家族の絵
ノノが居ない=死⊂⌒~⊃。Д。)⊃
放課後になると、野菊は美術室へ向かう。
茜もそれに付いていく。
美術部の2人は今、油絵を描いている。
野菊はノノを、茜は野菊を。
顧問の先生は、野菊の描いている絵を見て訊ねる。
「妹さん?」
野菊はドキリとしながら、動揺を悟られまいと笑顔を作り、
「そうです。可愛いでしょう?」
と言う。
「そうね、可愛いわね。でも、もう少しこの色を薄くしたら良いかも」
顧問の先生はそう言い離れて行く。
確かに。そう思いながら黙々と筆をはしらせる野菊。
頭の中は、ノノに会いたくて早く帰ることばかりを考えている。
最後の仕上げをしてサインを書き、ドヤ顔をする野菊。
カエルの着ぐるみパジャマを着ているノノは、今にも飛び出しそうだ。そして可愛い。
茜の作品を見に行くと、そこには真剣に絵を描いている野菊が描かれていた。
「私はいつシマシマの家族になったのかね?」
今回の絵のテーマは家族。そう、家族なのだ。
なのに茜は野菊を描いていた。
「これから家族になるの!」
無言でデコピンを茜にくらわせると、野菊は帰るしたくをし始める。
キーンコーンカーンコーン
チャイムの音と共に、
「さようなら」
と美術室を出て行く野菊。
「ま、待って。さ、さようなら」
慌てて茜も付いていく。
空は茜色に染まっていた。
はじめましての方もそうでない方も、読んで下さりありがとうございます。
ノノってどんな感じの娘なのでしょう?
私は絵が下手なので描けませぬ。
誰かイメージ絵を描いてくれまいか(笑)
では、また次の作品でお会い?しましょう。
ここまで読んで下さりありがとうございましたm(_ _)m