「トランスジェンダー論破」で論破されたトランスジェンダーの話
【読む前にお願い】
この文章を書いた人は当事者ではなく、ジェンダーというトピックに興味深々な大学生が書いたものです。そういったものを色々と見ている中、LGBT、特にトランスジェンダーの人々が異常な量のヘイトに誤解や偏見により日常的にさらされていると知りました。この話はLGBTQのコミュニティーにいる当事者と相談しつつ、沢山の本当にあった出来事を集めては一つの架空のお話を作ったものです。現在米国では、ACLUが現在450以上の反LGBT法案を追跡調査しており、その中には130以上の性別変更手続きを肯定するケアやセラピーの禁止、51件トランスジェンダーの人々を強制的に転換療法へ連れていく内容を含んだ法、40件以上のドラッグショーの運営禁止、29件のトランスジェンダーをトイレに入れないよう取り締まりを強化した法案、21件の「トランスジェンダー」という言葉の定義そのものを禁止するものが含まれています。共和党は、反トランスのレトリックを排除主義的な極端なものへとエスカレートさせ、アメリカにいる人々のほとんどのトランスジェンダー、彼らの将来に対する絶え間ない恐怖の中で生活させている現状があります。このような惨状になった大きな原因の一つとして、アメリカの多くのメディアは一部の過激なLGBT活動家を取り上げてはそれが全てであるかのように見せたり、「トランスジェンダー論破」といった「生物学を理解しない馬鹿を教育する」内容の動画がYoutubeにて人気を集めた事が挙げられると思います。また、その事態に反発するかのようにディズニーなどの大手企業が支持をするつもりで当事者に相談せずに半端な理解なものをメディアにあげることにより、善意からきているものであるにせよ人々からすると他の作品の内容を汚すだけの「ポリコレ」として注目を集め、最悪な循環が繰り広げられております。そしてその怒りの矛先はLGBT当事者へ向かうことが非常に多いと知りました。
ですがこの小説を投稿する決定的な動機になったのは、そういったポリコレの醜い現状をハイライト、一部の「頭のおかしい」反トランスジェンダー法案に繋がるものになった多くの動画や、「トランスジェンダーは公の場から完全に根絶されなければならない」と断言しているMatt Walshの過激的な思想を広める動画が日本語で翻訳され、何百万再生を稼ぎ、人気を集めていることに危険性を察知したからです。もちろんその動画などは一般の人がみても「極端な思想」に見えるようなものではありません。だから人気があるのです。なので、私はその「トランスジェンダー論破」といった動画に出るよく挙げられる点に対する考えを、なぜそれが危険であるかをLGBTのコミュニティの人々と考え「人見さん」という一人のトランスジェンダーの方を通しお話させていただきます。内容はフィクションとなりますが、このお話を通し「ポリコレ」の過激なものをひたすら紹介するようなチャンネルが出す影響や「トランスジェンダー論破」がヘイトスピーチを広めていることと同じであるといった事を理解し、今後そういった動画を見つけても全てをそのまま鵜呑みにしないようにしていただければこのお話を投稿した甲斐があったと思えます!
