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エルルカと食堂までの行く道中や食事の時、食後でも惹かれて見ていた鋏の事については何も聞かれなかった。
俺としても聞かれなかった事にちょっとホットしていた。
何せ呪われてる武器を渡す訳にも行かないからな!
鍛冶場に戻ってからちゃんとアレを完全封印して新しいのを作らなくては! と意気込んで鍛冶場に戻ると目を疑った。
元凶の鋏が何処にも無いのである。
隅から隅迄いくら探しても見つからずどうしよう〜と頭を抱えているとドアをノックする音が聞こえた。
あれから時間がたっていたので誰か休憩させる為に来たのだと思い入室を許可すると、探していた鋏を両手で持っているエルルカが入って来た。
俺は固まって彼女にどうして持っているの? と聞くと、彼女にも分からず何故が部屋の机の横に立ててあったので御主人様が置いてくださった物かと思いはしたそうだが確認の為に来たとの事。
だけど俺の態度と様子から違うとは直ぐに感じた模様。
だが俺が固まり彼女に声をかけるまで数秒程なのに良く分かったと感心した。
俺が分かりやすい訳では断じて無い! 無いったら無い!
気を取り直して彼女に体の調子とか大丈夫か? と聞いたが至って健康で、異常は全く無くて大丈夫との事。
とりあえず鍛冶場にまた置いとく事にしてお互い休む事にしたのだが翌朝鍛冶場からまたもや消え案の定彼女の部屋にあった。
アハハハ、彼女に誠心誠意謝りました。(土下座付き)
どうやら彼女を所有者として認められたみたいだね。
言い方は悪いかも知れないがある意味呪われたとも言えるな。
そして呪われたのは彼女だけでは無く自分もである。
徹夜ハイテンションでやってしまったもう一つの武器なのだが、意味が解らない事にその武器がアイテム袋から消えていた。
いや語弊がある、ハイテンションで作った武器自体は消えている。
だが見覚えの無い名前の武器が存在している。
その一部の武器の名前に鎌の文字が入っているので改めてアイテム袋の中に入れていた俺専用鎌が消えていることが判明。
つまり何が言いたいかと言うとこの二つが合体?して新たな武器が俺の預かり知らない内に出来上がったと言う事である。
その武器の名は
【邪の大鎌イペ】
ランク???
うんコレです。
いつ出来たのかは分からないがどうやら俺も選ばれた模様。
コレを取り出すのが怖いけど勇気を出して取り出すと、うん禍々過ぎる!
コレを使って大丈夫か不安になるが彼女達のレベリング時に試してみる事にしよう。
皆さんからは不安なら鑑定すれば? って思うだろうが、残念ながら出来無いんだよ。
鑑定しても ??? の項目ばかりで全くわからない状態何だよ。
でも何故か備考には[使っていれば分かるかも?]と書かれている。
誰が書いているのか聞きたくなるよ。
おっと俺は誰に向かって言ってるんだか。




