともそう考えられるほどに知能が高い奴がいる。ただの巣分け組ではない。


 恐らく、現状行動しているコボルド10人を制圧出来ると踏んだ待ち伏せ。少なくとも14〜20人程度の群れがコルベルトの集落を狙っている可能性が高い。壊滅もあり得る。が、それならば待ち伏せするまでもなく襲うだろう。単なる労働力の利用も考えられる。

 で、あるならば、人質を取るだろう。


 よってこの場はゴブリンを捕虜として交渉のカードとしたい。交換条件として価値があるかは不明だが。交渉出来なければ暴力で制するしかないだろう。だけど、こういう交渉は、したことが無い。駆け引きは無理と考えるべきだろう。


 今ここに居るコボルド達が集落の精鋭ならば、壊滅より人質にされている確率は高い。このままでは最初から不利……。覆してからじゃ無いと此方が不利益を被らされるのは確実。最悪、悪魔族の隷属か……。圧倒的有利な状況からの交渉。コレしかない。結局武力制圧してからか。


『集落がある場所は住みやすいのだろう?』

『え? まさかコボ。そりゃ、周辺よりはマシですコボけど』

『集落が襲われるとでも言うコボ?』

『それだけなら良いけど』

『新しい悪魔族が来た可能性も考慮すべきだな』

 確証もない状況のみだが、やはりヘルも同じ意見になるか。木製のアーティファクト・ナイフも気になる。


『武器を取り上げろ。調べたい』

 戦闘不能のゴブリン達から武器を取り上げるなど造作も無かった。コボルド達は、初めてのゴブリンとの戦闘なのだろうか? ゴブリンから嬉々として武器を取り上げる。リルナッツで止血の為の皮膚だけヒールして傷を塞いで周る。切断した腱や骨折は今は治療しない。

 コボルド達は武器を集め終わり、此方へ献上しに来た。


『コルベルト、ゴブリン共に拘束具をつけられないか?』

 コルベルトにイメージで昔、絵本で読んだ犯罪者や奴隷に着けるような手枷と足枷を伝える。

『了解コボ。川底の砂泥で粘土を作ってコバルトの拘束具作るコボ』

 早速コボルド達全員で広間の右脇を流れる川底の泥を採取し始めた。


『ヘル、ゴブリンの目的とリーダーをこいつらから聞き出しておいて。僕はこの武器を調べる』

『任せろ』


 ヘルの顔を見なかったが、獲物を目の前にした肉食獣の気持ちの様なものが伝わって来た。きっとロクでもない事をするつもりだろう。敢えてそこは無視して取り上げた木製ナイフを3本とも確かめる。


『へぇ、コレがさっきリルナッツの左腕をぶった切ったナイフか』

『首とか大事に至る場所で無くて良かった』

『アーティファクトに対する防御を考えないとね』

 やはり、魔導具化されたナイフだった。当然、短弓も。エーテルフィルムに触れられる訳だ。


 その効力は次の3つ。


 1つ目筋肉動作補正。これは装備者の筋肉動作に使われる気力(オド)を効率良く補正する。結果、微小だが威力と持久力を引き上げる。

 2つ目、視覚情報連動補正。これは筋肉動作補正に視覚情報を先に連動処理する。目標へ少ない動作を導き出し、必中率を引き上げる。

 3つ目は魔力刃(マジカル・ブレード)。材質に関係なく斬れ味を引き上げる。物理的な刃の手前に細い糸のようなマジック・オブジェクトを貼る簡単な魔法だ。魔法式を展開。


『うっわ、酷い魔法式』

『メンテや改良を考えてない書き方だな』

『急造品丸出しだね』

 目録(インデックス)やコメントを使ってなかった頃の僕と同レベルの粗さが目立つ。後で魔方式をメンテする前提のやり方は知らないみたいだ。師匠のモノとはとは比べるべくもない。この式自体から学べるものはないと判断した。


『しかし、運用思想からは学べるものがある』

『細分化した強化カテゴリとそれぞれ連動させるってのは使えそう』

『でも、基本的なコマンド連携と変わらない。一つにまとめたい』

『使用者の戦闘持続力及び最終的に与えられるダメージの底上げを目的としてるシステムか……ギミックは面白いけどなんか無駄に分野強化してるね』

 まるで、製作途中の様にも感じられる。それぞれ作って一つにまとめる手前で実戦投入みたいな?