【あるところにケーキがありました。
ある日、名のあるグルメレポーターがこういいました
「そのケーキの果物は腐っている。
ここのシェフは人々に不衛生な食事を取らせようとしている。
だまされるな」それ以降、そのケーキを食べる人は誰もいませんでした。こうして人々の健康は一人の正直者なグルメレポーターによって守られました。】
???「私たちはトランスジェンダーの苦悩をドキュメンタリーにしようと考えている。よかったら当事者として協力してくれないか?」
その日はLGBTQのコミュニティイベントが開かれた。初めての参加で、そこで自分は声をかけられた。その時、こんな自分でも、なにかの役に立てるかもしれないのだと淡い希望を抱いていた。
男「キミは生物学的に☒性だよね」
突然言い放たれた言葉に頭が上手く働かなかった。
大勢の人が集まる中、マイクをもたされた
そこでは、一人の男がホルモン医療を違法化することを大勢の前で演説していた。
その男のことは良く知っていた。Youtubeで登録者数300万人、反トランスジェンダーを促す動画をいくつもあげている。トランスジェンダー医療を性的虐待、性器切除、レイプと比較して反対運動を行っている。ああ、知ってるよ。毎日そいつの動画は親に見せられたっけ。
「自身の苦悩を提供し、トランスジェンダーの人々が少しでも苦しまない世の中になるためのドキュメンタリー」はどこにもなかった。自分は、だまされたのだった。
混乱する思考回路の最中に、自分は口を開きこう答えた。
人見「...自分はトランスジェンダーです」
確かに自分は生物学的には☒性だ。そんなことは分かっている。
それでも、自分は「はい」という二文字を言えなかった。
「生物学的☒性」って言われるのは、まるで自分の性自認が無効かのような言い回しであって、この男からはそういった意図をもってその言葉は発せられた事もわかっていた。
だから、それを肯定することは出来なかった。
男「「トランスジェンダー」ってキミたち左翼らは言うよね。でもそうじゃなくて、ちゃんと精神疾患と言おうか?」
人見「...そうですね。精神異常です。ですが、この精神疾患には手術や性別医療以外の治療法は効かない事が検証されてます。ですので、自分たちの要求は一つです。我々にとっての尊厳を奪わないで、どうかほっといてください」
男「ほっといてください?ああそうだね。キミたちが子供を巻き込み女性を危険のリスクに晒し、犯罪の助長をするのでなければほっておいていたよ。」
人見「...一体何の話をしているのかがわからない。なぜ、我々の人権はいつも女性の安全を危険にさらす事に?黒人が人権を持つことが女性の人権を危険にさらすからと黒人は少数だからと人権を上げる必要がないというのか?」
男「自覚ないのかよw男性が自分が女性だといって女性トイレに入るからだよwそれに人権ってなんだよ?キミは既に人並みの人権を持っている。誰もキミを奴隷として使ったりしてないし、衣食住だって安定しているだろう?会場の皆に忠告しよう。こいつらの「性自認」ってのは単なる始まりだ。チ〇ポ勃起させながら女性トイレに入る権利が欲しいんだろ?そうやって普通の定義を少しずつ変えてって、最後には獣姦やソドミー、40歳のおじさんが心が8歳だからといって幼稚園に入ってくるような世界を最終的な目的にしてるんだよ。僕はキミがキリンだと自認したらキミをキリンとして毎日キリンのエサを与えるか?」
人見「...そんなの全部嘘だよ。今回だってだまされてここへ来た。それに自分が女性だと言う男性というのはトランス女性のことだよね?その人たちは女性だし、ちゃんとした手続きも踏んでいる。そして、少なくともこの国では彼女らが女性トイレで性犯罪にまつわる事件を起こす話は一件もなかった。寧ろ、トランス女性の方が性犯罪にあう確率が高い。アンタは我々を小児性愛者だのソドミーだのといって気持ちの悪い化け物のような存在かのような話し方をしてる。一つの情報を都合よく捻じ曲げては歪んだ真実を人々に広めては人々に我々ような人々に対する嫌悪感をもつように意図的に煽っている。」
