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なにかがいる世界  作者: NPC_LOKI
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プロローグ

……誰だろうか。


見覚えの無い部屋の中で、誰かが立っていた。


部屋の中には布団やパソコンなどが置いてあり、彼女は布団の上に何かをまたぐように立っていた。


年齢は40代だろうか。

顔は乱れた髪で隠れており、表情は見えない。


彼女は痩せこけた右手に包丁を握りしめ、振り上げる。


「ごめんね」


そう呟いた、気がした。声は嗚咽混おえつまじりでほとんど聞き取ることはできなかった



―――――そして彼女は、包丁を振り下ろした


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