『マナが殆ど残ってないな』

『戦闘一回分位しか無い感じ?』

『敵に奪われない様にかな?』

『僕等みたいに吸収と蓄積の機能を作れないと、これが普通なのかも。奪われても都度、魔力を注がないと使えないし、粗悪品にしか見えないし、魔法を撃つか、これを使うかって考えたら魔法使いなら魔法撃つし、ゴブリンには丁度良いのかもね』

 運用効率の悪さを逆手に取った使い捨ての武器という事なのだろう。元々のサーヴァントと同じ思想だろうか?

 改造してコルベルトを筆頭に使えそうな奴に渡しておこうか……。


『本体、そろそろ並列化した方がいいよ。今回はちょっと長めになる』

『記憶する事象が多かったからね』

『それと何処かで僕等もリセットしないと乖離が酷くなるかも』

『分かった。今回はどれ位になる? 30分位かな』

 今回の収穫はなんだろうか? 実戦と作業と……あぁヘルとコルベルトの動作と魔法発動一式か。


『10分ずつ回す予定』

『今回は色々驚きの新発見がある』

『ヘルの外部魔法発動が面白い。コルベルトとの戦闘比較も』

『なるほど。楽しみだ。じゃぁちょっとよろしく』

 30分ほど記憶の並列化の為、眠りについた。


 ◆


『それじゃ、皆んな後よろしく』

『はいよ、いってらっしゃ〜い』

『クフィーリア、休んでないでちょっと手伝ってよ』

『マナを所望しまーす。これ以上は先の報酬では足りませーん』

『しょうがないなぁ。僕らのを少し分けるよ』

『エーテル・タンクから合成すれば良いか。ちょっといく前にコッチよろしく。一人こんなもん?』

『いいんじゃない? はい、魔力、じゃ今度こそ、よろしくね』

『え、こんなに!?』

 並列思考のフェオからアイルス代理役が始まった。


『あぁ、大丈夫。ちゃんとその分、働いて貰うから』

『そうそう、まずはエーテルフィルムのパターン貰うね』

『え? え?』

『よし、パターンスキャン』

『はい、ちょっと動かないでください』

『これ、何?』

『わかりやすく言うと魂の紋様を読み取ってるのね』

『人格の根っこは魂の紋様の違いにあってね、コレが結構構築される考え方や物事に対する捉え方に影響するんだよね』

『って、なに勝手に取ってるんですか!?』

『魔力はもう払いましたよ?』

『受け取りましたよね?』

『アコギな商人みたいなこと言うんじゃありません! お母様に言いつけますよ!』


『どうぞどうぞ』

『はい、撮れた。コレで違う角度から考察するデミルスくんV2が作れるね』

 並列思考が個性を持つのは困る。並列思考として存在することに価値がある。それぞれがオリジナルとして主張しあえば、アイルスとしてのアイデンティティの崩壊は免れないとアイルス達は考える為に個性を持つことを良しとしない。


