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そうして先ずは冒険者ギルドに行き報告。

俺達は適度に話をして、メリーが補足。

言っちゃヤバい事は言わずに説明をして終わり。

その足で宿に行きオルカ達と別れメリーと共に彼女の家に行った。

緊張が凄い、前世でも異性の家に行きお邪魔したことがない。

えっ、今同棲状態だろうがだとアホか俺にそんな度胸あると思うか? 残念ながら無い。

だからドキドキしているのだよ。

誰だボソッとヘタレって言ったやつ!

ダンジョンに来て首を切ってやる!


深呼吸して(変な意味は無い、落ち着く為だ!)お邪魔すると、外観のボロさにと雲泥の差の綺麗さで何かいい匂いがする。

キョロキョロし過ぎたのかメリーが怖ず怖ずと「余り見ないで下さい恥ずかしです」と綺麗な声で喋った。


俺は「えっ」と彼女に向いた。

彼女はくすくすと笑いテーブルに案内した。

仕草が可愛い。

台所で鼻歌をしながら紅茶の用意をしているのだがとても機嫌が良さそうでありなんだろう? 喋っていない時も良い子やな〜とは、思っていたが声が聴こえたらもっと良いな〜と思ってしまう。

少しして紅茶とクッキーを持ちテーブルに戻って来た。


彼女は紅茶を少し飲みそして彼女の昔話を語ってくれた。


小さい頃は今とは違いちゃんと声を出し話をしていた。

そして15歳になり冒険者の道へと進んだ。

其れから時間が過ぎ今のギルドマスターとギルドマスターの奥さんとパーティを組み冒険者をしていたそうだ。

そして冒険者をしていて不幸が起こった。

其れはメリーが呪いと声帯を負傷、足に怪我。


其れを気に冒険者を引退を決意。

メリーのパーティメンバーはギルドマスターと副マスター兼受付主任になった。

二人が就任して少ししてから二人からギルドで働かないか? と誘いが来た。

二人は事情も知っているから職員になってもと最初は断っていたのだが押されて了承。


其れから数年が経ったある日二人から回復薬を渡された。

何も知らされず飲まされ、その後にエリクサーである事を知らされ二人を怒ったそうだ。

二人の気持ちも解り怒りも静まった所で声が出ていた事に気付いた。

そうエリクサーで声帯が治ったのだ。

三人は涙流し喜んだそうだ。


だが声帯は治ったが呪いが消えていなかった。

いや、呪いが変化してしまっていた。

其れに気付いたのは声が出せる様になって少ししてからだった。

最初は話が出来て嬉しいし、相手からも好印象だったので良かったのだが段々可怪しい事に気付いたそうだ。

余りにも好印象過ぎないか? と。

それで鑑定して貰ったら、スキル欄に『魅了(声)【ロック】』となっていたそうだ。


気付いたのが早かったこともあり被害は無かったそうだ。

だけどスキル『魅了(声)【ロック】』とは、

声を聴いた者を魅了する。

声を出せば経験値が上がり強力になる。


早くに気付いても既にスキルレベルが4まで上っていたそうだ。

一定以上の魔力や魅了の抵抗が高い人は大丈夫か大丈夫じゃ無い位だったそうだから、声を出さずに生活する事になった。

その話を聞いたマスターと副マスターは彼女に「すまない」と謝り苦しそうにしていたそうだ。


また声が出せない生活に戻るのだが、前と比べてメリーは気が楽だったとの事。

何故なら元々の呪いは、悪意を向けられやすく相手から悪意を向けられれば全身に痛みを与えるものだったそうだ。


其れを聞いた俺は、凄いいやらしくてピンポイント過ぎる呪いだと思った。

そんな呪いから真逆の効果になり、今度は治す事が出来なくなったのにメリーは強いんだなと改めて思った。

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