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ひよこ男のVRMMO  作者: 黒猫傘
12.仕事。冒険者ギルドでの初めての仕事。
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しののめこうぼうへ(世間は狭いっすね。)

「おーい、ひよこさんは何処ですかー?」


 人垣(ひとがき)をかきわけるように事件の中心地である道具屋へ近付いて来る一人の男。


「東雲工房の者です!準備が出来たので迎えに来ましたー!」


 どうやらお迎えが来たようだ。衛兵さんに言って彼を此方に通して貰えるようにお願いすると数分後


「ふぅ、やっと来れましたよ。ひよこさん行くところトラブルありって言う噂は本当のようですね。


 初めまして、ひよこさん。私は東雲工房の営業担当のキールと言います」


「好きでトラブルに巻き込まれてる訳では無いんですがね。どうもひよこさんことケイです。此方こそ宜しくお願いします。


 失礼な事をお聞きしますけど、リアルで医療機器メーカーで営業をされてませんか?」


「え?何で分か……もしかして何処かの病院であった人ですか?」


 二人して小声で話す。


「やっぱり『スクナ』の水城さんですか。俺ですよ、宇佐美総合病院で治験をやってる宇佐美製薬の鳥羽です。まあこの姿では分からないと思いますけどね。アバター自体はほとんどいじってないんですよ」


「マジでけーさんですか!流石にその姿では判別出来ないですね。それに普段より若々しいですよ」


「あぁ、それなんですけど目の下の隈が見えないのと疲労感がないから背筋も伸びてるからじゃないですかね?」


「そういえば何時も病院に居て大変そうですからね。あれ?じゃあ今お仕事は?」


「本社に強制的1週間の特別有給休暇を取らされたので今、楽しんでますよ」


「あ、じゃあ今は宇佐美さんに行ってる連中は大変ですね。もしかしたら原因不明で修理してるかも。その辺、けーさんがある程度調べてから連絡してくれますから」


「あ〜多分酷い事になってるかも知れないです。俺だけでなくて課長も休暇取らされてる上に本社からの応援も来週からですから部長はデスクでふんぞり返ってるだけですし、先輩の係長は無能ですから現場指揮官不在で下はやりにくいでしょうよ」


 うわぁ、けーさんが真っ黒になってる。現場で慌ただしく働いている主任さんだからなぁストレスも相当なモノだろうし、ココは軽~く接待しておこうか。


「あはは、私が行くのは来週の水曜日なので大丈夫ですね。まあ緊急対応の修理班は大変だろうとは思いますけどね。


 では我等が東雲工房へ向かいましょうか」


「あ、キールさんと話をしてて忘れてましたけど、それが目的でしたっけ?じゃあ宜しくお願いします」

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