『うぅうぅ、なんでしょう? 何か大事なものを取られた様な気がします』

『繁殖器官も持たない我々には、生き方以外に恥ずかしい概念が適用されないと思うのだけれど』

『魂の形や模様なんて受肉してるしてないにも関係ないしね』

『マスターはいつから変わられたのでしょう』

 クフィーリアは、さめざめと泣来ながら訴える。


『僕らアイルスであってもアイルスじゃないし』

『生体頭脳がないから、本能に従わなくても存在出来る時点で本能から解放されてる点が大きいよね』

『ホンノウ?』

『あぁ、実体のない精霊やゴーストは相対する者の大脳にリソース分けてもらってるから本能にも縛られやすいのかもね』

『言わば、本能の幽霊とか影みたいなものを持っちゃうんだね。生体繁殖もしないのに不憫だよねぇ』

『でも、それは美しさを理解しないと言う事ではないですか?』

『そうかも知れないけど、機能美以外の外見の美しさって並列思考たる僕らには何の意味もない事だし』

『綺麗だから良い行いの人とは限らないのに、その人に従うと言うのも僕らのポリシーにはそぐわないしねぇ』

『貴方達、本当にマスターのコピーなんですの……』

『紛れも無く。そろそろリセットしないといけないけれどね』

『兎にも角にも、クフィーリアのコピーを組み込んだからデミルスくんV2(仮)を作るよ』

『その、デミルスくんってなんですの?』

『デミ・アイルスくん。僕らの自由意志を持たさずに作った魔導具制御用魂』

『まぁ、絶対裏切らない状況判断可能な自分のコピーペットって言えば分かるかな?』

『分かりません!』

『まぁ、いいや、本体と契約してるならここにアクセスしていいから、自分で勉強してくれればそのうち理解できるよ』

『コンダクターの役割は引き続きして欲しいけどね』

『うぐぬぬ』

 なにやら、クフィーリアは悔しそうである。


『まず、コイツを改造するにあたり失敗があると不安だ』

『デミルスくんV2(仮)を突っ込んで使ってみよう。大丈夫、失敗したら自分で勝手に立て直してくれる筈』

『知識が無いと立て直しは難しいかもだから、書庫のコピーをくっつけとこう』

『メモリ容量足りる?』

『まぁ、ダメだったら頑張って量子グリッド化まで進化させ続けるしか無い』

『まぁ、そこまでいっちゃうのが無難かな。敵に回ったらやばいとしか言いようがないね』

『まさかぁ、書き換えられない限りそれはないっしょ!』

『あははー』

『わははー』

 並列思考達は楽しそうに作業を続ける。


 出来上がった式を発動させて魔導具の量産を開始する。

 魔導具になる物体の全質量をスキャン。スキャン後、物理的干渉を受け難い内部の領域を記憶領域として初期化。比較的頑丈そうな領域部分にコアメモリー・サークルを設置。サークルとはもはや名ばかりの複雑な魔法陣。そこにデミルスくんV2をインストール。その周辺へ書庫のデータを載せるだけ載っけてみる。案の定、今の技術では第三階梯が関の山だった。


『あー、やっぱり容量足りないね〜』

『ま、今回のモデルはココらが限界なんだろう』

『まだまだ、アーティファクト・デバイスに書庫丸ごとは無理だったね』『量子コンまで行かなくても複数に分散させればいけるけどね』

『その作業はデミルスくんV1とV2作ってやらせよう』

『それは、いいアイディア。早速作っておこう』

『こっちの作業はこちらで進める。あとで見直しよろしく』

『OK、こっちも出来たら見直しよろしく』

 ただの石へアーティファクト・デバイスと同じ構造を構築。デミルスV1とV2をそこへ作成。


 一方武器は持ち手にマナアドプションとエーテルプールを設置。

 折角の魔導具をこうやって奪われると驚異だ。

 装備者登録用のエーテルアカウント認証処理を組んで、スキャン出来るよう(ツバ)部分に仕込む。

 登録者以外は全て発動拒否に設定。

 一応、僕とヘル以外の命令を受けての攻撃時には記憶領域を初期化後、意味不明な羅列情報に変更する様に仕込む。


 調査しようとアクセスされた場合、認証を求めさせて答えられない場合は初期化と言う仕掛けだ。これはデバイスをこじ開けた時にされた機密保持処理の1つとして師匠が書いて置いてくれたデバイスの設計書に一緒にあったものを真似たに過ぎない。


