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其れから数分たち、涙も治まり僕はユキさんから離れて言った。
「ありがとう御座いますお陰でスッキリしました」
「うふふ、良かったです」
とユキさんは微笑ましい様子で僕を見ていた。
とても恥ずかしくて顔を伏せた。
う〜絶対真っ赤だよ~!
落ち着いて来た時に、またユキさんが爆弾を投下した。
「でも、残念ですね?
ご主人様に抱きしめられなかったのが」
と言われた。
僕は固まってしまい、そして想像してしまった。
そう、してしまったのです!
「大丈夫か?エリシア。
無理せずに泣けばいいさ!
胸を貸してやるから好きなだけな!」
そして抱きしめられる僕!
そして!・・・・・・ッストップ!!!!!
顔を両手で隠して悶えた!
そして其処で追い撃ちが来た。
「ア・ラ・ラ〜、想像しちゃいましたか~!
さてさてご主人様はどうしてくれたのですかね~」
指先を開きユキさんを見ると、其れはもう楽しそうですよ!
僕は真っ赤になりながら反撃した。
「そ、そんな想像していません!
そんな事言うユキさんこそご、ご主人様との想像しているんじゃないですか?」
と言うと、
「ええ、私はご主人様一筋ですので常日頃からご主人様の事を考えていますよ」
と其れが当然で恥ずかしがる事など皆無であるかの返事が帰って来た。
しかも同性である僕を持ってしてもドキッとする。
ヤバい、異性なら簡単に落ちる。
下手したら同性でも落ちる。
僕も少しヤバかった。
うん、ご主人様愛されてる!
そして僕はユキさんには絶対に勝てない!だから降参するのであった。
話も一段落したので食事を取った。
うん、なんだろう彼奴等と居た時に食べてた食事より美味しかった、その時の食事良い値段だったのにこんなにも違うんだね。
宿屋の食事が貧相って事も無いから勘違いはしないでね。
こうなると、かなり無理をして息苦しい状態だったのが分かる。
ある意味、捨てられて良かったし拾ってくれたご主人様やユキさん、ミアちゃんとティアちゃんに出会えて良かった。
ある意味感謝したほうが良いのかもね。
な〜んてね、彼奴等には絶対に言ってはやらない!地獄を見ろ!
そして食事も終わり部屋に戻り就寝。
就寝しようとすると僕の頭の中でご主人様が出て来て頭を撫でられる想像をしてしまった。
そう先程に続き時間を置いてである。
僕は布団の中で悶える羽目になるのであった。
明日寝不足にならないかな?と心配しながら。
そんな様子を隣のベッドから見ていたユキさんには気付いてはいなかった。