男「歪んだ真実を広めている?この僕が?このテレビ番組では真実と現実しか教えない。それは揺るがない真実そのものというものだ。それはキミが☒性であってどんなに手術をしても化粧しても服をきても無駄だという誰もが怯えて言わないような当然であるべき真実さえもわざわざ伝えてあげている。なのに現実を受け入れることの出来ないキミにだけは嘘つきだとは言われたくないね」
人見「...現実は、その☒性として何度も生きようとして生きられなかったことだよ。今の自分のこれ意外のものこそが偽りの性別なんだよ」
男「キミは性別に拘りがあるようだよね?じゃぁ、女性って何か、男性って何かを答えてもらおうか?」
人見「答えは複雑だ。生物学的な観点でいえば性器や染色体で決まるものだ。でもトランスジェンダー、アンタの話題に合わせて、トランス女性を例にあげると、彼女らのようにそうでない人もいる。だが、彼女らも間違いなく女性だ。それはどのようにしてわかるか、それは他の女性と変わらない仕草、ジェスチャー他者に対する共感のしかたをするからだ。じゃぁその仕草というものはなにか、それは『おしとやかに』『優しく』することからきてる。ある日ニュースで子供の名前に関するインタビューを耳にした。子供に名前をつける事に関してある母親はこう言った「息子は男の子だから色々と新しい発見や不思議を見つけるために『新』、娘には優しさを持ってほしいから『心』とつけた」、そのニュースを聞いた時に嫌気がさした。より社会貢献をすることに期待をかけられているのはどちらか、女の子として優しさをもつことを期待されているのがどちらか、それが明白だったからだ。だが、二人はどちらをももつことだって可能だし、お互い、赤ん坊として最初はそんなものを持ち合わせていない。そこで自分は理解した。女性とは、そして男性とは時代が進むにつれ人々が「女性」は「男性」はこうであるべきだと押し付けた理想像の産物だとー」
男「ストップ、ストップ!オーケイ、オーケイ。全く、キミのイカれた哲学をこれ以上聞いていたら疲れそうだ。何故無理して最初から決まっているものの定義を変えようとする?それはキミにとって都合がよくなるからだろう?そういうのを自己中の極みっていうのだよ。トランスジェンダーやポリコレ民は我々の文化を支配しようとしている。急進的な左翼と企業メディアは、核家族を無目的な姦淫と社会の崩壊に置き換える計画を企てる。彼らは社会構造を引き裂き、ごく一般の善良な国民は沈黙させられている。僕たちは、ポリコレどものキャンセルカルチャーの被害を受けている。誰もが性別を変える事が出来るというイカれた思想教育を子供達に押し付け、洗脳させようとしている。キミが偽りの性別を僕に突きつけるから言うから現実を教えてあげるよキミは100%☒性だよ。」(周囲は拍手喝采)
人見「やっぱり。男性と女性の定義は性器以外の観点からみたものをアンタは最初から耳を傾ける気はなかった。自分はずっと、これが自分の在り方だって、その在り方を否定しないで欲しいって言っているだけ。そしてそれはトランスジェンダーのためでもなければアンタやこの会場にいる人たちのためでもない。自分自身だけのために話ている。何故なら自分は人の心が読めないし、アンタのように他人をわかったつもりでいるような人にはなりたくないから。だけどアンタは頑なに自分が☒性だと言い続ける。自分は誰よりも自分の事をわかっている自分自身の話と経験だけの話をしている。でも、アンタは見ず知らずのトランスジェンダーの話ばかりしてる。アンタが何度も同じことを言うならこっちも繰り返し言うよ。アンタは30年以上昔の事件を取り上げ、数少ないトランスジェンダーの事件を一つ一つ取り上げて、トランスジェンダーがいかに危険かを人々にしらしめ、youtubeで配信し金を儲ける。アンタはここの会場にいる人々やこの動画を見る視聴者らに独自で考える事を促すのではなく、恐れる事を助長する。トラスジェンダーに対するフォビア、トランスフォビアを広めている。だから自分はアンタのような人をトランスフォビックだって言ってるんだよ」
