神無月 悠#1
始めに言っておこうと思う。ぼ…私は女です。けして男じゃないからね。
まずは自己紹介。私の名前は神無月 悠。男として育てられたから、「ゆう」って読むんだけれど、本当はあれで、「はるか」って読むんだ。
まぁ、私は生まれつき、お父さんから男として育てられてきたから読み方を変えられたんだ。最初はお母さんも私を男として育てるのは反対していたのだけれど、結局、半強制的に納得させられたんだ。
だから、学校のみんなにはこのことを話していないんだけど、私の学校で唯一、たった一人だけ私が女だってことを知ってる人がいるんだよね。
その人の名前は神門 徹夜って言うんだ。私の通っている高校のクラスメートで私は徹君って呼んでる。そして、私の初恋の人でもあるんだけれど、徹君は学校の人気者でもあって、ライバルが多いんだよね。けど、その中でも一番のライバルがミラさん。
理由としてはミラさんって徹君に振り向いてもらうために必死で頑張っていて、それでもって徹君には人一倍、大胆で。だけど、優しい人でもあるから、徹君も一緒にいて楽しいんだと思う。徹君も徹君でやめろみたいなことは言ってるのに顔は笑っているというか恥ずかしがっている?みたいな感じ。
あとは、あの二人は今はもう結婚?してるらしくて子供もいるんだよね。歳はいくつかは分からない。多分だけど、徹君と一緒なんじゃないかな。まぁ、親の血に魔王の家系の血を半分持ってるから成長が以上ってくらいに早いのも納得できるんだよね。
徹君は、優しくて、人の隠してる事情に対しての勘が鋭い人なんだ。だけど、それ以外に関しては鈍感。あとは、何に対しても運が全くないんだよね。だけど、頼りにできるから私は徹君のことが好きになったのかもしれない。
さて、少し話がそれたから話を戻そうと思う。
私が男として育てられてきたのは今から15年ぐらい前のことだったかな…