 初期化後に魔力霧散出来ればいいんだけど。仕掛けを後でちゃんと考える必要があるかな。

 師匠のは、理解の難しい物質変換魔法が発動され魔力消費していた。

 恐らく、このやり方は重力を利用した空間圧縮と推測される。だとすれば、第五階梯を解析するまでは使えない。


 ステータス強化は相手の使っていた魔法式を整理しインデックスとコメントを仕込んでそのまま流用する。

 刃も勿論、マジック・ブレードをまんま流用。インデックスとコメントを仕込んだ。ちょっとオマケしてヒートを瞬間最大で同時発動、削り切れなかったらエクストラ・ヒートに切替えるようにデミルスくんV2(仮)に学習させる。


 更に、使うと最大形成限度3000×0.01×0.01mmのイメージブレードの"硬糸"を瞬間形成するように変更。

 2m以内の刃渡りなら好きな形の光の剣を形成したまま見せびらかせる事も任意に可能とさせる。

 木製ナイフが光の剣に早変わりだ。更に使った瞬間だけ1m程伸びる仕様。我ながら意地の悪いものだ。間合い内で使用すると刃が残光する仕様にもしてやろう。

 カッコいい演出&驚異になるだろう。ちょっと使うとこ想像してワクワクしてしまったのは内緒だ。


 見せびらかすとか魔力の無駄遣いだが、一度だけ効く間合いの騙しなら有効か。手練れには効かないだろうけど。それでも、装備者が自信を持って使い熟そうとすること請け合いだ。

 通常威力どうしようと悩んだが……魔力の注ぎ込み具合と感情で左右されるようにしとけば良いか。


 まぁ、試作品にしては、気合い入れなくても切れば普通の革鎧なら簡単に真っ二つに出来るから充分と判断。甘やかすと鍛錬しそうにないし。

 ナイフ全体を一旦、隠蔽魔法陣をフィルム状にしてくるんでシールド。接触でしか気付けない様にした。同期が取れなくなったのでツバの後ろあたりに同期用の穴を作る。接続が難しくなるが魔導具と悟らせにくくなるのが目的の為、これで良しとする。意外と早く出来たので、代行してる並列思考に渡す様に瞬時でやり取りした。


『コルベルトこれ持っておいて。戦闘で使う時は最後の手段ね』

 コルベルトだけに先ずはナイフを渡した。

『り、了解コボ』

『後、直ぐに岩塩が必要なると思う。採掘チームの編成よろしく』

『り、了解コボ、マスター。皆、聞いたとおりコボ』


 コボルド達は、コバルト鉱石拘束具を泥から生成し、ゴブリン達に装着している最中だった。

 こっそり、コバルト鉱石生成を観察した。さすが呪いといったとこか、謎すぎて分からない。保存(セーブ)はしておくが、今の僕には無理だろう。

 解析には、まだまだ時間がかかりそうだ。やはり物質変換は第五階梯辺りの重力が関係しそうだ。そんなこと考えてた間に、コルベルトは、5人選出して取りに行かせる指示を出す。