男「うわ出たよ。トランスフォビア。僕のような常識人らは、貴方たちをその歪んだ性癖から解放し、子供たちの権利を守ろうとしているだけだ。それはキミのためでもあるんだよ。言っておくが、トランスジェンダーの自殺率は極めて高い。そして、それは性別医療を受けた後も変わらない。それは性別医療っていうのは間違っているという何よりの証拠になると思わないかい?中には幸福なトランスジェンダーもいるみたいだが、そんな生き方をして、彼らの心の中には深い悲しみがあるのだろう。性別の混乱に苦しんでいる貴方がたは、再び「完全」にするための修復療法にアクセスする権利を持つべきだと言っているんだ。」
人見「修復療法って、貴方たちの理想的な社会像にそぐわない人たちを何年も拷問を受けさせて自分がトランスジェンダーではないって言わせるものでしょ?両親が何度も「修復医療」っていって幼少期の自分をそこへ連れて行った。ふざけないで。自分は壊れて汚れているから、神に完全にしてもらわなければならないと言い聞かせ、自己嫌悪という名の傷を負わせることの何が「治療」なんだよ!?自殺率が性別医療を受けた後も高い?ああそうだね、その話は避けたくなるから話題にしないのかもね。じゃぁ聞くけどその性別医療が自殺の原因だったっていう根拠はどこにあるんだよ?アンタらのような人たちが常にトランスジェンダーがどれほど穢れた存在かを毎日毎日配信するからなんじゃないの?幸福な人に「貴方は本当は幸福じゃない」っていってアンタは何を成し遂げようとしてるの?その人が深い悲しみを抱えている可能性があるのと同じように、本当に幸福である可能性だって同じくらいある。死んだ人の死因や彼らの想いをアンタが勝手に決めつける権利はどこにもない」
男「僕はキリスト教を信仰するものとして、栄光の元にたどり着くその日まで魂とともに気高く歩んでいる。それが我々の意味である。だがキミの意味はなんだ?地中で復活することなく朽ち果てるまで、すでに色あせた☒性の幻想を捏造すること?何のために?神のイメージを傷つけ、嘘を生きるためか?神が作った本当の自分を受け入れる、それが何故出来ない?天にいる神も近代社会の崩壊を見て失望しているだろう」
人見「それ以外の生き方こそが自分にとっては嘘であり、社会の理想像の奴隷でしかない」
男「何故神を侮辱する?」
人見「何故個人の在り方を侮辱する?」
男「神こそが人のあるべき姿を示している。そしてそれを僕は守っているだけだ。」
人見「『神』は何も言っていない。聖書を書いたのは大昔の人間だ。もし神が存在するのなら、彼の心はあなたよりも大きいと確信しているし、あなたの承認や理解があろうとなかろうと、自分は常に今のままでいる。例えそれが家族全員に見放されることになって、孤独な道であったとしても。神がいるなら、彼は自分らのように自分の生まれの性別にどうしても納得のいかない人も作った。それをアンタは受け入れるべきだと思う」
男「この世には男と女しかない。自然は変えられない」
人見「変化こそが自然の節理だ」
男「男女の結婚という伝統的な聖書の定義を、たまたま僕が信じているからというだけの理由でキミは僕が思想を押し付けていると言い出す。まさにこれが急進左派の口封じ戦術だ。そうやって、僕のようなキリスト教徒、性別は男と女しかないという多数者の声はキミのようなポリコレ共に沈黙させられている。」
人見「沈黙、口封じ。アンタらは物騒な言い方をするのが好きだよね。でも、真に沈黙させられているのは誰なのか考えた事ある?沈黙させられているのはyoutubeで何千何万、何百万人ものフォロワーを持ち、Youtubeという名の世界史上最大のメガホンで自分がいかに沈黙しているかを叫ぶ人ではない。ただただ毎日を真面目に生きている現実世界で静かに暮らしていたいだけのトランスジェンダーの人々、宗教二世として逃げ場のない人たち、どこかで知らない男性と結婚させられることを強いられる児童、人知れず苦しんでいる人々だ。沈黙させられているのは、自分たちが決して声を聞くことのできない人々であり、自分らの目には「存在しない」人々だ。何故ならそこにあるのは静寂だからだ。」
