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000 導入部分
君は星を見たことがあるかい?
都会の薄汚れた夜空にある迫力の無い星ではなく、見るもの全てから言葉を奪うような満天の星。
黒いキャンバスにちりばめられた、大きさも、姿も、形も、何もかもが違う星々。
プラネタリウムから感じる作り物めいた星ではなく、僕たちと比べるのもおごかましい程の寿命を持っているくせにどこか生き急いでいるかのように必死に燃え”生”を感じる星。
周りに建物も人口の光も何もないただ自然だけに囲まれた世界から眺める星。
君はそんな星を一度でも見たことがあるかい?




