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情報通りに進んで行くと一つのあばら家に行き着いた。
どうしようかユキさんと考えているとドアが開きフードを被った小さな子が出てきた。
そう、探していた子である。
直ぐさま近付き声をかけた。
「こんにちは~先程ぶりです」
と僕が言うと、女の子はびくッとして此方に目を向けると固まり「・・・・・・どうして」と呟いた。
固まっているこの子に君に話があって追いかけた。
と伝えたら一歩後退りしたので慌てて大丈夫である事を伝えて先ずは話を聞いて貰う様に持って行く事に成功した。
僕達の話を伝えると女の子、改めミナちゃんは俯き考えている。
ゆっくり顔を上げ僕達に
「お母さんの病気本当に治せますか?」
と聞いてきたのでユキさんが
「絶対にとは言えませんが、可能性は高いです。
なんて言ったって私達のご主人様ですから」
「だったらお姉さん達に付いて行きます。
少しでもお母さんが助かるなら!」
「決まりですね。
でしたら私はご主人様に連絡してコレの使用許可を頂いています」
「了解です。
細かい説明は僕が!」
「お願いします」
と言い外にユキさんは出て行った。
そして二人になって僕はミナちゃんと話をした。
最初の説明ではご主人様がダンジョンマスターである事と此れから行く所が近くのダンジョンである事を説明したが余り分かっては居なかった。
その理由が直ぐに分かる事になる。
ユキさんが戻って来て僕達に
「ご主人様はどうぞだそうです。
そしてコレの使用許可も出して頂きました」
「心配していなかったけど流石はご主人様ですね」
「本当にお優しい方です」
「あ、あの〜ソレはなんですか?」
とミナちゃんはユキさんの手にある模様が描かれた石を指さして聞いて来た。
「コレはご主人様の所に転移出来る、転移石ですね。
現在ご主人様はダンジョンに居ますのでダンジョン内に転移します」
其れを聞いたミナちゃんは固まってしまった。
まぁ当然と言えば当然で、この世界ではスキル以外で転移が出来る物等は存在していない。
スキルでさえ大昔に転移スキル持ちが居たと言うホントかウソか分からない文献が残って居るだけで普通の人はそれさえ知りません。
僕が知っているのは昔に教えて貰ったからです近所のお爺さんに。
まだ固まっているミナちゃんにユキさんが、
「其れじゃ貴方のお母さんの所に案内して頂けますか?」
と言って、ミナちゃんもハッとして案内してくれた。
案内された部屋に行くと一人の女の子?がベッドに横になっていた。
あれ?この子がお母さん?と思っているとミナちゃんが「お母さん」と言ったので間違っていないようだが、見た目ミナちゃんのお姉ちゃんでは?と思う程の女の子である。
しかしベッドの子とミナちゃんの種族が違う。
ミナちゃんは獣人だけど彼女は人族にしか見えない。
ナゾだ〜。
そう思って居るとベッドの女の子が目を開けミナちゃんを見て起き上がろうとしたのでミナちゃんがアシストして体をおこした。
起き上がると僕達に挨拶した。
『始めまして、この様な挨拶で申し訳ありません。
私はこの子の育ての親をしています、カーミラと言います。』
と当然頭中に女性の声が聴こえて来た。
ユキさんの方を見ると驚いた顔をしていたので僕だけに聴こえた訳ではないようだ。
でもびっくりした~。
僕達がびっくりして固まっているのに気付いたベッドの女の子 カーミラちゃんは手を口元に持って行きクスッと笑った。
『ごめんなさいね。
私は声が出せないので、念話での会話しか出来ないの。
それで貴方達はどういったご要件なのかしら?』
と聴いて来たのでハッとして要件を話そうとするとミナちゃんが先に話し出した。
ミナちゃんが全部話すまで僕達も口を挟まずに聞き、カーミラちゃんもミナちゃんの話を聞いていた。