男「合理的な妥協はできないのか。生物学的に最も単純なことをトランスジェンダーが自分で勝手に複雑にしてるだけ、したいだけだろ?キミが現実を受け止めれば孤独とは無縁の世界に戻れるってのに、相当頭が逝ってしまったんだな、同情はするよ。だが被害者ぶるのも大概にしな。そうやってキミは多数者の意見を無視して自分の自己中心的で自分に酔いしれたイメージを現実だと他者に押し付けようとしてるんだろ。」
人見「いきなりここへ連れてこられて、自分らの存在の在り処を尋問されてる時点で合理的な妥協が出来ると思うのはむしがよすぎるとは思わないのか?今年になって400件以上のトランスジェンダーに対する抑圧をかける法が出された。それでも押し付けてるのはこちらの方だって言える神経があるんだね。」
男「百歩譲って「トランスジェンダーを差別するな」ってのは理解できる。性自認の問題だし、そういった人もいるんだな、というのは理解できる。「トランスジェンダーを優遇しろ」ってのは理解できない。社会が合わせろってのは違うだろ、自分たちが合わせるのが合理的だし道理的だろ。むしろその他大勢の一般人を差別しないでもらいたい。」
人見「そんなこと言っていないんだけど...ただ、一人の人間として尊厳を持った人生を歩みたい」
男「嘘つけ。そう言って本当は新しい制度や配慮を求めてるなら社会が合わせろって言ってるようなものだろ?」
人見「まぁ、そうなるね。だけど、トランスジェンダーの割合は3〜8%程、それに対して車椅子の人の割合は1.6%ほど、車椅子の人のためのスロープや特殊車両などいろんなものを作ったり、エレベーター優先しましょうって呼びかけたりしてるよね、なのにそれよりも多いトランスの人に対してはなぜそこまでの抵抗があるのだろう?答えはトランスフォビアが確実にあるからで」
男「トランスフォビアwwwww 僕はトランスジェンダーを怖がってると言うのかwww キミら共産主義者たちは子供たちの純真さを汚している。そして我々は言い返すことが出来ない。学校で推進されている逸脱したライフスタイルに性別は男と女しかないという正当な懸念を抱いただけで、誹謗中傷されているのだ。ある日、娘が家に帰ると、娘が息子になっていて、我々はそれを受け入れなければならない。それこそが、この歪んだ性教育の真の目的なのだ。全く、この国も末だな。そもそもキミたちのような性犯罪者や小児性愛者は普通に生活するべきではない。社会の害悪にしかならない犯罪者を黙らせて何が悪い?キミような人を認める事で我々は性犯罪の手口を増やし、レイプを合法化して」
人見「いい加減にしろ!!!」(周りはシンとする)
人見「そんなにして自分らを頭のおかしい人にしたいのか?何を言っても「頭おかしい」で片づけられて、「頭がおかしいから」何を言っても真剣に捉えてもらえないのか?どうして誰もわかってくれないんだ。自分だって、自分たちだって感情がある人間なんだ。アンタたちのエンターティンメントのために存在しているわけじゃない!
ただ、ただ自分の体に怯えずに生活したいだけなんだ。…自分の心と一致するように努力してやっと...やっと少しだけ自信を持てる自分になれて、やっと、人並みの不幸と悲しみを味わえるようになって...それすらも許されないの?確かに、確かにトランスジェンダーという肩書を利用して女性のスペースを利用する人もいるかもしらない。だけど...だけど....
アンタらはいつも子供の話をもってくるよね。じゃあ聞くよ。子供に人々の在り方が多様であること、自分と違って理解の出来ない人も同じ感情をもった人間であることをはやいうちに教えるのは洗脳なのか?正しい事を言っていてもアンタたちが気に食わないものは思想教育なわけ?なぁ答えろよ?!
