今更ですが人物紹介02
人物紹介その2
東の隣国 聖マルト王国の面々。
【グレトナ・プレストウィップ】
25歳 身長180cm 体重95kg
ライバル兼友人。
聖マルト王国の主流派貴族筆頭の3男。上2人はほぼ登場しない。血の繋がらない妹(ロシェル・魔術師)がいる。
容姿レベルは人並みより少し上。いかつい。黒髪短髪。黒目。ヒゲ。押しの強そうな顔。リューンより更に体格がいい。
近接戦闘ならば作中最強。実は近接戦闘以外は少し苦手なのだが、戦闘時に自分の得意な状況に持ち込む能力も高い。少なくとも相手が人間であれば、どんな相手と戦ってもまず負けない。更に努力家であり、自らの長所であると自覚している戦闘能力に対する訓練も怠らず、それを発揮すべく強敵と戦うのも好き。
家に伝わる魔術の強化が施された装備一式(鉄板鎧・兜・盾・長剣・全体的なベースカラーは青)を身に着けているが、これは兄弟の中でも抜きん出て戦闘能力に優れているために上2人に譲られた。
自身の能力にも増長せず(口では兎も角)兄を敬い、妹を(その関係以上に)大切に扱い、厳しい面もあれど部下を大切に思い、国を大切にする。リューンの言うところの「英雄様」
自ら先頭に立ち、平和など訪れそうもない世界を切り開いて突き進む。
英雄様然だが、実のところ意味のない戦いばかりの世の中には嫌気がさしている。懸命に戦う場合、基本それの鎮静化あたりが根拠になっている場合が多い。ただ、好敵手と巡り合うとかそういった点は別腹。
妹(長女)のロシェルとは血が繋がっておらず現況では相思相愛だが、立場上は色々まずいためあまり表に出さないようにしている。但し、部下や比較的近い仲の相手にはバレバレ。
乱戦時に部下を殺害しなかった、という点のみでリューンの一命を助けた。その後、魔物との乱戦時に彼の助力を受け、一目置くようになる。前述の努力家的な面より、捕虜であるリューンに徒手格闘を習い、最終的に彼を(その恩義等から破格の待遇で)解放した。「等」というのはその時点で捕虜から信頼できる友人へと扱いが変わりつつあったため。
【ロシェル・プレストウィップ】
19歳 身長160cm 体重50kg弱
グレトナの妹。魔術師。赤いローブがお気に入り。
かなり整った容姿。目力が強い。肩口まで延ばされた黒髪。可愛いというよりは所謂クールビューティー的なタイプ。
お兄ちゃん大好きなツンデレ魔術師。ひどい説明。
グレトナが家の関係から結婚させられかけた際、その相手を丁寧丁重かつ徹底的に侮辱、破談にさせる程度には大好きらしい。
スライと同じく爆発する火球が得意。常に前線へと出払っている兄グレトナに着いて回っている。
当初、兄の戦闘時以外の時間を一緒に過ごす、ただの捕虜である筈のリューンにあまり良い感情は持っていなかった様子。ましてグレトナが言い出した訓練とは言え、大事な兄の顔をぼこぼこにする相手だったため。とは言え、兄の大切な相手は自分も大切にすべきと考えた事、あまり害のある人間ではなさそうだと判断した事、このあたりから普通の対応をされる程度には扱いが上昇している。
【ビュート】
14歳 身長150cm 体重40kg
グレトナ直属の部隊の一人。男装の少女。黒髪。たゆまぬ努力で比較的しっかりした体つきだが、客観的に見れば明らかに華奢な部類。真面目そうでボーイッシュな少女、というのがしっくりくる表現か。
騎士である父が死亡、家族が食うのに困るために自らも騎士を志願した……のだが、どこも戦闘要員、しかも騎士になりたいと公言する小娘も小娘など欲しがらず、たらいまわしにされ最終的にグレトナが部隊に拾った。目的のために男を装っているが当然グレトナは知っている。年相応とは言い難く家族思いで努力家で自分の事を二の次に考えるタイプ。
