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星から生まれ落ちたダンジョンマスター、ハーレムを作る  作者: 井戸に咲く藤


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投稿します。

(冒険者 朱の劉視点)

話はダンジョンの入口まで戻ります。


「良し、ダンジョン内のお宝を頂くぞ!」

「ええ一杯頂きましょう!」

「お宝、お宝!」

「・・・・・・・・・」


荷物持ちの彼女が何も言わない状態でも気にせず三人はダンジョンに入って行くのだった。


「最初の罠の開け方は聞いているな?」

「もちろん」


リーダーが聞き斥候の女が答えた。

そして最初の部屋に付き罠を解除して先に進んだ。


「良し、此処からはモンスターがでるから気を引き締めるぞって言っても俺等なら大丈夫だろうけどな!」

「当然でしょ!私達は狩りが専門ですもの、あのモヒカン共とは違うのよ」

「そうだよ!」

「ハッハハ、悪い悪い」


三人は軽い感じで前を歩いていた。

その後ろから荷物持ちの彼女が何も発しずに付いていっている。

三人からすれば荷物持ちの彼女は居ない者となっているのが、何時も道理になっていた。


そんな彼女はと言うと、

(こんな奴等にいずれ殺されるなら今此処で! ダメ返り討ちに合うだけ。

このまま何事も無く終わるのを待つしか無いのかな? 僕が強ければまた違ったのかな?)


と半分期待と半分諦めた状態でついて行くのだった。


進んで行く先にゴブリンが三匹いるのがわかり、彼等は戦闘に入った。


戦闘から一時間位で決着が付き、なんとか勝利した。

だが第三者から見ると、とてもじゃないが余裕で勝利したようには見えない。


だが、彼等は息を上げながら

「良し、なんだよ余裕じゃないか」

「そうね、やっぱり私達は一流だからあんなモヒカン野郎達とは違うのよ!」

「当然、私達があの人達と同じランクなのが可怪しい!」

「ッ・・・・・・・・・」


三人は強がっているが荷物持ちの彼女だけは段々と嫌な予感がまして行っている事に気が付いていた。

此処らで引き返してくれないかな~と少し期待したがリーダーが言う。


「良しこのまま進むぞ、おいお前も遅れるなよ!」


と荷物持ちの彼女に言う。


「はい」


彼女は此れしか言えなかった。

自分が弱いから。何も出来ないから、だと自分の中で言い聞かしながら。


「全く、足手まといなんだから!」

「少しは荷物持ちで貢献して欲しいですね」


と他のメンバーに言われながら付いて行くのであった。

唇を噛み締め血が出ている事も厭わず、ただ付いて行くのだった。

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