黒人の犯罪率が高ければ、黒人全員の住居をもつ権利を奪うのか?自分たちにとっては、その「治療」というものが住居のようなものなのに。自分たちだけじゃない。移民や難民は危険だからってアンタたちは受け入れない。この国だって彼らを受け入れば高齢化の問題の解決の糸口になるのに、自分で自分の首絞めてんの分かる?だけど今度は人々は口そろえて純粋な〇人で構成されてない国はもう自分の国じゃないとかなんだのいって言い出すんだろ?なんでだよ...。なんで、なんで、なんでなんでなんでなんでいつもいつもいつもそうやって正義と国を守る事を名乗った排外主義者ばかりが世界の未来を決めるんだよ!!!!!」
(周囲は大爆笑)
人見「なにが、、、なにが面白いんだよ!!!」(爆笑は続く)
男「話を逸らすなw そもそもトランスジェンダーは他人と同じ量の人権をもっているだろう。なのに母親から授かった身体を変える罪な行為がゆるされているし、今度は「性自認」のトイレ入れろだの温泉入れろだのと欲張りすぎていることに気が付かないのか?というかさ、誰もが何らかの困難を抱えながら生きているのに、なぜLGBTに特別な配慮をしなければならない?なぜ女性の安全を犠牲にまでしてLGBTの人たちの困難に特別な配慮をしなければならない?キミの意見を聞いてみようか?」
人見「....だれもが毎日死にたいと思う程苦しい思いを抱える困難を抱いているわけではない、それくらい重度な『困難』は配慮されるべきだ」
男「子供達や女性の人権と安全を犠牲にか?」
人見「性別を変えたって過去があってその人を普通にその変えた性別のものとして扱うことに女性も子供のじんけんも蔑ろにされることはない。一人のトランスジェンダーの当事者として言わせてもらうと、あなたが "女性を守るため "や "子どもを守るため "という名目でトランスフォビアを正当化しようがしまいが、知ったことではない。急進的なフェミニストのジャニス・レイモンドが、トランスセクシュアルの存在を道徳的に強制するよう求めていようと、保守的なカトリックのマイケル・ノウルズが、トランスジェンダーを公の場から根絶するよう求めていようとー」
男「話を逸らすな子供の性器の事しか頭にない小児性愛者が!」
人見「...っ!!」
男「ほら答えられない。いいかよく聞け、これは差別ではなく区別だ。精神疾患をもった異常者が被害者意識は見苦しいものだ。何度でも言おう。キミは100%☒性だ。かわいそうだが事実というのは君の感情を気にしたりはしないのだよ」
次の日、この出来事が動画に上がっていた
(人見:『トランスジェンダーを論破したという動画を見る』)
動画内容
「キミは生物学的に☒性だよね」
「違います、トランスジェンダーです。アンタのような人をトランスフォビックだというんだよ」
「うわ出たよ。トランスフォビア。僕のような常識人らは、貴方たちをその歪んだ性癖から解放し、子供たちの権利を守ろうとしているだけだ。それはキミのためでもあるんだよ。言っておくが、トランスジェンダーの自殺率は極めて高い。そして、それは性別医療を受けた後も変わらない。それは性別医療っていうのは間違っているという何よりの証拠になると思わないかい?性別の混乱に苦しんでいる貴方がたは、再び「完全」にするための修復療法にアクセスする権利を持つべきだと言っているんだ」
「ふざけないで。」
「キミは性別に拘りがあるようだよね?じゃぁ、女性って何か、男性って何かを答えてもらおうか?」
「答えは複雑だ」
「生物学的に最も単純なことをトランスジェンダーが自分で勝手に複雑にしてるだけ、したいだけだろ。キミら共産主義者たちは子供たちの純真さを汚している。そして我々は言い返すことが出来ない。学校で推進されている逸脱したライフスタイルに性別は男と女しかないという正当な懸念を抱いただけで、誹謗中傷されているのだ。ある日、娘が家に帰ると、娘が息子になっていて、我々はそれを受け入れなければならない。それこそが、この歪んだ性教育の真の目的なのだ。全く、この国も末だな。そもそもキミたちのような性犯罪者や小児性愛者は普通に生活するべきではない。社会の害悪にしかならない犯罪者を黙らせて何が悪い?キミような人を認める事で我々は性犯罪の手口を増やし、レイプを合法化して」
