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次の日の朝は自分の部屋ではなく食堂で作った。
何故なら、多分部屋から起きて来るだろうを見越して食堂にした。
すると彼女が入り口に居て中の様子を伺っていたので食事に誘った。
まだ昨日の緊張が残っていたが、食事してからは少し和らいだのかびくびくしたのが取れていた。
因みに昨日の続きで自己紹介をして彼女の名前が【ユキ】である事がわかったが俺の名前がなかったので、頭に浮かんだ【タツヤ】にした。前世の自分の名前かな?とは思ったがわからないので気にしない事にした。
自己紹介が終わり彼女の今後について話す事にしたのだが、困った事になった。
何故なら、彼女の居場所がなかったから。
話の内容はこうだった。
「其で、君は此れからどうするんだ?家に帰るか?」
と聞くと
「えっと、実は私の住んでいた村には私の居場所がもうなくて、町で頑張って生活をしようとしていた所だったんです。因みにお金もほぼ無い状態なんです」
「何故村に居場所が無いんだ?今まで住んでいた所だろ?」
「そうなんですが、私の親が小さい時に流行り病で失くなり其から一人で暮らしていたんです。その時は村の皆に助けて貰いながらいたんですが、私の成人の儀式の日で変わってしまったんです」
と悲しげに話した。
俺は聞くのが気の毒になったが、
「その成人の儀式とはなんだ?」
「成人の儀式とは私達が大人の仲間入りをするおめでたい日なんです。それともう一つが成人する子達のスキルを頂く日でもあります。因みに成人は15才です」
「なるほど、それで成人の儀式の日で変わったと言っていたが感じから原因は君が頂いたスキルに何かあるんだな?」
「はい、そうなります」
「スキルを聞いてもいいか?嫌なら言わなくてもいいが?」
そう聞くと、彼女は首を左右に振り
「大丈夫です」
と言ったがその続きを言うのに少し間が出来た。
俺も急かさず続きを待った。
そして彼女が言ったスキル名を聞いて少し驚いた。
彼女はこう言った。
「【暗殺】スキル」と。




