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1話

早速1話の投稿になります。ぜひ

「♪〜」


  現在、時刻は午前六時。


  部屋中に流れるジャズミュージックと、カーテンの隙間から入り込む太陽の日差しで俺は目を覚ました。


「ぅーん……」


  唸り声を上げながらゆっくりと手を伸ばし、手探りでスマホから流れる音楽を止める。


  横になったまま、体の上でぐしゃぐしゃになった布団を剥がし、大きな欠伸をした後に体を伸ばす。


 足で助走をつけ体を起こしたあと、自分の左横にあるカーテンを開ける。


カーテンの間から差し込むだけだった日差しが部屋の中全体を照らし、布団から舞い上がるほこりを輝かせる。


「よし、完璧な朝だ。問題なし」


  気持ちの良いジャズと心地よい日差しによるジャストタイムの起床、文句の付けようがないほどに俺は最高の朝を迎えた。


  二階の自室を出て壁を伝いながら下のリビングへと向かうと、 母が既に家事をしていた。


フライパンでジュージューとソーセージを焼く音が聞こえる。跳ねる油の音がこれまた心地良い。


「あぁ、おはよう(せい)ちゃん」


「おはよう母さん。親父もおはよう」


「おう、おはよう」


 最愛の両親に朝の挨拶を済ませ、テーブルの椅子に腰かける。


 朝のおはようって大切だよな、気分が良くなる。


「誠ちゃん、今日の弁当はおにぎりじゃなくて普通のふりかけご飯になっちゃうけどいい?」


「あぁ大丈夫。腹減ったら購買でなんか買うから」


「うん」


そう言って俺に笑顔で答えてくれる。


  俺の母、大和友恵(やまとともえ)は優しく、いつも笑顔を絶やさない人だ。


  いつもにこにこ周りに明るく振る舞い、朝の「おはよう」、出かける時の「行ってきます」などの挨拶をしっかりする礼儀正しい人。

 

  俺に挨拶をするという習慣ができたのは母さんに影響されてのことだ。


「お前は痩せ気味なんだからしっかり食わなきゃダメだぞ。ちゃんと食べないとまた授業に集中出来なくなるからな」


母同様に既に起床し、テーブルの前でテレビを見ていた父が口を開く。


「わかってるよ、気をつけるって」


  父の大和真司(やまとしんじ)は......ぶっちゃけ不器用な人だ。


  感情をあまり表に出さないため絡みにくいのだが、褒める時は褒める、叱る時は叱るといったメリハリがあり親としての威厳もしっかりある為、俺もなかなか親父には逆らえない。


  趣味が俺と似通っており、趣味について話したり、よく二人で飯を食いに行ったりと、家族関係は良好だ。


「はーい。朝ごはんできたわよー」


「誠司、食うぞー」


「へーい」


「それじゃあ」


「「「いただきます」」」


 親子3人で食卓を囲んで飯を食う。


 今日のメニューはトースト、目玉焼き、ソーセージが二本とコーンスープ。バターがたっぷり塗られた朝のトーストが俺の腹を程よく満たしてくれる。


余談だが、朝にたんぱく質を摂ると体にいいらしい。理由は忘れたが。


 朝食を済ませ部屋に戻り、学校へ行く支度をする。ブレザーではなく制服なので着替えるのが非常に楽だ。


「お財布はしっかり持ったの?」


「ああ、大丈夫だよ。んじゃ、行ってくるわ」


「いってらっしゃい」


  そう言って俺は家を出る。


  さぁ今日も始まるぞ。


  俺のぼっちスクールライフが......







書き溜めていたので、少しづつ投稿頻度が上がると思います。ぜひご一読ください。

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