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11/15 介護手続きと泥棒!?

11/15


 がん患者は、年齢に関係なく介護申請が出来るのだそう。この日、福祉士による第1回目の聞き取りとなりました。まずは私と面談。母の状況を正直に伝えました。そして母と面談。どんなサービスが必要か、後日、担当ケアマネジャーを考えてくれるそうです。11月中には無理かもしれないけれど、年内のサービス開始を目標に、自分たちも動きますね、と言ってくれてありがたかったです。


 さて、ときはさかのぼります。

 11/10に、仕事から帰宅してみると、母が居間で妙に興奮しながら言うのです。


「大変だよ! 泥棒が入ったの!」

「は? いつ?」

「昼間!」


 私は午後出勤だったので、14:30まで家にいました。


「どういう事?」

「夕方、散歩に出たの! その間に入られたの!」

「散歩って、どこに?」

「たまには歩こうと思って、家の後ろ辺りまで行って、帰ってきたら、家のガレージから男の人が走り去っていったの。追いかけようとしたけど無理で」


 ちょっと待て。今年に入ってからゴミ捨てにもいけないほどに歩けないのに、散歩に行くわけがない。おかしなことをと思ったものの、ウソと断定も出来ないので、それは流しました。


「それで?」

「慌てて調べたら、お金盗まれてた!」

「どこにあったお金を?」

「自分の部屋のタンス預金!」

「勘違いじゃあないの? どこかに入っているんじゃないの?」

「そうかもしれない、一緒に調べて!」


 家の構造上、母の部屋は一番奥に当たり、わざわざ泥棒がピンポイントで入るわけがない場所です。なのでこれは勘違いだなと思っていましたが、タンス預金自体はあってもおかしくないので、隠したのを忘れただけなのでは、と思いながら母について行きました。

 そして私が殆ど開けたこともないタンスを開けて、ここら辺にあったはず、というので一応探しましたがありません。しかもそのタンス、開けてあった、というのですが、開け方難しくて初見では開けられないはずです。母がいつ帰ってくるかわからない中、ピンポイントで部屋に行き、開けにくいタンスを開けて、中を荒らすことなく金を持ち去る。


 不可能だろ。


 しかも散歩に出た時間を改めて聞くと、最初は夕方だったのに、今度は昼、と答え、昼は私がいたよと答えると、それなら夕方だったかも。15時頃かな? という。15時ならまだ夕方じゃあないかなと首をひねると、17時頃だったかも、という。しかしこの時期の17時はすでに辺りが真っ暗で散歩どころではない。

 ああこれは勘違いだなとすぐにわかりましたが、否定できるだけの材料もないので、しませんでした。


 そしてタンスの中のものを母の目の前で出し、一応調べましたがやはりありません。


「警察呼ぶ?」

「ええ~? こんなことで呼ぶのもさあ……。もう夜だし」

「いや泥棒なら呼ばなきゃ」


 しかし気が付いてしまいました。私と母が散々タンスを開けて、中身を動かしてしまったのです。これでは現場保存どころか荒らしまくってしまって、証拠も無くなっています。指紋も私のもので上書きされていそうです。その後も警察を呼ぶのを嫌がるので、再度探すことにして、この日は終了しました。


 この時点で認知症を疑いました。話に聞く物取られ妄想そのものだからです。癌に認知にと、いっぺんに来てしまったか、と思いました。これは15日の福祉士さんにも伝えてありますが、更に驚愕の事実が16日に発覚するのです。



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