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投稿します
次の日の朝何時もより少し遅めにギルドに行き受付のローザさんに昨日の助けた娘達の様子を聞くと、
「昨日此処に来た時よりも、良くはなって居るけど残念ながら生きる気力が失われて居るわね」
「そうなんですか。
彼女達の今後は?」
「出来るだけ本人次第にはなるわね。
彼女達の村や町に戻る事も出来るけどまだ話も出来ないから」
「そうすると私達が彼女達と少し話したいと言ってもダメですよね?」
「う〜ん、本当はダメって言いたいけど貴方達なら大丈夫かも知れないわね」
「え? どうしてですか?」
「あの娘達にとって貴方達は命の恩人と言うより神様って感じの方が近いかも知れないわね?」
「あの〜意味が分からないのですが」
「私も言ってて意味が分からないんだけど、どうやら彼女達が絶望して後は長い死を待つだけの状態から救い出した貴方達を女神様、姫神様って感じで信仰対象になっているのよ」
「僕達が女神様だなんておこがましいこの上無いですよ~。(処で姫神様って何?神様の亜種かなにかかな?)
ただ僕達は偶々見つけて助けただけなのに」
「確かにそうなのですが、彼女達にとって私達が救ったと言う結果で十分だったのでしょう」
「そんなもんですか?」
「うふふ、そう言うものですよ。
(ボソッ)貴方も似たようなものですよ」
「(ボン)な、な、なゃんの事をい、言っているのかにゃ!」
「エリシアちゃん、どうかしたの?
顔が赤いわよ?」
「な、なんでも無いてすよ! ローザさん」
「そう? ・・・・・・なら良いのだけども」
「話は分かりました。
でしたら私達が少し話をしたいのですが」
「分かったわ。
ギルドマスターに話して見るから準備が整い次第連絡するわね。
其れまでゆっくり休んで居て頂戴、特にエリシアちゃん! 貴方も色々あってまだ日が浅いんだからね」
「・・・・・・はい、其れじゃお言葉に甘えましょうかユキさん?」
「うふふ、そうしましょうか。
其れじゃローザさん後はお願いします」
「はいは〜い、任しといて!」
そして私達はギルドから出た。
出たのは良かったのだが暇になってしまった。
当然直ぐに彼女達に会えるとは思っていなかったのですが、手頃な依頼をしようかな?とは思っていたのですがローザさんから、エリシアに対して先に釘を刺されたので断念するしかありません。
私だけすると彼女が可哀想ですからね、残念です!
強行しても良いのですが、ローザさんは良い人そうですしご主人様の用事にしてもわざわざ悪くなるようにする必要もありませよね?
うふふ、此れからが楽しみですね。




