そうさくをかいしするこうぼうとにげるひよこおともをそえて(捜索を開始する工房と逃げるひよこお供を添えて)
あ~やっぱりこうなった。ひよこさんの正体がけーさんだって知った時からこうなる事は目に見えてたんだよなぁ。
「えっと、これってどういう事でしょうか?」
育ちの良いリアルお嬢様のパルマにはこの状況が理解し難いようだけど、コウの方はしっかりと理解してるから頭を抱えてるな。
「簡単に言えば俺達はヨルに紹介された客人に無礼を働いて逃げられたって言う最悪な状況だ。このままだとけーさんは勿論、ヨル達や黒猫さんとも縁が切られる可能性がある」
「ねぇあなたは彼と知り合いだったの?」
妻のアバターであるリールがそう聞いてくるので
「リアルのお得意様。そこそこ親交のある相手だけど、今回はミールから仕掛けたから説得は厳しいな。関係修復の仲立ちをやっても良いけど話を聞いて貰える状況に持って行かないとそれも不可能だよ」
「取り敢えずは見つけて謝り倒すしかないっちゅう訳やね。それも下手に追いかけたら『未開調査団』の二の舞や。喧嘩腰やったキョウねーさんとミールは留守番。僕とパルマさん、キールにーさんとリールねーさんの二組で謝りにいこか」
「それよりもケイさんはあの一瞬でどうやって消えたでしょう?」
「それはやねパルマさん、足元にヒントがあるで」
「足元?………まさか、マンホールのフタを震脚でズラして素早く降りてフタを再び閉めたの?」
「やろうなぁ。此処に連れて来られてからずっとキョロキョロしとったんは逃げ道の確保やったんやろうし、既にコッチの無作法な包囲もバレバレやったんやな。あかんわ、マジでこっちの悪手やよ。先に夜一はんと黒猫はんに詫び入れてから謝りに行くで」
じ~めじめ、じ~じめの下水道を行く~。どうもひよこことケイであります!現在はドブネズミよろしくドブヒヨコとして下水道を歩いています。
「あのーひよこさん、変な事を考えてないっスか?」
目の前行くネズミのようなミミ付き合羽のような装備の同類、装いシリーズがひとつ、『子鼠の装い』を纏ったルーカさん。
「いやいやそんな事は無いよ?」
「まあいいっスけど。それにしても掲示板で有名なひよこさんがいきなり降って来た時はビックリしたっス。それも自分と同じこの呪われた装備の犠牲者だったなんて更に驚いたッスよ!」
「それについては謝罪するよ。まさか俺も真下に人が居ると思って無かったから勢いが余っちゃった。更に下に居たのが同類だとはね俺もビックリだよ。まさか今日は立て続けに同類と会うんだから。外に出たらその同類の一人であるキミの事で黒猫さんにコンタクトを取れるように白猫さんに頼んでみるから色々と終わったら偶にパーティでも組もうか」
「うぅ、ネズミの自分がネコさん達お世話になるのは変な気分っス。でもひよこさん、ケーさんと一緒に外で冒険するのは楽しそうっス。その為には自分もこのクソクエストをクリアしなきゃです!」
うん、小柄で可愛らしい雰囲気の娘なんだけど何でか小物っぽい喋り方するだよね。