「ふざけないで!!なんで、なんでなんでいつもいつもいつもそうやって排外主義者ばかりが世界の未来を決めるんだよ!!!!!(周囲は爆笑する)」
「話を逸らすなw そもそもトランスジェンダーは他人と同じ量の人権をもっているだろう。なのに母親から授かった身体を変える罪な行為がゆるされているし、今度は「性自認」のトイレ入れろだの温泉入れろだのと欲張りすぎていることに気が付かないのか?というかさ、誰もが何らかの困難を抱えながら生きているのに、なぜLGBTに特別な配慮をしなければならない?なぜ女性の安全を犠牲にまでしてLGBTの人たちの困難に特別な配慮をしなければならない?キミの意見を聞いてみようか?」
「...っ!!」
「ほら、答えられない。いいかよく聞け、これは差別ではなく区別だ。精神疾患をもった異常者が被害者意識は見苦しいものだ。何度でも言おう。キミは100%☒性だ。かわいそうだが事実というのは君の感情を気にしたりはしないのだよ」
出されたものに、みじめに感情的になった所以外の部分には、元の会話の跡形もなかった。まるでコラージュのように色々な部分が切り取られていて、男は、まるで当たり前の事を言ってるかのような「英雄」で、自分の姿はまるで生物学を理解しないような精神異常者のような、本当に滑稽な様だった。同じ場所で立ったまま室内で対話したのだから、高度な動画編集者がいなくても、自然な切り貼りは簡単だろう。まぁ、喚き散らかす所は本当に無様で、醜く滑稽だった。そりゃあ、最高のエンターティンメントになるわけだ。
「お前、あの論破されたトランスジェンダーだろwww」
道端の人に言われた。動画は100, 200万、300万再生を突破した。
全世界が敵であるかのように思えた。
メディアに映るトランスジェンダーは過激なポリコレばかりだった...
世論は悪い方へ傾く一方だ。
性自認に沿ったトイレへ入ると罰金が生じる法が加えられた。
多目的トイレに入るのには障がい者手帳が必須だった。
だから、トイレは必ず家以外では利用しないことにした。
多くのトランス女性は男性トイレを利用することを強要されるが、男性からすれば女性が男性トイレに入ったようにしか思えず通報されるだけだった。多くのトランス男性が女性トイレに入らざる得なかった法案が原因で、トイレを利用する女性はその人を自分を女性だと盲信トランス女性であると勘違いし、暴行にあった。トランスジェンダーだと勝手に勘違いされてトイレに入れてもらえなかった被害者は目当てであるトランスジェンダーの人々ではなく、少し男性っぽい恰好をした女性やレズビアンがほとんどだった。どんな法を加えた所で、我々の存在を消す事は出来ない。
あの動画は人気になって、毎日毎日人々から笑われた。どこへいっても変な目で見られた。アルバイトも出来なくなった。親からの電話があって、自分が産んだのは☒であってそれ以外のものではないとのこと、金輪際縁を切るとのことだった。
家に帰る途中、高校時代の「友達」が目の前に現れた。5人くらいの知らない人をつれて。
「友達」はこういった。
「動画では随分と滑稽な姿を見せたものだな。お前が本当に自分が☒性だってんなら、今からお前を痛めつけるから、オスのような雄たけびを上げるか、メスのようなか細い悲鳴を上げるかをたしかめてやってやろうぜw」
最後にみたものはバアルのようなもの。最後に感じたのは痛みとこの世界に対する絶望の2つだけ。それ以外のことは知らない。
あるところにケーキがありました。
ある日、名のあるグルメレポーターがこういいました
「そのケーキの果物は腐っている。
ここのシェフは人々に不衛生な食事を取らせようとしている。
だまされるな」
それ以降、そのケーキを食べる人は誰もいませんでした。
こうして人々の健康は一人の正直者なグルメレポーターによって守られました。
【そのケーキに使われた果物は新鮮なものばかりでした。
普通のケーキと違う点は、はちみつが入っていたことでした。
グルメレポーターははちみつが大っ嫌いでした。
しかし、そのケーキからはちみつだけを抜き取ることは出来ませんでした。
