異世界に行こう
今回から連載はじめていきまーす
精巧高校2年4組の教室でこんな会話がされていた。
「なぁ、かずまー。この後暇か?」
そう言ったのは一馬の親友の翔だった。
「おう、暇だけど。」
「じゃあどっか食いに行こうぜ。腹減ったわ」
「いいよ。どこ行くんだ?」
「マックでも行こうぜ」
「分かった。ちょっと待ってな」
一馬が準備をしていると、
「先行ってるぞ!」
「おい、待てよ!」
そうして2人は学校を立ち去った。
「ははっ!それでさ〜」
2人が帰りながら話していると、
「プゥゥゥゥ!!!!!」
「危ない!!!」
咄嗟に飛び出した一馬が飛び出した先にはなんとボールを追いかけて道路に飛び出す少女がいた。
一馬は少女を突き飛ばすと、そこで意識は途切れた。
一馬が目を覚ますと何も無い空間。ただ白く眩しい。
「目が覚めたかの。カズマよ」
一馬が振り返るとそこにはおじいさんがいた。そしてそのおじいさんは口を開くことなくこう続けた。
「さて、お主は少女を助け、死んでしもうた。じゃがその身を呈してくれたおかげで少女はかすり傷程度の怪我で済んだのじゃ。よくやったの」
そうか、無駄死にじゃなかったんだな。それが分かっただけでも良かった。それにしてもこの人は誰なんだ?ここはどこなんだ?
「まずはその質問に答えていこうかの」
「え!?なんで話してないのに…」
「そうじゃの。まずはわしは人間で言うところの創造神と言った所かの」
創造神!?やべぇ口聞いちゃったよ!
「ふぉっふぉっふぉっそう畏まらなくていいんじゃよ。そしてここはわしの作った…そうじゃの言うなれば応接間…という所かの。そして心の声も読めるぞい」
そう言って神様は「えっへん」というふうな顔をしていた。
「なるほど、でもなんで創造神様が僕なんかに?」
「ん?わしだけじゃなくての。みんな出てきてくれんか」
そう言うとどこから出てきたのか、何十人かの人が出てきた!
「びっくりした!ってもしかして全員神様とか?ははっそんなことないですよね」
「いや全員それぞれの役職を持つ神じゃよ」
「ええ!?」
なんだって!?こんな神様が来るなんて俺何かしたっけか。いや、思い当たることは無いが。
「まぁ、今回は特例中の特例だからの。まずは君の生前の行い、そして器として十分な人間だったからこそここまでの神々に集まられたのじゃ」
「え?それってどうゆう…」
「単刀直入に言おう!君はこれから転生するんだ」
そういったのは創造神様の後ろにいた大工のような神様だ。
「転生…ですか…」
「そうじゃ、転生じゃ。もちろん無理にとわ言わないが頼まれてくれないかの」
「も、もちろん!神様達に頼まれたら断れないですよ!」
それに異世界転生はちょっと憧れてたしな。
「そうか、良かった。では今から行く異世界の説明なんじゃが大まかに言うと」
神様の説明ではこうだ。
・レベル、ステータスがある。
・モンスターがいてそれを倒していくとレベルが上がる。
・強大な魔王がいる。
こんな感じの世界に行くのだから神様たちの加護や恩恵があるらしい。
「では、いきなりで悪いがもう時間が無いのでな。もうお主には全員から加護が与えられているはずじゃ。頑張っての」
「はい!よく分からないけどありがとうございました!」
直後、一馬が光に飲まれ、消えた。
「なんの説明もなかったけど良かったのかしら」
「あの子なら何とかなるじゃろう」
こうして一馬の異世界ライフが始まった。