クラストとマルトの小競り合いに伴う乱戦中、対峙したリューンに命を助けられ、捕虜となった彼の助命を申し出た。
捕虜として部隊に滞在中のリューンから、(非正規兵の冒険者かつ部外者である)彼なりの戦い方などのアドバイスを得た結果、自分の体格や体力に合致した、細身の刺突剣を使用する事となる。その後もひたすら打突を磨いた結果、対人戦かつ個人戦では相当な実力者となりつつあるが……あまり話には登場しない。
実力はあるものの、戦闘スタイルや体力的に劣る部分から防具も基本的には軽装であり、実力を以てしても乱戦などでは危ない場面がある様子。
リューンに対しては、父(若しくは年の離れた兄)のような好意的な印象を持っている。
王都及びパドルアで暗躍する、闇のギルド?(名前はない)の面々。
なお組織は存在目的を考慮しない場合、ヤの付く自由業と大差ない。
【アレン】
35歳強 身長165cm 体重55kg
王都・パドルアを勢力圏に収める闇のギルド、そのパドルア支部長かつ、組織のNo.2。
引き締まった体躯。目つきも雰囲気も鋭い。雰囲気を除けばあまり特徴もないタイプ。作中登場人物の中でも個人戦では相当な戦闘能力だが、彼が直接戦う状況はそうそう発生しない。組織の性質からして、敵が現れた場合、普通は暗殺するため。その点でいえば作中最強と言えなくもない。
リューンがレイスを引き取る事となった切欠の出来事の折にも同席しており、彼については当初よりそこそこ印象深かった様子。パドルアの支部長となった際、自らの組織と彼らのトラブルに自ら顔を出して収めるが、その内容からミリアとセイムの二人には以降相当に気をかけている。
また、その経緯を含めた判断より、リューンを組織に勧誘するが断られる。以降その点は諦めつつも色々と世話を焼いてくれているが、当然に自分たちの利益を損なわないようコントロールしている。
【コーネリアス】
35歳 身長170cm 体重60kg
ギルド長。踏んできた場数からかそれなりの雰囲気。王都外の貧民街出身でアレンとは幼馴染。
自分たちのような貧民街出身者・戦争奴隷などを自らの傘下に収め、保護(というよりは適当な仕事を与えて生きていかせる)するために組織を立ち上げた。組織の(庇護の)拡大が目的。
レイス登場時、彼女の扱いに激高したリューンにその当人を預ける事とした。面白半分とペナルティ半分といったところか。
王都の貴族達にも通じている相手がそれなりにいるらしく、最近ではミネルヴもその一人となった。
とりあえず、もう恐らく登場しない。
【ライネ】
女性 25歳 150cm
やせ型。長い金髪。薄幸そうな美人タイプ。幼い弟がいる。
冒険者出身のギルド構成員。時系列上、物語登場までは冒険者であったが諸々の経緯でギルドに所属することとなった。
職業は神官(高位)。強力な治癒の奇跡の使い手。医療にも明るい。
ギルドに所属する事となった出来事、その折の経緯からスライに好意を抱いているが……うまくはぐらかされている様子。その好意から、リューンのスライに対する雑な扱いに不満を持っているらしい。
【ヒルダ】
女性 29歳 165cm
しっかり筋肉質で地黒。比較的短い茶髪。愛嬌がある感じ。子持ち。
冒険者出身のギルド構成員。時系列上、物語登場までは冒険者であったが諸々の経緯でギルドに所属することとなった。
職業は弓兵。出自は王都の正規軍で、弓の腕前は相当なもの。またレンジャー的な技術に強く(物理的な面で)何とでも一人で生きていけるようなタイプ。いつも明るく、場の空気を良くしてくれるような、口の上手さや配慮ができる立派な人。
王都に居た折に一度離婚しており、前の旦那は物理的に相当凹まされたらしい。
物語の途中、前述のライネと共に北の大都市であるウルムへ向かうが。




