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始めの罠を突破され撃沈していたのが回復した主人公は現在改めて冒険者の様子を覗った。
「クソっ、ユキの話で突破はされないと思って居たのにあんなふざけた奴等に突破されるとは、だが次からが本番のダンジョンだからな。
決して突破されたからって悲願では居ないからな、本当だぞ! 最初の罠は突破されるの前提で作ったんだからな!」
と誰に言ってんだ?って感じで喚き散らしているダンジョンマスターであるのだが実はこの様子を観ている人物?が居たかも知れない。
一通りの言い訳をしてから動向を見てみると、罠をある程度は見極めながらマッピングを行い慎重に洞窟型を進んでいた。
所々でモンスターを配置しているので接触しないかな~って思って居ると出会うんだな此れが。
様子を見るとゴブ達三匹だったので「どうする?どうする?」とワクワクしながら観ていると何とモヒカンらが逃げ出した。
俺は「え?」となり固まってしまった。
モヒカンらは何とかゴブ達から逃げ出しそのままダンジョンからも出て行った。
出て行ってから「皆に相談しよ」と思った。
実は彼が外のモンスターレベルを知らないから起こった出来事で、彼が居るダンジョンは、ギルドでは最弱のレベルに認定していて数が増え過ぎた時は危険度が上がるモンスターなので一体一体は初心者冒険者が油断しなければ簡単に倒せるのだが、此処で思い出して欲しいダンジョンが知られる前まで彼等は、ダンジョンでレベル上げを行っていると言う事を、それがどうした?と思われるだろうがこの主人公がそれだけだと思っているのですか?
そうです、彼はダンジョン内のモンスター全てにレベルアップを施してからダンジョン内に放って更にその階層で弱肉強食の世界を作ってしまい、今居るモンスターはゴブ一体でも中級レベルの冒険者がやっとの事で勝てるレベルになっている。
つまりある程度のベテラン冒険者ならば複数出れば逃げに徹するのは当たり前である。
それを知らない主人公は首を傾け考え込むのであった。
因みにこの後皆に起こった事を聞いたのだが、皆も「どうして?」と首を傾けていた。
彼女達も既に一般人からかけ離れて来てるのであった。