表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/45

2/1 始まったディサービスで力尽きる

2/1


 ようやくディサービスが本格的に始まる。2週間ぶりの風呂に、母より私が期待度が高くなる。

 1日仕事なので、朝の用意だけして、時間に迎えに来るからと言いおき、家を出る。

 特に連絡もなかったので問題はないだろうと、昼休憩でいったん帰宅した時にこちらも久しぶりの掃除をしてすっきり。

 午後仕事に向かう前に夕食の稲荷ずしを用意しておく。

 20時近くに帰宅。


 いつもはコタツの手前でコタツに足を入れて寝ているのに、窓側に行き倒れている姿を発見。慌てて駆け寄るも、ぐっすり寝ているだけと判明。エアコンは付いているとはいえ、風邪を引いてしまうと布団をかけると目を覚ます。


「ダメだよ。やっぱりだめだよ……。今日はいかない方が良かったよ」

「何があったの?」

「くぁwせdrfがくるよ」

「はい?」

「くぁwせdrfが追いかけてくるんだよ」


 昨日薬を隠されて抑肝散を1日飲ませていないから、さっそくせん妄か? ただの寝ぼけか?


「えっと、よくわからないんだけど、何が追いかけてくるって?」

「フェロモン!」

「はい??」

「私のフェロモンを追いかけてくるの!」


 あ。寝ぼけてる。


「誰が?」

「男! 海を渡って逃げないとだめかもしれない」

「そっか~。それは大変だねえ。だけどもう家に帰ってきたから大丈夫だと思うよ?」

「くぁwせdrft」

「うんうん、大丈夫だから、もう少し寝ようか。でもここだと体痛くなるから、いつもの場所に行かない?」


 スカーーーーー。


 念のためにコタツ周辺を確認すると、昨日は確かに朝昼と渡した風邪薬を、勝手に探し出して朝、飲んだよう。ただでさえ眠気の強い薬なので、今朝は飲まないように言ったし、渡さなかったのだが。私が出かけた後に探し出したようだ。

 その上風呂にも入って肝臓が弱っている状態で薬が回ったのだろう。それで酷い寝ぼけが出ているように思う。


 ここから22:30まで私は片づけと、自分と犬の夕食を取り、のんびりしてから再び声を掛ける。


「そろそろ起きて、そっちで寝ようか」

「それより、大変だよ。大変だったよ」

「今度は何かな」

「あのままだったら金だけとられて大損する所だったよ。でもトランコと話を付けたから、もうかかわってこないよ」

「トランコ?」

「トランコ。全く危ない世の中だよ。人の金を狙ってくるんだから」

「トランコって誰かな」

「トランコはトランコだよ! アメリカの!」

「もしかしてトランプ大統領?」

「そう! トランコ!」

「それと話を付けたの?」

「そう! もうあっちはウチにかかわらないから!」

「そうか、それは凄いねえ。ところで私は寝るから、そっちに寝て欲しいな」

「いやだ」

「そうなの? ここで寝ると明日体痛いよ?」

「いい! それよりこれをどけろ! 邪魔だ!!」


 言われてみれば、どこから持ってきたのか、大き目の箱がある。まあ邪魔だろうね、と持ち上げると結構重い。何を隠しやがった? と思いつつ、とりあえず移動。枕を頭の下に入れるのは拒否しなかった。足はどうやってもコタツに入れないので、少しでもコタツ布団をかけて、全体的に寒くないようにして、枕元に『起きたらチャイムを鳴らして』と書いたボードを置き、チャイムも置いておく。


 部屋を出る前にその箱の中を確認すると、行方不明になった薬その他が入っていた。また隠しやがってと腹が立つが、寝ているので放置して、薬だけ確保する。


 04時に犬がトイレに起きたので様子を見に行くが、ぐっすりと寝ていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