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(朱の劉、????????視点)
穏やかに毎日が過ぎて行ってる彼彼女達とは、全くの逆の毎日を送る者達が居た。
そいつ等は元冒険者であり今は片隅のスラムで半盗賊の様な生活をしていた。
今日もそいつ等こと朱の劉の三人は奪った金で安酒を飲んでいた。
こんな日が追放されてから続いていたが、今日は少し何時もと違い同じテーブルにもう一人いた。
黒のローブ姿で仮面を付け声は男か女かも分からない怪しい人物である。
そいつは突然店に来て朱の劉に近づき、「君達にとっても良い話があるけど聞くかい?」
と言われて最初は何言ってんのコイツと思い睨んで居ると、「そんな睨まないでよ、ただ僕は君達を貶めた奴等の復讐を手助けしたいだけだよ」
と言った。
取り敢えずコイツの話に乗っかる事にした。
何せ俺達にとっては大歓迎だったからだ。
取り敢えず店を出て今俺達が寝床にしている場所に行き其処でアイテムを貰った。
「このローブは認識阻害が付いて居るから必ず着用しておくのよ。
そしてこの腕輪は貴方達のステータス全体を上げるものよ。
これらを使って、そうねダンジョンとかで始末なんてどうかしら?」
と其奴から渡された物の説明を聞いた。
「後は貴方達に任せるよ。
其れじゃ私はお暇するよ」
と言い忽然と消えた。
あたかも幽霊や寝ぼけて居たんじゃ無いか?と言われそうだが俺達が渡された物で其奴は確かに居た証明だった。
まぁ、俺達にとってはどうでも良い話なんだがな。
その後、俺達は彼奴等に復讐する計画をたてるのだった。
だが俺達は分かって居なかった、俺達が舞台にあがらされ傀儡状態の人形であったなんて、この時の俺達は知る由もなかった。
その姿を空中に浮かびながら眺めているローブ姿の人物は仮面を外した。
闇夜に居ながらもその姿を見れば誰しもが心を奪われ声も出せなくなるほどの美しさを持った女が言った。
「うふふ、此れで更に面白くなるわね。
しかし、今も昔も愚かな人間って扱いやすいったらないわね。
だけどこんな奴等だからこそ私の人形にうってつけなのよね。
あ〜早く私を愉しませてよ!
アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・」
と最後は狂ったような笑い声をあげ今度こそ闇夜に消えて行ったのだった。