グルメレポーターはケーキをぐちゃぐちゃにし、とても不味そうなケーキの
画像をネットに載せました。
人々はそのケーキの本当の味を一人の食わず嫌いのグルメレポーターの話を
鵜呑みにしたことにより、知ることはありませんでした。】
例えば、あなたが養親で、養子は本当のあなたの子ではないものの、あなたは「本物」の親ではないと言う人と議論しているとしましょう。その証拠として、彼らは親の辞書的定義である「子孫を残す者」を挙げます。「だから、あなたは親ではない」と彼らは主張してます。「あなたがどんなにこの子を愛し、大切に思っても、あなたは性別学を理解しないただの誘拐犯に過ぎないだろう。はい、論破」。今でこそ「馬鹿馬鹿しい」と言い終わらせられますが、周囲が貴方が誘拐犯であることを口そろえて言い、味方が誰一人としていないと仮定しましょう。今回の主人公は加えて「トランスジェンダーの理解を勧めるドキュメンタリー」を作ると言われてきたのに突然自分自身の存在を否定をされるような事を言われました。そんな状況でそんなことを言われて、全員が全員で落ち着いた対応が出来るとは限りません。上手い言葉が浮かばない人や不器用な人は感情的になったり、「みんな私を☒性として見ている!!私は☒性にしか見えないだろ?!」など、本人でさえ心から思っているわけでもないような言葉が出てしまうかもしれません。そんなたった数秒の部分の人生の瞬間をメディアは世界に公開し、エンターティンメントという名の笑いものに仕立て上げます。
「トランスフォビア」というのはひとくくりに言っても見分けるのが難しいです。本当に知らなかっただけの人もいれば、何が何でも知ろうとせずに自分に都合のよい情報だけを信じる人もいます。『ごめんね、私はあなたのことを十分に知らないから受け入れないんだ』とか、『あなたの経験について私が間違った知識を持っているからだ』なんて素直に言う人がこの世にいるのでしょうか。彼らは、自分がなぜ(トランスジェンダーを)受け入れないのか、その理由との関連性に気づくことはほとんどなく、自分の視点は偏見や閉鎖的なところから来たものではないと思い込んでしまう場合が多いです。人々は「悪者」のように思われたくないので、自分が受け入れられない理由を「正当な」理由に頼ることが多いです。
特に、女性の権利の保護、主にトランス女性の平等を否定する理由として使われることが増えています。「なぜ女性の安全を犠牲にしてLGBTの人たちのことを配慮しなければならないのか」という疑問はあるかもしれません。トランスジェンダーの権利もまた、人権であることを説明します。まず、性自認や性表現に関係なく、すべての人が差別や暴力、ハラスメントのない生活を送る権利そして、自己決定権と自己のアイデンティティを表現する自由が含まれます。トランスジェンダーにとっては、報復や基本的権利の否定を恐れることなく、自分らしく生きることができることを意味してます。これには、自分のアイデンティティを肯定する医療と空間へのアクセス、自分の性自認に沿った法的承認、差別からの保護が含まれます。恐ろしいと思うかもしれませんが、トランスジェンダーの人々は昔からずっと、自分自身の性自認に沿ったトイレを利用してきました。トランスジェンダーに対するトイレ規制を入れた所で、被害に合うのは恐らく目当ての人達ではありません。彼らが今まで通りトイレを利用したところで、女性の安全は犠牲にならないし、これまで通りの生活を送るだけです。人権というものは一人の人間が堂々と生られる権利を持ったところで別の誰かが人権をなくすようなからくりは存在しません。
まずはトランスジェンダーの話をしたオンラインの政治家やyoutuber、動画で見かける過激な「ポリコレ」と言われる人ではなく、現実世界にすむ当事者の話を参考にするようにすることをおすすめします。「誰かの安全」を心配するあまり、気が付かないうちに別の誰かを深く傷つけているかもしれません。
★当事者へ:「こういった話も入れて欲しかった!」「ここはこういう言い方が良いかも」といった指摘があればお好きに書き込んでください。
コメントは全て目を通します。読んでくださりありがとうございました!!