 コルベルトくんなかなか優秀で助かる。




 ____________________

 アイルスがやらかしてる事まとめ。又は本筋には出にくい情報。


 ◆パッケージ・マジック第四階梯を学習中に開発にかまけて停滞。

 ※パッケージ・マジック詳細等は割愛します。


 ・魔導具に備えた魔法メモ

  イメージ・ブレード

   妄想大爆発を体現したあり得ない武器化魔法。マジックオブジェ

  クトの間違った使い方の代表例。狙って作ったのかは不明だが、切

  れない刃物ほど痛いものはない。作った本人は薄々しか気付いてな

  いが、イメージを即座に変えて行き、鞭の様にしならせて鞭とは違

  い、物理法則を無視したふるい方が可能。それは800℃の1mmの

  針金が叩きつけられるが如く。しかも一撃目で威力が弱いと判断さ

  れると次は18500℃で繰り出される。※ヒートの情報はいずれ整理

  してなおします。

   普段の形態がいかに生易しいかが伺える。最大火力は危険なので、

  火力管制下にあり、許可がないと解放してもらえない仕様である。

  これで試作品と言う非常識。


  ※熱の冷める法則がこの世界にもあるのですがそこは適当です。

   ヒート:10分間80℃の熱を目標物に与える。

   大きさにより熱変換にかかる魔力が異なり、物自体に熱が溜るの

   で水はちゃんと沸騰する。

   ハイ・ヒート:250℃

   エクストラ・ヒート:800℃

____________________

 【ステータス】

 アイルス・プリムヘッツ(7歳)

 弟子32日

 ◆才能:※並列思考には脳が無いので更新なし

 アカシック・リーディング(無自覚)

 最適設計演算

 魔力補助精密動作筋肉制御

 失敗検証

 検証データ予測演算

 全体統制視野 New


 ◆ユニークスキル/ユニーク複合スキル

 魔力最適制御(マジカル・オプティマイザ)

 マジカル・コンビネーション・オプティマイザ:Lv 3→4

 頭脳使用法:Lv 30(並列処理により上限解除)

  記憶向上+関連記憶→フラッシュ・デフラグ・フロー

  動的空間把握処理能力+予測演算+

  動体視力処理速度連動加速→フラッシュ・シミュレータ

  夢想実現化演算→ブレイク・ダウン・マイル・ストーン

  並列思考限定(パラブレイン・オンリー)

   技能貸与 New

   才能貸与 New

  ※頭脳使用法で纏められているのでLv 表示なし

  ※並列思考に脳は無くともアイルス自身のリソースは使えるので

   パワーレベリング可能。


 ◆技能:

 見稽古(分析、考察)Lv 1→2

 標準語(会話、読み書き)

 遺跡語(読み書き)

 精霊語(読心会話)

 高速切替思考処理

 並列意識連携処理(グリッド・シンク)Lv 5

 魔力察知(マナ・センシズ) Lv 3

 魔法式改造(カスタム)Lv 6

 魔法上級改造(ハイ・カスタム)(魔法式、魔法陣、並列連動式等)Lv 6

 混成魔法(ミクスド)Lv 6

 物理造形設計技術(木材、石材)Lv 3

 研磨整形技術Lv 5

 ※関節部分の精密さを追求した結果。

 スキルカスタム Lv 4→5


 ◆魔法複合技能

 短時間睡眠術(メンテナンス・リブート)

 記憶整理処理(メモリー・デフラグ・フロー)

 共有記憶同期(メモリー・シンクロ)

 並列複合魔技最適化

 技能分析(スキル・アナライズ) New

 技能複製(スキル・コピー) New


 ◆マジカライズ・ヒューマン・コントロール・プログラム

・デミルスくんV1 マイナーリビジョン8

 自由意志をオミットしたアイルス自身の魂のコピーのコピー。

 孫コピー故に、ちょっとぎこちない。

 ステータス

   スキルアナライズとコピーによるアイルス自身のユニークスキル

  をコピー。

  スキルカスタムによるユニークスキル保持させる事が可能。

  レコーディング・スキル

  カメラ・スタビライザー

  フォーカス・ズーム

  ※空間がテーマの第四階梯にて使用可能になった。

  Xレイ・アニメイト・レコーディング

  クアッド・シンク

  (動作制御、火器管制1,2、録画処理を同時処理)

  コンビネーション・タイマー

  (普段から連携時間を合わせてる)

  ネットワーク・アーカイブ/バックアップ・アーカイブ

  (書庫が収まりきらないので分散で持たせる機能)

  アップデート・バッファ

  (後から技能追加や改善など受け入れられる)


・デミルスくんV2(仮)

 クフィーリアの魂紋を融合した違う視点から考える


_____

お読みいただき、ありがとうございました。

次回も楽しみにしてください。

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